高校野球のコンテンツを電子化 新聞社の新たな収益源に

公開日:2018年10月01日

新旧スポーツに活路 高校野球、eスポーツで新事業

スポーツ事業に活路を見出す新聞社が増えている。地方各紙は、全国高校野球選手権大会が100回の節目を迎えたことを受け、地元の高校野球史を振り返る連載や、過去の紙面を使った企画記事などをデジタル版や縮刷版に再編集した。コンピューターゲームで勝敗を競う「eスポーツ」が注目される中、関連事業に名乗りを上げる新聞社も現れた。

地元球児が電子版で再登板 デジタルコンテンツの手軽さが人気

熊本日日新聞社は7月、熊本県出身のプロ野球選手の高校時代を振り返る記事の有料配信を始めた。第1弾は、ともに西武ライオンズ(当時)で活躍した秋山幸二、伊東勤の両氏が対戦した1980年県大会決勝。記事には当時の記事や写真を添え、本人のインタビューも加えた。デジタルコンテンツの投稿・購入サイト「note(ノート)」で各200円(税込、以下同)で販売している。

同社は昨秋策定した新事業計画で「連載などの電子出版」を重点項目のひとつに挙げていた。費用を抑え、素早く記事を活用できる形を探ったという。100回大会に合わせ、過去の記事や写真の再活用を検討。取材や執筆は総合メディア局が担った。購読層は40~50代の高校野球ファンを想定。メールマガジン読者やFacebookの公式アカウント登録者は50代が多く、デジタル版でも一定数に届くと見込んだ。

新潟日報社は7月、電子スクラップサービス「新潟マトメヨミ」を始めた …

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