テレビの視聴において、多様なサービススタイルが存在する米国は、その視聴スタイルの変化はさらに激しいものとなっている。米・ニールセンで、テレビやデジタルの視聴率計測サービスを統括するメーガン・クラーケン氏に、コンテンツ視聴の先端をいく米国の状況、視聴率測定の最新の取り組みについて話を聞いた。
―最近の米国で特徴的なテレビ視聴スタイルの変化とは。
多様なデバイスが普及したこと、特にタブレットやスマホが浸透したことで、米国の視聴者は、いつでもどこでも好きな時に映像コンテンツにアクセスできるようになっています。
デバイスや配信プラットフォームが多様化し、関わるプレーヤーが増大。そこで生まれた、より広大なエコシステムの中で、視聴者は見たいコンテンツを見つけ出すための決定権のみならず、自ら選び取れるリテラシーも身に着けています。
とはいえ、テレビのライブ放送は米国においても、いまだに大きな存在ではあります。ニールセンの2015年第1四半期(1月-3月期)の「トータル・オーディエンス・レポート」によれば、18歳以上の人たちは …