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いま、必要なユーザーエクスペリエンス

海外スタートアップに見るユーザーエクスペリエンスの市場価値

近年活況を見せているスタートアップ市場。プレイヤーが増える中、プロダクトを通じてユーザーに楽しく・わくわくするような体験を提供することが差別化の鍵になっていると、海外スタートアップ動向に詳しい西村真里子さんは指摘します。

スタートアップのプロダクトの質が向上

私がスタートアッププロダクトに触れ始めたのは2012年頃。孫泰蔵氏が率いるMOVIDA JAPANの「DemoDay」に参加し、スタートアップのプロダクトやプレゼンテーションピッチを拝見し、海外ではラスベガスで毎年1月に開催される家電産業見本市「CES」にてスタートアップブース「Eureka Park」が出始めた頃だ。「大企業ではなく、スタートアップがつくるプロダクト」に投資家やメディアが注目しているものの、CESに限って言えば、まだ文化祭の延長のような印象を見る人に与える簡素なものだった。技術を持ったエンジニアが飾りっけなしに自社プロダクトをテーブルの上に展示し、その技術を投資家が吟味するというもの。2009年頃から日本でもメイカーのためのイベント「Makers Fair」がスタートした。メイカーズとスタートアッププロダクトの展示はそれほど差がないほど、投資家目線のプロダクトと、個々人の趣味の延長であるプロダクトの境目が曖昧な時代だった。ただ、2016年時点では我々がすでに体感しているように、大企業のプロダクトに負けるとも劣らずスタートアップのプロダクトが世界を席巻している。2003年にスタートしたGoProは世界中の家電量販店で販売され、2005年創業のドローン企業DJIのプロダクトはドローンの代名詞ともなってきている。

デザイン性の高さが競合優位性につながる

スタートアップ市場が注目され、成熟し、参加プレイヤー数が増えると、当然のことながら競争激化に勝つためにプロダクトの質が高まってくる。いままでは …

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いま、必要なユーザーエクスペリエンス

プロダクトやサービスをスペックや性能だけで選ぶ時代は終焉を迎え、「利用することで何を得られるか」「どんな良い影響があるか」、つまりそれを通じて得られる“経験”が、価値判断の最も重要な基準となりつつあります。とは言え、従来型の「ものづくり」を続けていて、「良いものをつくっているのに、売れない」と悩む企業もまだまだ少なくありません。
なぜ「ユーザーエクスペリエンス」(優れた顧客体験の提供)が重要なのか。それを踏まえたプロダクト・サービス開発は、どうすれば実現できるのか。いま、あらためて見つめ直します。