多様性が可視化された社会で広告ができること。
LGBTQ+を起点に“包摂する発信力”を学ぶ
社会の多様性への理解が進み、広告やマーケティングの現場では、“誰に伝えるか”のみならず、“誰にどう伝わるか”や“誰かを排除していないか”が問われています。しかし、これまでのターゲティングの常識とは真逆の発想に、「どこまで踏み込むべきか」「どう表現すればいいのか」と迷う担当者も多いはず。本講座は、dentsu Japanが監修したガイドブック『広告とLGBTQ+』の内容をベースに、広告表現・制作プロセス・チームマネジメントまで、多様性をビジネスの力に変えるための考え方と実践方法を体系的に学びます。“炎上を避ける配慮”ではなく、“誰もが共感でき、信頼を生む発信”へ。多様性を尊重する力を、ブランドの強みに変えるための確かな方法をお伝えします。
受講対象
- 事業会社の ブランドマネージャー/マーケティング担当/広報担当広告会社・制作会社の クリエイティブディレクター/コピーライター/アートディレクター/プロデューサー、広告代理店の プランナーなど、広告制作にたずさわる方
- 企業内で DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進 の担当者
このような方に最適な講座です。
![]() scene #1 | LGBTQ+に共感される広告表現を取り入れたいが、何が正解か分からない |
![]() scene #2 | 炎上リスクを避けるための判断基準が曖昧で、どこまで配慮すればいいか分からない |
![]() scene #3 | 社内にLGBTQ+との共創意識を広めたいが、どこから始めればいいか分からない |
![]() scene #4 | 自分の発言やチームの進め方が当事者に共感を得られるものになっているか不安 |
![]() scene #5 | 気まずさなどから"触れない方が安全"という空気感の中で企画が進んでいる |
![]() scene #6 | 広告表現以外でも多様性のインクルージョンに気を付けなければならないが、どうすればいいか分からない |
講座のポイント
Point1: 多様性を「ビジネス課題」として捉える視点を養う
いま、多様性やLGBTQ+への配慮は“社会的責務”にとどまらず、企業成長に直結するテーマとなっています。本講座では、多様性を「倫理」や「やさしさ」の文脈で終わらせず、マーケティング・広告活動の中心に据えるための考え方を体系的に学びます。社会課題とブランド価値を結びつけ、企業が社会と共に成長するための新しい戦略思考を身につけます。
Point2: 現場で使える「インクルーシブ表現」のエッセンスを習得する
広告表現の現場では、無意識のうちに偏った表現や構成をしてしまうことがあります。本講座では、コピー・デザイン・キャスティングなどの各工程で起きやすいリスクを、dentsu Japanが開発したガイドブック『広告とLGBTQ+』をもとに整理。“正解を探す”のではなく、“より良い問いを立てる”ことで、現場で自走できる判断力を育てます。社会の多様性を受け止めながらも、ブランドらしい表現を実現するバランス感覚を養います。
Point3: 多様なチームを活かすマネジメントとリスク対応を学ぶ
知識を得るだけでは、組織は変わりません。重要なのは「チームとしてどう行動するか」。多様なバックグラウンドを持つメンバーが安心して意見を出せる心理的安全性を確保し、一人ひとりの違いを“衝突”ではなく“創造”につなげるマネジメントを学びます。同時に、炎上や批判など広告リスクへの対応も扱い、多様性を力に変えるための組織的な仕組みと意識変革を促します。
Point4: 広告表現を超えた“体験全体”でのインクルージョンを実現する
広告やキャンペーンに留まらず、イベント運営、店舗設計、接客、商品開発など、生活者と接点を持つあらゆる場面に“排除の構造”は潜んでいます。LGBTQ+当事者でもある講師が、自身の経験を踏まえて実践的な視点を解説。「LGBTQ+の人のために特別扱いする」のではなく、「誰もが心地よく過ごせる環境を最初から設計する」発想を学び、ブランド体験全体を通して社会的信頼を高める方法を身につけます。
講座で学ぶこと
01 インクルーシブ・マーケティング®の理論と実践
“想定外の誰か”を取りこぼさないマーケティングの在り方を学びます。多様性を受け入れることが企業の競争優位を生み出す理由を、社会構造と消費者行動の変化から理解。また、実際の国内外の事例をもとに、共感や社会的共創を軸にした新しいブランド戦略を検討します。“ダイバーシティ推進”を経営の根幹に位置づけ、持続的なブランド価値へとつなげる実践知を得ます。
02 広告表現・制作現場での具体的な配慮と判断軸
広告表現は社会へのメッセージです。無意識の偏りが誰かを排除するリスクを防ぐために、コピー・デザイン・キャスティングなど各工程での配慮点を具体的に学びます。ガイドブック『広告とLGBTQ+』をもとに、言葉や描写の選び方、キャスティングの多様性などを検討し、「何をどう伝えるか」をチームで判断できる基準を習得。表現の自由と配慮の両立を実現する実践力を身につけます。
03 心理的安全性を軸にしたチームづくりとリスクマネジメント
チームに多様性を持たせる意義と、それを機能させる方法を体系的に学びます。同質性の強いチームが抱える「盲点」や「思考の偏り」を可視化し、異なる意見を受け入れる“組織の柔軟性”を育む具体的なステップを紹介。また、炎上や批判などリスク対応時のチーム内コミュニケーション設計も解説します。「多様性を力に変え、信頼を生むチーム」づくりのヒントを得ることができます。
04 広告以外の業務で生かすインクルーシブな発想
LGBTQ+当事者の視点から、広告以外の現場における配慮のあり方を紹介します。イベント運営・店舗設計・アンケート設問・商品開発・社内ガイドライン整備など、“見落とされがちな排除”を減らす具体策を提示。「特別な対応」ではなく「最初から誰も排除しない設計思想」を実務に落とし込む方法を学びます。ブランド体験や職場文化のあらゆる場面で“インクルージョンを体現する行動”を取るためのスキルを身につける事ができます。
講師紹介

株式会社電通
サステナビリティコンサルティング室チーフ・ソリューション・プロデューサー
林 孝裕氏
東京工業大学大学院修士課程修了(工学修士)、一級建築士。 2003年電通入社。展示会・博覧会プロデューサーとしてキャリアをスタートさせた後、ブランド戦略、マーケティング戦略、事業・商品開発など戦略領域全般に領域を拡大。 2011年より、社内組織横断タスクフォースである電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)に参画し、戦略統括。100名超のメンバーおよび外部ネットワークと協働し、DEIに関する多数のソリューション開発およびプロジェクトをプロデュース。2017年に、「インクルーシブ・マーケティング🄬」を立ち上げ、新戦略論としてクライアントのビジネス変革を支援。企業、大学、各種団体での講演、執筆、コンサルティング実績多数。 2025年よりDDLをdentsu DEI innovationsに改編しdJ横断のプロジェクトに拡大、現在代表を務める。

株式会社電通グループ
グループ人権啓発チーム チーフディレクター
安藤 勉 氏
1997年㈱電通入社。メディア(新聞)、営業、広告法務、広告表現コンサルティングの各担当を経て、2015年より電通グループ国内全体の人権啓発、2022年より電通グループ全体の人権啓発に従事。DEI関連チームやサステナビリティ部門も兼務。2022年実務教育学修士取得。2024年社会教育士認定。

dentsu Japan
DEIオフィス
半澤 絵里奈 氏
2009年電通に入社。メディア/営業/マーケティング/ビジネス開発/プロモーション部門を経て、現在はdentsu JapanにてDEI推進を担当している。幼少期から多様性に溢れた環境で過ごした経験を活かし、dentsu DEI innovations(旧電通ダイバーシティ・ラボ)ではネットワーキングHUBのリードを務め、DEI領域のプロジェクトプロデュース、コンサルテーションを専門とする。ウェブマガジンcococolor編集長(2020年-2024年)。1984年香港生まれ。一般社団法人CancerX共同発起人・共同代表理事。JAAA DE&I委員会委員。Advertising Week Asia "Future is Female Awards 2023" Finalist受賞。

dentsu Japan
DEIオフィス
杉山 優 氏
2010年 ㈱電通入社。プロモーション領域からキャリアをスタートし、社内研修の開発なども担当。その後、社の労働環境改革推進に携わり、2020年からdentsu Japan DEI推進プロジェクトチームに参画。現在はDEIオフィスの一員として国内グループのDEI推進全般を担当。専門領域は「LGBTQ+」で、社内外の研修プログラム企画開発や登壇の実績多数。
カリキュラム
時間 | 講義内容 |
|---|---|
第1部 | 多様性とマーケティング編
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第2部 | 広告表現編
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第3部 | チームマネジメント編
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第4部 | 特別編 ~広告表現以外(イベント運営・店舗施設設計etc..)でも気をつけたいあれこれ~
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講座概要・パンフレット
受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から14日間視聴可能。 | |
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受講料金 | 1名受講 | 54,000円(税込 59,400円) |
オンデマンド研修 | 550,000円(税込 605,000円) | |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 | |
オンデマンド研修について |
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割引チケットについて | ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約8割引におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 | |
- 1名単位でのご受講は「1名受講」
- 部門や全社でまとめて受講される場合は「オンデマンド研修」
- 体系的な研修企画には「部門研修を計画する」が役立ちます。
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