大広トップに聞く「人の成長こそが大広の財産」

公開日:2014年11月26日

大広の社長に3月31日付で就任した落合寛司氏は、博報堂で長く営業を経験したのち、米広告会社TBWAとの合弁会社TBWA\HAKUHODOの初代社長などを務めた。ダイレクトマーケティングなど大広ならではの強みを生かして新領域を開拓したいと話す落合社長に今後の方針を聞いた。

大広 代表取締役社長 落合寛司(おちあい・ひろし)
青山学院大学経営学部卒業後、1975年博報堂入社。営業局長、博報堂ジーワン社長を経て、2006年TBWA\HAKUHODOを立ち上げ社長就任。2010年博報堂に戻り常務、専務を経て、2014年3月31日に大広の社長に就任。

―社長に就任して感じたことは。

現場で営業をしていた頃は、自分は広告ビジネスに携わっているという感覚よりも、クライアントの事業に貢献するという意識を持っていました。当時から大広は手強い競合でしたが、いざ入ってみるとそのスタンスに大きな違いはないというのが実感です。

大広の強みのひとつにダイレクトマーケティングがあります。長い間のノウハウの蓄積があり、コールセンターの運営も手掛けています。ダイレクトマーケティングの場合、クリエイティブのアプローチもマス広告のそれとは異なります。顧客に語りかけ、フィードバックをもらいながら対話を繰り返してロイヤル顧客化していく。こうしたノウハウを活かして、他の広告会社とは違ったビジネスができると感じています。

―具体的な運営方針は。

今、大広のコーポレートスタッフと大広自身のマーケティングをしっかりやろうと、一緒に取り組んでいます。あたりまえのことですが、大広の強みと弱みを分析し、強みは伸ばしつつ弱みを補うということです。

具体的には2つ。ひとつは ...

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