
生活用品メーカー
ブランドマネージャーは担当する商品・サービスが社内でどのように位置づけられているのか、今の顧客からどう見られているかを正確に認識しなくてはなりません。その上で、担当商品・サービスがあるべき姿を明確に定義し、ブランドを構築し育成していくための方向性を指し示す必要があります。その際のリーダーシップが強ければ強いほど、ブランドは確固たるアイデンティティを保つことができ、またブランドの創業者がブランドに込めた思いや、培われた歴史を壊すことなく革新的な試みに挑戦することができます。例えブランドマネジメント組織ではなく、機能別に分かれた組織であったとしても、各部門担当者がマーケティングの一貫した全体像を描ける視点を持つことができれば、企業全体のマーケティング力の強化に直結します。そこで、本講座では、一流ブランドマネージャーを講師陣に迎え、成長への次なる一手となるマーケティングのノウハウを学びます。
1997年NIKE JAPAN入社。ワールドカップ、箱根駅伝、NIKEiDをはじめとしたマーケティングに携わる。2008年にNIKE EUROPE赴任。2011年よりユニクロにて、錦織圭らトップアスリート契約、PR広告戦略、商品開発に携わる。2016年よりレッドブルに入社しフィールド・マーケティングを統括。2018年にビル&メリンダ・ゲイツ財団 東京オリンピック プロジェクトマネージャー就任。2019年より現職。
大学卒業後、日本の化粧品メーカーに新卒で入社するもグローバルな経験を求め退社。日本とオーストラリアのロレアルで13年間マーケティングに従事した後、ユニリーバではLUXのシニアブランドマネージャー、そして資生堂ではグローバルHQのブランドマネージャーを歴任。約20年の化粧品業界におけるマーケティングやブランドマネジメント経験の後、現在はレノボ・ジャパンにて、コンシューマー マーケティング本部長としてLenovoとNECの2つのブランドマーケティングを統括。また、HRテック企業のミイダスにて新しい業界でのマーケティングにも挑戦中。その他、マーケティングやブランディングの講演やコンサルタントとしても活動中。
1992年学習院大学経済学部卒業。味の素ゼネラルフーヅ大阪支店第一営業課、営業統轄室営業企画グループ、コーヒーマーケティング部ブレンディ・グループにてキャリアを積む。その後、マキシアム・ジャパンにて「レミーマルタン」「アブソルート・ウォッカ」など、スピリッツ・ブランドのブランド・マネージャー、マーケティング・マネージャーを務めた後、ハーシージャパンにてチョコレート・ブランドのマーケティング・ディレクターに就任する。 2002年に「ブランド・マネージャー(経済界)」を出版。それをきっかけに読者から相談を受けるようになり独立。以来、マーケティング、ブランディングを得意とする経営コンサルタントとして200社以上の経営者、事業責任者と働く。現在はいくつかの会社の役員も務める。
【既存市場を超える】ブランドが持つ資産を生かし、 新規市場でも一気にシェアを取るための戦略
ブランドのビジネスを拡大する上でブランドアイデンティティを確立することは大変重要なことです。一貫したブランドアイデンティティを築くことは時代に応じたブレのないブランドの進化を可能とします。それによりブランドが今の主要顧客とともに歳をとり続けることを防ぎ、次の主要顧客となる若年層を新規顧客として開拓し続けることを可能にします。 ブランドアイデンティティは、そのブランドを正当化するものであり、市場において圧倒的な優位性を持つための重要な要素。ブランドアイデンティティを確立するためには、ブランドエクイティで戦略を考える必要があります。 ブランドエクイティで商品・サービスのあるべき姿を描き、ブランドの世界観を醸成することが、一貫性を持ったブランドのアイデンティティの確立につながります。当講座では、ブランドエクイティをもとに、ブランドを作り上げるための考え方を学びます。
【既存市場を超える】ブランドが持つ資産を生かし、 新規市場でも一気にシェアを取るための戦略
ブランドの元来の分野を超え、全く専門外の新規市場に参入することは容易なことではありません。しかし、確立されたブランドアイデンティティが作るイメージを軸に、畑違いの分野への進出に成功すれば、ブランドのビジネスを大きく拡大することができます。時には、専門外の新規市場であるにもかかわらず、その市場を征服してしまうことも可能です。 新規市場へ進出する際に重要な要素となるのが、進出先の市場にあるべき特徴と、ブランドが持つイメージとの整合性です。この整合性に生活者が違和感を感じなければ、新規参入先でもブランドらしさが強調され、元来の市場を軽々と飛び越えられます。実際に畑違いの市場への進出に成功したブランドは、今持っているブランドの資産が後押しとなり、全く違和感なく生活者に受け入れられています。講座では、ブランドのビジネスを大きく成長させるための基礎となるブランド体系の整理とブランドの進むべき方向性を決めるための4つの方向性について学びます。
【縦割り組織の壁を超える】社内で優先順位が低い弱小ブランドでも、発言権の強い営業部などを牽引するブランドマネジメント
ブランドマネージャーは担当ブランドにおける「経営者」であり、普段の業務において強烈なリーダーシップと明確な意思決定の判断基準が必要とされます。このリーダーシップが欠けてしまうと、ブランドは各部門の思惑の間で揺れ動き、一貫性を欠いたものとなってしまいます。たとえ、社内で重点を置かれていないブランドであっても、時には営業部門や製造部門などの部署を引っ張っていく存在でなくてはなりません。また、まだブランドマネージャー制を取っていない企業でも機能ごとに分かれた縦割り組織に横串を刺すことができる担当者の存在は不可欠です。講座では、組織の中でブランドマネージャーが発揮すべきリーダーシップや判断基準について学びます。
格調高いブランド、親しみのあるブランドなど確立されたブランドは、必ずと言っていいほどブランドらしさを持っています。ブランドらしさはブランドの持つ世界観を浸透させることによって醸成されていきます。ブランドマーケティングの要諦は決してブレないブランドらしさの浸透にあるといっても過言ではありません。 そこでキーとなるのがブランドエクイティです。ブランドエクイティとはブランドが持つ有形無形の資産のことです。ブランドエクイティでブランド戦略を考えることがブランドの正当性を担保し、ブランドに人格を吹き込み、人々の感情に訴えるブレのないメッセージを発することを可能にします。また、顧客を飽きさせないように、新しいことをする際にも、ブランドエクイティがブランドをブレさせないためのコアと なります。
自社のブランドの顧客は誰なのか。さらにその上の上顧客は誰なのか。ブランドマネージャーは、顧客の属性(非顧客、顧客、上の顧客)に応じて、何を行い、何を行わないのかの判断をする必要があります。 そのためには「お客様を知る」という視点が欠かせません。「お客様」を知るといっても性別や年齢などのデモグラフィックな属性だけでは、ターゲットの真の姿は見えてきません。本当の意味で「お客様を知る」ということは、お客様の姿を具体的にイメージできるまでを考え、調べつくすことです。そうすれば、ターゲットに発するべきメッセージは明確となり、プランドの世界観を壊すことなく、ビジネスを拡張することが容易になります。
プロモーションはブランドを生活者に浸透させる最大の機会です。そこで必要になるのが、ブランドエクイティに基づく、一貫したブレのないメッセージを発信することです。 しかし、目に見えない歴史やアイデンティティを、目に見えるようにすることは、ブランドマネージャーを悩ませるポイントです。講座では、ブランドの価値を伝えるためのプロモーション施策について事例を通じて学んでいきます。
ブランド体系を管理することによる大きなメリットに、限られた予算で最大の効果を発揮できるということが挙げられます。 実際に商品ではなく、ブランドに予算を集中的に投下することによりブランドイメージや売上に大きな効果があったという事例は国内外で多く見ることができます。そうした事例を通じて、最小予算で最大の効果を出すためのヒントを学びます。
商品名には企業ブランド名を付けるべきなのか。コンセプトの似たブランドをひとくくりにすべきか。売上が落ちたかつての主力商品をどう扱うのか。ブランド体系をまとめた後、具体的な実施施策に落とし込むための4つの基本戦略を学びます。 他カテゴリーへの参入のために企業ブランドのイメージを利用する。売上は見込めないが、他の派生商品への影響を避けるために、あえて生産中止にしないなどの具体的な実施施策を、ケーススタディを通じて学びます。
社内をまとめ上げ、牽引する。ブランドマネージャーは担当ブランドにおいては経営者でなくてはなりません。 そして、ブランドマネージャーは、マーケターとして卓越すべきことは当然のことですが、更に、様々な役割や思惑が存在する組織の中で担当ブランドのビジネスを成功に導くためのリーダーシップを備えていなくてはなりません。
時間 | 講義内容 |
第1部 | ブランドマネジメントとブランドマーケティング |
第2部 | 新しい価値を中心として事業を行うブランド・マネジメント |
第3部 | 事業責任者としてのブランドマネージャーの理想像と実践知 |
※日程・カリキュラム・講師は都合により変更となる場合がございます。
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講義形式 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 |
受講料金 | 1名受講 オンデマンド講座90,900円(税込 99,990円)申込金10,000円(税込 11,000円)含む |
受講対象 | ・企業・メーカーやサービスのブランド担当者、マーケティング担当者。 または、商品・サービスの企画開発に携わる方。 |
資料 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 |
オンデマンド研修 | オンデマンド研修は人数上限100名までの社内研修などで活用いただけるプランです。 |
プロフェッショナルスキルパックが好評受付中
注意事項・禁止事項