2019年、マーケティング、広告、そしてメディアはどのような方向に進んでいくのでしょうか。特に変化の著しいデジタル領域のトップランナーの企業の方々に、2019年の予測と抱負を聞きました(掲載:五十音順)
KEY PERSON 01

Google
執行役員 広告営業本部 本部長
武藤 健一郎氏
生活者のメディア接触や情報摂取行動が多様化し、買い物行動が変化する中で、企業は「個々人のニーズを捉えたコミュニケーション」を求められるようになっている。また、機械学習を活用した自動化ツールが進化することにより、今までは知識や経験、専門の人員がなければ運用することが難しいと思われてきたデジタル広告が、キャンペーンの目的と予算を設定するだけで簡単に利用できるようになっている。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本のあらゆる企業が国内および海外にそれぞれの魅力を発信し、ビジネス機会を最大化できるようにするためにも、2019年は機械学習を活用した自動化ツールの導入を進め、企業がより少ない作業で効果的なマーケティングを実施する、かつ、様々な規模の企業がそれぞれの目的に沿ってマーケティングを実施し、ビジネスの成長につなげられるように支援していきたい。
KEY PERSON 02

サイバーエージェント
取締役 広告テクノロジー・クリエイティブ管轄
内藤 貴仁氏
2019年は2つの大きな変化が起こると考えています。1つ目はクリエイティブの領域です。
特にAIを活用した精緻なターゲティングとそれに合わせたクリエイティブの大量制作及び自動生成が普及する1年になるでしょう。またチャットボットを活かした企業と生活者のコミュニケーションが活発になり、これらもAIを活用して個別の会話量が飛躍的に伸びていくと思います。それらはロボットやモニターを通して小売の店頭などでも見かけるようになります。
2つ目は販促の領域です。特に棚どりです。今年はキャッシュレス革命元年で、それに合わせて店頭での広告ビジネスも大きな変化が生まれます。個人的には棚どりを目的とした広告は大きな変化が起こる可能性が高いと考えています。また個別のお店に向けた来店促進の広告が伸びて、それらの広告接触データと購買のデータが繋がり、リアルの店舗でもネット広告と同様のデータが活用可能となり販促のデジタル革命が起こるでしょう。
KEY PERSON 03

Supership
代表取締役会長
森岡 康一氏
5G・IoT時代に向けて、コミュニケーション領域のデジタルシフトは加速し続けています。その中で、デジタルを活用した広告活動はモノを売るためのインターネット広告に留まらず、VR/ARやデジタルサイネージ等のネクストスクリーン、施設・店舗で展開されるインタラクティブな体験型広告など、生活者へエンターテインメントを提供する”アドバテインメント”へと進化していくでしょう。
Supershipでは昨年、提供を開始したハイブリッド型DMP Fortunaを始め、2019年はあらゆるデータをシームレスにつなぎ、次世代型のマーケティングや企業のマネタイズを実現する統合型データプラットフォームの構築を推進していきます。企業ビジョンである「新たな価値を共創する世界的なテクノロジー企業群」を目指して、生活者ひとり一人に最適化されたコミュニケーション活動を実現するためのマーケティングソリューションを提供してまいります …