成果につなげるTBWAの米国流ダイバーシティ

公開日:2014年12月16日

グローバル・エージェンシーの「ダイバーシティ」はきれいごとではない。型にはまった人材市場では見つけられない優秀なタレントを、枠を超えて起用する企業哲学・文化・体制をTBWAに見ることができた。

Nissanユナイテッドでは、液晶画面6面を壁面に設置し、全世界のNissanに関するSNS上の会話・分析内容を、社員が24時間モニタリングしていた。

アメリカ国内で先駆けて「CDO」職を設置

今回、視察を通じて浮かび上がってきたキーワードの一つに、「ダイバーシティ」がある。勝つチームの秘訣、強いクリエイティブの原動力は何か、というテーマになると、いずれの企業でも「多様な人材の様々な専門スキル・それぞれの見地からのアイデアを束ねること」という回答が返ってきた。

グローバル・エージェンシーにとってのダイバーシティはきれいごとではない。出身・性別・年齢・文化的背景や価値観、それまでのキャリアを問わず、実力・才能あるタレントを起用する、戦略的な人材登用が行われている。

TBWAでは、CDO(チーフ・ダイバーシティ・オフィサー)というポストがあり、人事部・広報部などと連携して、社内啓蒙やシナジーを発揮する制度づくりに取り組んでいる。今回視察で登壇したCDOのダグラス・メルバイル氏は、ブリトニー・スピアーズをはじめとし …

この先の内容は...

宣伝会議』 定期購読者限定です

ログインすると、定期購読しているメディアの

すべての記事が読み放題となります。

購読

1誌

あたり 約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア