システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

[PR] ソニー出身のフロンテッジ・岡田社長「消費者視点で、ブランド価値をいかに伝えるか」

公開日:2014年5月01日

PR
  • フロンテッジ 代表取締役社長 岡田 徹

――クライアントの抱える課題をどのように見ているか。

日本のように成熟した市場においては、機能競争だけではコンシューマーの心を捉えづらくなっている。しかし例えば、事業本部制を導入している企業であれば、その本部に属している人たちは24時間、365日、その商品のことばかりを考えているので、一般コンシューマーから自社のブランド、さらに企業全体がどう見られているのかという点に意識が向かなくなりがちだ。

昨年4月1日に社長に就任する以前は、約30年間ソニーというクライアント側で仕事をしてきたので、その状況はとても理解できるものだ。エージェンシー側に来て、こうした状況を俯瞰的な視点で理解することができたし、コンシューマーの視点から見て、クライアント自体も気づいていない価値を発見し、それを引き出すお手伝いをすることが、我々の役割だと考えている。

――自社の強みはどこにあると考えているか。

当社はソニーが60%、電通が40%出資して設立された会社だ。ソニーと電通という独自のかつ強い個性を持つ2社の文化を受け継ぎ融合したことで、根付いているユニークな文化がフロンテッジの強みでもあると考えているし、2社の持つリソースを最大限活用した事業展開をしていきたいと思っている。

しかし当社はソニーの連結子会社ではあるが、自動的に仕事が来るわけではないし、ピッチもある。競争にさらされることで、社員や会社が強くなると思うので、この環境は会社の成長にとって適切だと思っている。

――社長就任後、社内でどのような方針を示しているか。

社員には「Passion to Grow!」のスピリットを持とうと話している。私はリーマンショックが起きた当時に米国に赴任しており、売上が落ちると経費が削減され、どんどん新しい挑戦が生まれづらい環境に陥ってしまう経験をしていた。しかし経費削減で捻出できる利益には、限りがある。どんな環境にあっても事業を継続していくためには、企業もそこで働く人も常に「Passion」(情熱)を持って働き、新たな市場を拓いていくことが必要だ。情熱があるからこそ人の心を動かすような、感動体験を届けることができる。一人ひとりの社員、さらには企業全体が「Passion」で動き、それによって社員も企業もともに成長していける会社を目指していきたい。

――今後、開始する予定の具体的なプロジェクトは。

社員が一丸となって議論をした中で今、具体化しそうなことのひとつが広告会社のクリエイティビティを活かして社会課題解決に貢献する活動。すぐに売上に結びつく活動ではないが、社員との議論の中で「情熱」と自分の仕事に対する誇りを感じられる活動と思っている。このように従来の広告業界のビジネス以外にもクリエイティビティを活かせるプロジェクトを進めていきたい。

編集部の視点

編集部の視点 ソニーからエージェンシー側に移り、メーカーの中にいるとなかなか気づけないコンシューマー視点の重要性を改めて認識したという岡田氏。クライアント側の社内事情も理解した上で、コンシューマー視点での企業・ブランド価値の伝え方を提案していきたいと考えている。

019_01.jpg

岡田 徹(おかだ・とおる)氏

1957年生まれ。慶応義塾大学卒業後、81年ソニー入社。フェリカビジネスセンター 海外事業戦略部 担当部長、Sony Latin America Presidentなどを経て、2012年10月フロンテッジ 執行役員副社長就任。2013年4月より現職。