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店舗のメディア化で変わる売り方

東急プラザ渋谷、新たな買い物体験を誘発するテクノロジー

2019年12月5日に開業した複合施設「東急プラザ渋谷」。出店する全69店舗の中から、店舗と来館者との接点として工夫をこらしている各店を紹介する。

ホログラムで投影されたハチ公が出迎える「待ち合わせスポット GMOデジタル・ハチ公」。スマホだとうまく撮影できない可能性がある。

渋谷近隣の"大人"向けに刷新 各社が新業態を出店

渋谷駅周辺の再開発に伴い、49年の歴史に幕を下ろしてから4年。複合商業施設「東急プラザ渋谷」が2019年12月5日、新規開業した。

一新した「東急プラザ渋谷」のメインターゲットは40歳代~50歳代。年間来館者目標は、400万人~500万人。年商目標は設けていない。

かつて、繁華街・渋谷の中心地に生鮮食品売り場を設けた頃と同様に、近隣住民へも訴求する。さらに1階の観光案内所「シブヤサン」を介し、訪日観光客の来館も狙う。「シブヤサン」は羽田・成田両空港からリムジンバスが乗り入れるバスターミナルの待合所としても活用する。

出店するのは全69店舗。特徴的なのは5階。ロボット「Pepper(ペッパー)」が出迎えるカフェと、いわゆる「終活」(人生の終末を豊かに迎えるための準備活動)をサポートするサロンが同居する。

また、同じ5階フロアには、ブランド買い取りと売却時期や運用のコンサルティングを行う「なんぼや+miney(プラスマイニー)」、来店予約で待つことなく、豪華列車のような個別ブースで、旅行計画などの相談に乗る「High Premium HIS Hills Shibuya」(運営=エイチ・アイ・エス)も。いずれもラグジュアリー感を漂わせる店舗が目立つ。

東急百貨店は、新業態「KAZURA(カズラ)」と「ワコール+Q(プラスク)」を出店した。前者ではレディースウエアや化粧品、ファッション雑貨などを揃え、カテゴリーを超えたコーディネートを提案。ポップアップストア用のスペースも設けている。もう一方の「ワコール+Q」はその名の通り、下着メーカーのワコールとの共同事業。インナーウエアを中心に、美容器具やヨガウエア、食品など美と健康関連の商品を扱う。

両店舗は、中期経営計画で掲げる「融合型リテーラー」への第一歩。東急百貨店東横店は2020年3月に営業を終了する予定だ。

壁面にはハチ公の歴史が壁面に映し出される。毎時00分、30分には時報ショーが行われる。Wi-Fiやコンセントも完備。

タッチポイントとしての"体温"が重要

ビームスは、「東急プラザ渋谷」内に、「ビームスジャパン渋谷」をオープンした。新宿に続く2店舗め。

「ITで、実店舗のサービスはほとんどまかなえてしまう。ITで実現できないものはなにか。それは店の持つ"体温"です」と話すのは、ビームスの設楽洋社長だ …

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店舗のメディア化で変わる売り方

時代の変化とともに、実店舗の役割は大きく変化している。単なる「商品を売る場所」ではなく、メディアのように消費者に有益な情報を届け、新しい買い物体験を提供する店舗もある。また、テクノロジーの発展とともに、デジタルサイネージをはじめとして店内のメディアも増え、コミュニケーションの手段も多様化した。そこで本特集では、店舗のメディア化で変化する店舗の事例を紹介する。