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Qrio

WiLとソニーにより誕生した合弁会社。同社が手がけるスマートロック製品は、クラウドファンディング「Makuake」でプロジェクトが成立したことにより発売が決定。キャッチフレーズは「世界最小、家の鍵をスマートに」。
クラウドファンディングで始動
モノとモノをインターネットでつなぐIoT関連ビジネス。米国で先行し急成長しているが、その勢いは日本国内にも及びつつある。中でも、エンドユーザーが使う“toC”のプロダクトとして注目を集めているのが、「スマートロック」という新たなカテゴリーだ。
スマートロックとは読んで字のごとく、自宅などの「鍵」をスマート化した製品。扉に取りつけると、スマートフォンを操作するだけで閉開錠ができる。活用次第で家の貸し借りや、シッターなどのサービスを利用する際などに、わずらわしい鍵のやりとりが不要となる。
米国では売れている商品で年間20万台ほどの売上があるというこのスマートロック市場。国内でも複数の事業者が参入しているが、中でも製品のリリース後、その存在が各メディアで大きく報じられていたのが「Qrio(キュリオ)」だ。
その成り立ちはユニークで、2014年12月にクラウドファンディングのMakuake(マクアケ)でプロジェクトがスタート。設定した目標金額の15倍を超える2540万円を調達した後、会社を設立し、2015年8月に商品の発売に至った。会社自体が立ち上がってまだ間もないQrioだが …