各ブランドの戦略――「WEN」「KIREILABO」

商品開発からコミュニケーション戦略まで幅広く手掛けるブランドマネージャー。今号では、新規ブランドからロングセラーブランドまで、有力企業25社のブランド担当者にアンケートを実施した。彼らが現在注目しているメディアや消費トレンドを知ることで今後のブランド戦略のあり方を探る。

WEN（ウェン）
ガシー・レンカー・ジャパン

商品のベネフィットをリアルに訴求

1．担当の商品・ブランドが、ヒットにつながったマーケティングのコンセプト、および注目している広告メディア・マーケティング手法

マーケティングコンセプト

「ウェン」は、クリームで髪と地肌をケアする、泡の立たないシャンプーという新しいコンセプトで大きく成長しているヘアケアブランドです。健やかな髪を育む土台である「頭皮」に着目しており、摩擦による負担を抑えながら汚れをしっかり落とし、頭皮をマッサージするというすべてをクリアするためにこだわったクリーム状のテクスチャー。これまでにない使用実感が得られる点がヒットにつながっています。

注目のメディア・手法

泡の立たないシャンプーという、これまであまりなじみのないコンセプトの商品なので、ベネフィットをうまく伝えていける広告メディア、マーケティング手法には注目しています。YouTubeなどの動画を利用した販促、またこれに絡めたサンプリングや限定オファーといったものを利用することで使用実感やベネフィットをよりリアルに伝えつつ、購買につなげていきたいと考えています。

2．担当の商品・ブランドの最近の広告キャンペーンや販促ツールなど

基本アイテムにトリートメントオイルをセットした、うるおいリッチお試しセットが好評。

3．マーケティング施策において、各施策（商品開発／流通・販促／広告宣伝／WEB／メディアPR）の注力度合いを5段階で回答

注目分野のチャート

4．担当者が注目している消費トレンド（人・企業・現象など）

注目の消費トレンド

年代別の購入方法の変化
東京オリンピックに向けた消費動向

マーケティングシニアマネージャーインナーウエア事業本部 MD本部レディスMD部部長
芳野歩深氏

入社以来ニキビケア「プロアクティブ」のマーケティングを担当。現在は「ウェン」も含む全6ブランドを担当。