システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

<人工頭脳>の時代(1965年/ナショナルカラーテレビ)

  • 泉 麻人

イラスト/蛭子能収

調べものをしに国会図書館へ行った。僕が利用するフロアーは、本館4階の地図室か、別館4階の新聞資料室か......ほぼどちらか。とくに後者は、奥方の棚にずらりと並んでいる新聞縮刷版のチェック。読みはじめると仕事も忘れて、ついつい長居をしてしまう。

この日の目的は、昭和40年代初めの頃の時代風俗の調査だったので、まずは読売新聞の昭和40年(1965年)1月、2月、3月号あたりを書棚から抱えこんできて、大机の席について1月号からめくり始めた。ちなみにこの正月1日のトップ記事は、<65年を核軍縮の年に 米大統領ソ連首脳へメッセージ>なんて見出しを付けて、ジョンソン大統領とコスイギン首相の顔写真が載っている。僕は当時小学2年生の終わり頃だから、ジョンソンもコスイギンも名前の記憶くらいはある。

1日のTV番組欄を眺めて、へーっと思ったのは、日中にはお笑いや歌の特番が並んでいるものの、夜はほぼどこもレギュラー番組なのだ。夜7時からは、熱中していた「忍者部隊月光」(フジ)をいつもどおりにやっている。カラー番組は、日テレの昼間の時間帯に並んでいる(主に正月特番以外、ほとんど見当たらない。しかし、数日後の広告欄に、ナショナルのカラーテレビの広告がドカッと全面に掲載されていた。

<最高級>ナショナル人工頭脳カラーテレビ

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!