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消費者の「願い」からヒントを得る

公開日:2020年9月29日

  • サトウタツヤ氏(立命館大学)

ものづくりと文脈効果 顧客を知るためのメソッド

立命館大学には、研究者がボトムアップな関心を形にすることを推奨する気運があり、実に多くの研究センターが設立されている。ものづくり質的研究センターはその中でも新しいセンターで、創設1周年を迎えた。

『ものづくりに質的研究法を生かす』ことがその趣旨になるわけだが、私たちは人々の「願いを知る」ことが、新しいものづくりのヒントになると考えている。

ものを売りたいと考える人は、買った人に調査を行い、何が購買に影響したのかを検討しようとするだろう。「買う」「買わない」を従属変数に設定し、年齢や家計などのデモグラフィック要因、デザインや価格などの商品側要因、嗜好性や価値観などの個人的要因を独立変数に設定してアンケートを行う、というのが典型的な調査デザインであろうか。

それに対して、「願いを知る」調査デザインは、あるものを買うか買わないか、ではなく、そのものと共にあるどのような生活を願うのかを聞き取ろうとするものである。図1を見てほしい。何に見えるだろうか?

図1 これは何?

次に図2を見てほしい。図の真ん中にあるものは「B」と意味づけたことだろう。Bを...

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