
日本は次に何を売るか
□ 著者/鷲田祐一
□ 発行所/同文舘出版
□ 価格/2200円(税抜)
「クールジャパン」「現地化」「ローカルフィット」「インフラ産業」…。日本独自の“経験価値”というソフト面に立った思考や情報戦に積極的に乗り込み、“技術”以外の要素をバランス良く取り込んだ、新たな戦略への転換を模索する一冊。
著者で、一橋大学大学院商学研究科教授である鷲田祐一氏の研究領域は、ユーザーイノベーション論、消費者行動研究、そしてグローバルマーケティング。主宰するゼミでは、新興国における日本企業のマーケティング戦略を研究している。その成果を広く社会に伝えることで、日本企業のマーケティング戦略に資するとともに、ゼミ生にとっても「社会に貢献できる研究を手がけた」という経験と自信をつけることができるのではと考えているという。
本書は、その研究過程で見出した、日本企業が今後グローバルで生き抜くために必要な戦略のエッセンスをまとめた一冊。日本企業は伝統的な「ものづくり」の考え方から転換すべきであると指摘した上で、日本独自の“経験価値”という思考や情報戦、インフラビジネスなど、日本企業の新たな強みとなり得る戦略を …