この講座はオンデマンド配信です
リアルタイムでも質問ができるライブ講座もありますRFPは、発注者の戦略を伝える“設計図”である。
RFP(提案依頼書)は、単にベンダーへ要望を伝える文書ではありません。発注側の目的・制約・優先順位を明確にし、最適な提案を引き出すための戦略設計書です。本講座では、社内ヒアリングによる要件整理から、目的に沿った構成・記述方法、そして提案力を引き出す質問設計やレビューの進め方までを体系的に学びます。形式に頼らず、RFPを“対話を生むツール”として活用し、発注者が主導するプロジェクト設計力を身につけます。
この講座で得られるもの
成果を引き出す「伝わる」RFP構成と作成の技術
社内要件を整理・可視化するための情報収集・設計手法
ベンダーの提案力を高める問いかけと記述の工夫
対話型プロジェクトの土台となる評価軸とレビュー設計
スケジュール通りに要望にかなうアウトプットを得るためのプロジェクト推進力
受講対象
- 情報システム部門、DX推進部門担当者
- DXの構想や推進を担うマーケティング担当
- 外部ベンダーとの連携をより建設的に進めたいと考える担当者
- 過去にRFPを作成したが、要件整理や表現に不安がある担当者
このような方に最適な講座です。
![]() scene #1 | 社内情報をうまく吸い上げられず、曖昧なままベンダーに渡してしまう |
![]() scene #2 | RFPの書き方や構成に自信がなく、過去のテンプレートをなぞるだけになっている |
![]() scene #3 | プロジェクトの主導権を握れずベンダーから出てくる提案の質に不満がある |
講座のポイント
01 RFPの“本質”を理解する —— 発注側が主導権を持つために
RFP(提案依頼書)は単なるドキュメントではなく、プロジェクトの方向性と思想を伝える戦略書です。永井氏は「何を・いくらで・いつまでに」という基本に加え、目的・背景・制約・期待値をどう言語化するかを実例で解説。また「RFPは手段であり、目的は“最適な調達”である」という原点に立ち返り、ベンダーを“動かす”RFPとは何かを具体的に学びます。単なる形式的な依頼書を超え、ベンダーの創造力を引き出すRFP設計の本質を理解します。
02 RFP作成を“プロジェクト化”する —— 成果を出す進め方を体系化
RFP作成は定常業務の延長ではなく、期限と成果を持ったプロジェクト活動です。講義では、チーム編成・会議体設計・ステークホルダー調整など、永井氏が多数の支援現場で培った実務ノウハウを共有。「RFPが目的化する」「スケジュールが遅延する」「役員決裁が通らない」といった現場で頻発する課題をどう防ぐか、実際の事例を交えて解説します。特に、“リスケを許さない会議設計”や“意思決定の根回し設計”など、発注側が確実に進めるためのマネジメント技術を身につけます。
03 ベンダーの提案力を最大化する —— 対話設計と評価プロセス
優れたRFPとは、ベンダーの知見を引き出し、「共創」を促す問いを含んだドキュメントです。本講座では、RFI(情報提供依頼書)の活用法、提案書評価の視点、そしてレビューの進め方を実務レベルで学びます。さらに、「質問をどう設計すればよいか」「提案をどう比較・評価すればよいか」「NDAや契約書のやり取りで何に注意すべきか」といった具体論も扱います。結果として、発注側が主体的にベンダーの力を引き出す“調達マネジメント力”を獲得します。
講座で学ぶこと
1. 実務で使える「RFP構成」と要件定義の書き方を身につける
RFPの章立て・構成要素・表現ルールを、永井氏が現場で使う実例をもとに解説します。目的・背景・対象範囲・要求(業務/技術/運用)をどの順序で、どの粒度で記述すべきか。また「テンプレートをなぞるRFP」と「ベンダーを動かすRFP」の違いを、具体的な文言例を交えて学びます。“目的に即した一貫性ある構成”持ったRFP作成スキルを習得します。
2. 情報整理とヒアリング設計のスキルを磨く
社内ヒアリングの設計方法、質問の作り方、そして限られた時間で要件を引き出すテクニックを具体的に解説。「誰に・何を・どの順で聞くべきか」「選択肢を用意して回答を導く方法」「定性情報を定量化する方法」など、永井氏が実案件で使用する“質問設計シート”の考え方を学びます。また、部署間の利害調整や上層部の意思決定を支援するための合意形成プロセスのデザインも身につけます。
3. プロジェクトを成功に導く運営と評価の仕組みを構築する
RFP作成〜ベンダー選定までを「プロジェクト」として運営するための管理スキルを体系的に学びます。キックオフからレビュー、ステアリング会議、進捗管理まで、遅延要因を事前に潰す設計を具体的に紹介。さらに、RFI・提案書・見積り・契約書といった各フェーズの評価ポイントを明確化し、「どう判断すればよいか」「どこで止まりやすいか」「どう巻き取るか」という実践ノウハウを解説します。RFPを“書く”ではなく、“使いこなす”スキルを獲得します。
講師紹介

株式会社イントリーグ
代表取締役社長兼CEO
永井 昭弘氏
国際基督教大学教養学部社会科学科を卒業後、日本IBMに入社。金融担当SEを経て、ITコンサルティングのイントリーグ立ち上げに参画。1996年社長に就任。多数のIT案件のコンサルティング、特にシステム調達におけるRFP(提案依頼書)作成およびベンダー選定支援を手掛ける。 著書 事例で学ぶ RFP作成術実践マニュアル(2011 日経BP) RFP&提案書 完全マニュアル 改訂版 (2016 日経BP) DXを成功させる社長 81の心得(2021 日経BP) 他 コラム 「システム開発「丸投げ」劇場」『日経クロステック』連載中(2020.1 ~) 「DX時代の必修スキル「システム導入AtoZ」」『日経クロステックACTIVE』連載中(2023.3 ~)
カリキュラム
時間 | 講義内容 |
|---|---|
第1部 120分 | 0.自己紹介と講義のゴール 1.RFPの基本 RFP・RFIとは何か?基本的な定義 ベンダーが読み解けるRFPの条件 2.調達活動をプロジェクト化する ステークホルダーと情報源の整理 3.社内ヒアリングのポイント 必要な情報をどう吸い上げるか:ヒアリングの準備と設計 ヒアリングの対象者・質問例 対立・制約の調整・優先順位付けの考え方 4.RFPの構成 成果を生むRFPの構成要素とその意図 提案の質を左右する「問い」の立て方 5.ベンダーとのコミュニケーション ベンダーとの対等な関係性の築き方 質問設計/補足資料/レビューの工夫 ベンダーからの提案力を引き出す設計 6.提案の評価 評価項目の設計 定量化と評価基準の言語化 選定理由を社内外に説明するための合意形成プロセス 7.まとめ |
講座概要
受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から14日間視聴可能。 |
|---|---|
受講料金 | 1名受講 54,000円(税込 59,400円) |
オンデマンド研修 550,000円(税込 605,000円) | |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 本講義は、オンライン配信講義となりますご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。 【受講上のご案内】 ・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。 ・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。 ・本講義には質疑応答はございません。 【レジュメについて】 講義資料はご視聴頂くマイページからPDF形式でダウンロードしていただきます。 |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 |
オンデマンド研修について |
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割引チケットについて | ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約8割引におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 |
- 1名単位でのご受講は「1名受講」
- 部門や全社でまとめて受講される場合は「オンデマンド研修」
- 体系的な研修企画には「部門研修を計画する」が役立ちます。
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