世間で話題になるキャンペーンは、どんな風に実現したのか?誰もカタチにしたことがない企画の裏側を公開します。

3月24日~5月18日にかけ、期間限定でオープンしている「コーヒーハウス ヨーロピアン」(東京・表参道)。母の日向けプレゼントとしてタンブラーを制作するワークショップや、映画評論家・有村昆さんによる、映画にまつわるトークショーなどを開催。
市場激化の中で大幅リニューアル
「コーヒー」市場のシェア獲得競争が、ますます激しくなっている。チャネルとして急成長しているのはコンビニエンスストア。2012~13年にかけ、各社がいれたてコーヒーの店頭販売を強化している。特にセブン-イレブンは、13年1月末に始めたセルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」の累計販売数が14年2月末に目標の4億5000万杯を超え、販売店舗は3月時点で約1万6100店舗に上る。リピート購入率も55%と高い。
ネスレ日本が投入した家庭用コーヒーサーバーのヒットに、UCC上島珈琲やキーコーヒーも続こうとしている。さらには、首都圏の食品スーパー、サミットや、いなげやは1杯ずつ抽出するコーヒーマシンを店舗内に順次設置していく考えだ。
コーヒーと消費者の接点が広がる中、缶コーヒー全体は苦戦を強いられている。消費税増税に伴って一部値上げしたことも逆風だ。こうしたなか、日本コカ・コーラは4月7日にリニューアル発売した、主力ブランドの「ジョージア ヨーロピアン」で反撃を狙う。