オンライン動画は「バズ」れば成功と思われがちだが、いくら再生数が多くても実際の効果は測れない。ブランド認知やコンバージョンの向上など、オンライン動画が果たすべき役割は商品ごとに違ってくる。ここでは近年の事例を元に、業種別・ブランド別に「ワークする」動画に関して分析する。
販売チャネルが身近に多く購入障壁が低いブランド
EX:飲料、菓子、文房具など
忍者女子高生 | 制服で大回転 | japanese school girl chase #ninja
サントリーC.C.レモン「忍者女子高生 Japanese Schoolgirl Chase」
コンビニエンスストアなどで気軽に買える商品の場合、店頭で商品を見かけた時に動画を思い出して「何となく選んでしまう」ように、とにかく多くの人に閲覧・シェアされるようなインパクトのあるブランド動画が有効であると考えます。昨年話題になった動画の一つである「忍者女子高生」(C.C.Lemon)や「スプラッシュカート@伊豆白浜」(スプライト)などがこれにあたります。
シェアされることが最大の課題であり、ノンバーバルで理解できる演出と、短尺であることが重要です。製品請求を極力削らなければならない場合が多いので、なるべく製品特徴とリンクした演出を用い、タイトルを工夫するといった練り込みが必要でしょう。
ターゲットを限定せず認知を最大化したいブランド
EX:低認知ブランド、映画プロモーションなど
オートウェイ「いきなりBAN」
認知度が低いブランドや映画のプロモーションでは、「やらかした」と思われるくらいに振り切った、エンタメ性の強い動画が有効であると考えます。「いきなりBAN」(オートウェイ)や「ぷるるんしたら、さようなら」(映画『神さまの言うとおり』)などが該当します。
セクシー&ショッキングな展開という共通点がある両作品。ある種の「あざとい」演出を仕込み、SNSだけでなく …