商品開発、広告・コミュニケーション、販売、アフターサービスなど、企業あるいは商品・サービスと顧客の接点に、インターネットが浸透したことで、あらゆる場面で双方向のコミュニケーションが実現できるようになっています。顧客接点の最前線に立つ、マーケティング、マーケティング・コミュニケーションに携わる人たちは、いまこの可能性をどのように顧客にとっての価値に転換しようと考えているのでしょうか。
インターネットは「企業と顧客との関係」をどう変えることができるのか。さらに、その先にある「顧客起点のDX(デジタル・トランスフォーメーション)」の方向性とは。注目の気鋭マーケターへのアンケートから読み解いていきます。
KEY PERSON 01
I-ne
小売とのコラボでデジタル販促を強化

I-ne
取締役 兼 販売事業本部
本部長代理
伊藤 翔哉氏
2011年入社。2013年EC事業部責任者に就任し、主にデジタル関連の広告、マーケティングを兼任。2017年より現職。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
9年
Q 昨年に比べて、デジタル予算はどのように変化しましたか。
わからない
Q 「インターネット、デジタルの活用でつくり出す、新しい顧客にとっての価値・企業と顧客の関係性」というテーマに対して、お考えになることをご回答ください。
広告がノイズにならないようにターゲティングの精度を上げる必要があると考えます。デジタル広告はもはやレッドオーシャン、その価格も上がっています。ユーザーのトレンドに即時に反応し、チャネルの力に頼らない「広告に見えない広告」がパワーを持っていきていると感じます。
2020年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください。
・クリーン・ビューティー
・DtoCマーケティング
・AR
KEY PERSON 02
アクサダイレクト生命保険
保険選びにおける「簡単」「速い」「安心」を一層追求したい

アクサダイレクト生命保険
執行役員CMO
佃 裕史氏
アクサ生命、アクサ損害保険を経て2017年8月より現職。ダイレクトマーケティング、パートナーシップビジネス、顧客接点等のCX全般を統括。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
2年5カ月
Q 昨年に比べて、デジタル予算はどのように変化しましたか。
微増
Q 「インターネット、デジタルの活用でつくり出す、新しい顧客にとっての価値・企業と顧客の関係性」というテーマに対して、お考えになることをご回答ください。
世間の情報収集速度の進化・デバイスの多数同時接続が進み、お客さまと企業のやり取りも一層インタラクティブになることを念頭に、保険選びにおける「簡単」「速い」「安心」を一層追求します。保険検討に悩む時間を減らし、自分の人生を豊かにすることに使っていただきたいです。
2020年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください。
・ぬくもり感を与えるオウンドメディア
・5Gや動画
・3rdパーティデータ連携
KEY PERSON 03
アサヒビール
ペインポイントの地道な解消の先に価値をつくる

アサヒビール
デジタルマーケティング部 課長
玉手 健志氏
営業、広告会社出向を経て宣伝部へ。その後、デジタルマーケティング部の創設メンバーとしてデジタルコミュニケーション全般の設計と運用を担当。
Q 現在の職務の担当になってからの年月を教えてください。
6年3カ月
Q 昨年に比べて、デジタル予算はどのように変化しましたか。
非公開
Q 「インターネット、デジタルの活用でつくり出す、新しい顧客にとっての価値・企業と顧客の関係性」というテーマに対して、お考えになることをご回答ください。
デジタルテクノロジーの役割は「顧客は何に困っているのか、何に不自由を感じているのか?」というペインポイントの地道な解消に尽きると思います。従来解消が困難であった問題点を企業がテクノロジーを活用して解消し社会を良くすることが生み出す価値そのものであると考えます。
2020年にあなたが注目している「手法」「テクノロジー」「トレンド」「企業」などを教えてください。
・AI×BI
・リードスコアリング
・デザインシンキング