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ブランドの思いと美味しさを伝える1枚の包装紙

公開日:2020年3月01日

2019年7月に東京・表参道ヒルズにオープンしたフード マーケット&カフェ「imperfect(インパーフェクト)表参道」。そこに並ぶ製品は、淡い色の包装紙にくるまれている。その1枚の包装紙には、ブランドが掲げるミッションや思い、そして製品をよりよいかたちで世に送り出していこうと考えるデザイナーのアイデアが詰まっている。

商品ごとに色が異なる包装紙。

スタッフが店頭で商品を包む

「不完全」という意味を持つ「imperfect表参道」の入り口には、「あなたの『おいしい』を、誰かの『うれしい』に。」というキャッチフレーズが掲げられている。店頭で販売されているのは、ナッツ、スパイス、チョコレート、カカオコーヒーなど。それらはすべて「生活者のみならず、世界や社会にとってもWell(よい)」もので、同ブランドではそれらを「ウェルフード&ドリンク」と呼んでいる。

そのブランドミッションは、「The world is imperfect, so do well by doing good. 不完全なこの世界。だから、いいことをして世界と社会をよくしていこう。」だ。また店頭では、売り上げの一部を社会課題に活用するべく、購入者に参加してもらい、「Do well by doing good.」という活動も行なっている。

そんな「imperfect」の店頭で目を引くのが、棚に並んだ淡い色のパッケージだ。ブルー、グリーン、ピンク、ブラウンのパッケージは、いずれも上部をくるっと巻く、またはサイドを折るなどして、シールやテープで留めているだけのシンプルなつくり。開けてみると、実はそれが1枚の紙で包まれていることが分かる。「imperfectでは、店頭でスタッフが商品を包んでいます。包み方のルールは決めていますが、人の手によるものなので仕上がりは違ってきます」と話すのは、同ブランドのアートディレクション、パッケージ、サインのデザインを担当した6D 木住野彰悟さん。

店舗設計を手掛けた建築事務所 Puddleから声がかかり、木住野さんは同ブランドの立ち上げに参加した。「僕が参加したときは、すでにコンセプトが固まっており、ブランド名も決まっていました」。パッケージなどをデザインするにあたり、ブランドからリクエストされたのは...

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SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。

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