適切なマーケティング投資、メディア投資配分を決める上では、今の活動の効果を正確に把握することが必要となる。効果測定の基盤となる、評価の軸はどのように考え、設定すればいいのか。
Point1
売上などの行動指標だけで広告効果をとらえることは難しい。広告の評価が高くても、商品の性能や価格、配荷などの要因により選ばれないこともある。
Point2
広告はブランドに対する認知や意識変容といった心理的評価を押さえていくことではじめて評価できるものである。
Point3
広告効果を診断するにはメディア間の役割分担を明確にすることからはじめなければならない。
広告効果測定が
求められる背景の変化
ビデオリサーチではかねてより広告効果測定サービスをクライアントに提供しているが、ここ数年ある変化が起こっている。以前は広告会社から調査を依頼されることが多く、我々のレポートは広告会社と広告主の宣伝部との間で共有されるに留まっているようだった。しかし最近は、広告主の宣伝部から直接相談されるケースが増えている。その理由は、会社の他部署、特に「経営管理部門」から具体的に広告活動の成果把握を求められ、施策関係者である広告会社には委託できないということらしい。