移動手段の「所有」から「シェア」へ 「MaaS」は社会をどう変えていくのか

公開日:2019年1月23日

街中の専用自転車置き場に駐輪されているシェアサイクル。

広がりつつある「MaaS」 移動のシェアリングサービス

最近、MaaS(Mobility as a Service)という言葉が聞かれる。セールスフォース・ドットコムがSaaS(Software as a Service)というビジネスを広めてから十数年になるだろうか。SaaSは、Windowsなどのように購入しなければならなかったソフトウェアを、インターネットを通じ、必要な機能を必要な分だけ利用料を支払いながら使うサービスのことである。ブロードバンドの利用者層が拡大した結果、ソフトウェアはユーザー端末にダウンロードするのでなく、クラウドにアクセスして使いたい時だけ利用するものに変わったのだ。

では、MaaSとは何か。ここで言うモビリティは、移動のことである。ヒトやモノが移動するには、歩く以外に、クルマや自転車、鉄道、バス、飛行機といった機械を使ってきた。この移動手段を、SaaSにおけるソフトウェアのように、利用する時だけ料金を払って利用するサービスをMaaSという …

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