佐々木康晴×福部明浩「賛否両論を覚悟で企画する楽しさ」

公開日:2013年12月03日

デジタル化によって情報の消費スピードが上がった現代、クリエイターに求められていることとは?

 

左:catch クリエイティブディレクター、コピーライター 福部明浩(ふくべ・あきひろ)氏
右:電通 シニア・クリエーティブディレクター 佐々木康晴(ささき・やすはる)氏

福部▶ ここ2年ほどで、「ビッグデータ」への注目が驚くほど高まっていますよね。実際、どれくらいのことがわかって、どれだけ未来に活かせるものなんでしょうか。

佐々木▶ 僕は、一種の"まやかし"と捉えています(笑)。消費者の行動データが見える化され、計測することもできるのですが、そのデータをどのように活かすかは、結局はそのデータを読み解く「人」次第。つまり、重要なのはクリエイティビティだと思います。「何となく『青色』が良い」では企画が通りにくくなっている今、「データでは皆が『青色』を選んでいるから『青色』にしましょう」「データでは皆が『青色』を選んでいるけれど、このかすかなデータの変化を転機と考え、『赤色』にしましょう」といった具合に、企画の説得力を上げるための根拠として使うのが良いと思います。

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