広告キャラクターを「ブランド資産」として収益化する力を
いま、多くの企業が「広告キャラクターを持っているのに、収益化できていない」というジレンマに直面しています。推し活市場は1兆円を超えて成長し、キャラクタービジネスは食品・日用品・小売を含むあらゆる業界で拡大。にもかかわらず、多くの担当者は 契約や権利管理のノウハウ不足、ガイドラインの不在、収益モデル化の遅れ という壁に阻まれています。
IPビジネスというと「新しいキャラクターを生み出す創出フェーズ」を思い浮かべがちですが、本当に必要なのは すでにある広告キャラを資産として活かし、ブランド成長につなげる実務力 です。
本講座では、IPビジネスの4大フェーズ(保護/運用/拡張/収益化)を基軸に、契約管理・ガイドライン設計・コラボ戦略・収益モデル構築までを網羅。単なる販促物で終わらせず、キャラクターを 「ブランド資産」として持続的に収益化する力 を身につけることができます。今、取り組みを始めるかどうかが、御社のキャラクター資産の未来を決定づけます。
この講座で得られるもの
5W1HやWHY思考を活用し、課題の本質を見極める技術
推し活消費を活用しファン基盤を拡大する戦略力
異業種連携を成功に導くコラボ設計と展開力
キャラの魅力を活かし中長期で資産化する実務力
受講対象
- 広告キャラクターを収益資産に育てたい企業のマーケ・企画担当者
このような方に最適な講座です。
![]() scene #1 | 広告キャラクターを収益事業に転換したい方 |
![]() scene #2 | IP展開における契約で収益損失を予防したい方 |
![]() scene #3 | コラボを戦略的に展開しブランドを拡張したい方 |
![]() scene #4 | 推し活市場を取り込みファン基盤を拡大したい方 |
![]() scene #5 | IPを長期的な資産へと育成したい方 |
![]() scene #6 | IPガイドライン運用でリスク管理を確立したい方 |
講座のポイント
01 保護(Protection) – IP法務とリスク対策
キャラクターを収益事業に活かすためには、まず法務的な基盤を整えることが欠かせません。本講義では、知的財産権や契約実務の基礎を整理し、炎上・権利侵害・損失リスクを未然に防ぐ方法を学びます。マーケターが押さえておくべき実務知識を獲得し、安全なIP活用の土台を築きます。
02 運用(Management) – IPガイドラインとライセンス運営
キャラクターを長期的に活用するためには、社内外で共有できる運用ルールが不可欠です。ガイドライン設計のフレームワークを学び、ライセンス契約の実務に即した運営の仕方を解説。部門をまたいだ組織体制づくりまでを含め、再現性のある運用スキルを習得します。
03 拡張(Development) – コラボレーション戦略
キャラクターの価値を拡張するには、異業種とのコラボレーションや商品展開が重要です。本講義では、成功・失敗事例を通じてコラボの可能性と注意点を理解し、マーチャンダイジングやスピンオフ展開を企画できる視点を身につけます。キャラクターを一過性の施策から戦略資産へと変えるための考え方を学びます。
04 収益化(Monetization) – 収益モデルとファンLTV最大化
キャラクターを継続的な事業収益につなげるには、広告・商品化・配信などを組み合わせたモデル設計が不可欠です。推し活経済やファン消費の最新動向を踏まえ、キャラクタープロモーションの具体策を解説。ファンLTVを最大化するための収益戦略を体系的に学べます。
講座で学ぶこと
01 IP法務対応スキル
知的財産権や契約の基本を理解し、炎上やトラブルを未然に防ぐ力。マーケターが最低限備えておくべきリスクマネジメント力を身につけます。
02 ライセンス運営スキル
IPガイドラインの策定から契約運用まで、社内外で適切に管理できるスキル。キャラクターの長期活用を実現する運営力を習得します。
03 コラボ企画スキル
異業種連携や商品展開の企画・設計力を養い、自社キャラのブランド価値を拡張する方法を学びます。戦略的にファン接点を広げる力を獲得します。
04 収益化戦略スキル
収益モデルを描き、推し活市場を取り込みながらファンLTVを高める具体的な戦略立案力を習得。キャラを「事業資産」として育成する視点を得られます。
当パック講座を構成する講座・講師陣の詳細
『マーケターのためのIPコーポレイトライセンスビジネス戦略』実践講座 ~企業名、商品名、企業キャラクターの価値を最大化するガイドライン・契約・運用の最前線~

草間 文彦氏
コンサルティングファームブランドッグ代表、リーバイス、ワーナー・ブラザースなど外資系企業を経て独立。元東京理科大学大学院イノベーション研究科教授、知財とライセンスの研究室を持ち修士指導にあたる。米国NPO法人 LIMA(国際ライセンシング協会)日本支部を仲間と立ち上げ、マネージング・ディレクターを10年間務める。現在同会(ライセンシング・インターナショナルに改名)会員。コカ・コーラ、ハインツ、日産自動車など欧米、日本の大手企業ブランド、スポーツブランド等のライセンスビジネスを多く手がける。著書に「ライセンスビジネスの戦略と実務」(白桃書房、15)、「実践ライセンスビジネスマネジメント」(日本経済新聞出版社,09)など。趣味はオペラ、NPO法人日本ヴェルディ協会理事
『推し活経済 新しいマーケティングのかたち』実践講座

推し活ビジネスアドバイザー/23歳
瀬町 奈々美氏
10年以上にわたり、国内外のアイドル、アニメ、漫画、ボーカロイド、VTuberなど幅広いジャンルで“推し活”を実践してきた「推し活当事者」。大学3年生のときに出版した著書『推し活経済:新しいマーケティングのかたち』では、熱狂的な推し活をビジネスに転用する独自のマーケティング理論を提唱し、話題に。 現在は、企業や個人に向けた「推し活視点」のビジネスアドバイスを行うほか、中学生から社会人までを対象に、推しや推し活経済に関する講演活動を精力的に展開。WEリーグや吉本興業とのコラボ企画を成功に導いたプランナーとしても活躍しており、編集者としての顔も持つ。
コラボ活用プロモーション講座

株式会社東京片岡英彦事務所 代表
東北芸術工科大学 企画構想学科 学科長/教授
片岡 英彦氏
日本テレビの報道記者、宣伝プロデューサーを経て、アップルコンピュータのコミュニケーションマネージャー。MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長を歴任。ミクシィを経て、株式会社東京片岡英彦事務所代表取締役に。企業のマーケティング支援活動のほか、国際NGO「世界の医療団」の広報責任者、国立循環器病研究センター理事長特命補佐等を務める。

株式会社タカラトミー
池田 源氏
2005年(株)タカラ(現・タカラトミー)に入社。翌年新規事業立ち上げのため、グループ会社に移籍し雑貨・玩具の広報・マーケティングを担当。2008年合併後の(株)タカラトミー本社に戻り、ボーイズ事業部にて男児玩具のマーケティングを担当。現在はアナログゲームを扱うトイゲームマーケティング課にて国民的ゲーム「人生ゲーム」「黒ひげ危機一発」のプロデュースをはじめとして、アナログゲームのマーケティング全般を担当。

株式会社エイブルホールディングス
経営戦略本部 メゾンエイブルブランドマネージャー
赤星 昭江氏
2009年 株式会社CHINTAI入社。 2013年 雑誌CHINTAI編集長就任。 2016年 株式会社エイブル 社長室(出向)。 2018年 賃貸女子応援企画グループ設立、女性入居者向けサービス・新規事業等を担当。 女性入居者向け会員クラブ「MAISON ABLE CLUB」、ファッションレンタルショップ「airCloset×ABLE」、回転スイーツ食べ放題カフェ「MAISON ABLE Cafe Ron Ron」等をプロデュース。

横浜市 政策局
共創推進室 共創推進課 担当係長
河村 昌美氏
平成7年4月、横浜市役所入庁。鶴見区役所、市民局、教育委員会事務局などを経て、平成16年に、職員提案制度により行政の資産を民間の力により有効活用する仕組として「広告・ネーミングライツ事業」の選任部署を新たに立ち上げ、担当として当該事業を推進。平成20年からは、公民連携推進のために新設された共創推進事業本部(現:共創推進室)に所属し、様々な分野における民間と行政とのコラボレーション事業を多数実施。【著書】横浜市広告事業推進担当(共著)『財源は自ら稼ぐ!―横浜市広告事業のチャレンジ』
キャラクタープロモーション講座

デジタルハリウッド大学大学院
客員教授
野澤 智行氏
栃木県宇都宮市出身。1987年千葉大学文学部卒業、(株)ビデオリサーチ入社。98年旭通信社(現アサツーディ・ケイ)入社、研究開発部門、マーケティング部門で広告効果やブランディングに関する研究や、クライアント企業のマーケティング・プロモーション支援を行う。キャラクター総研リーダーとして、コンテンツ部門でもアニメコンテンツの戦略支援、キャラクターに関する開発・活用提案からイベント・キャンペーンのプロデュース、運営実施、効果測定・分析までの幅広い領域を業務とする。2013年には、日本百貨店協会主催「ご当地キャラ総選挙」の実行委員として、企画立案およびキャンペーン・イベント総指揮を担当。日常的に、各種学会研究発表、大学講演、マスメディアでのコメンテーターなども務める。『広報会議』14年7月号から17年1月号まで「ご当地キャラ博士が解説!ヒットのツボ」を連載。

元株式会社レッグス
専務取締役 CMO マーケティング本部長
野林 徳行氏
早稲田大学政治経済学部卒業。1987年、リクルート入社。経営企画、事業戦略、商品企画、プロモーションプランニングなどを担当。2003年、ローソン入社。執行役員としてマーケティング、エンタテイメント、商品開発に携わる。ローソンエンターメディア(ローソンチケット)代表取締役を務めた後、レッグスCMOとしてキャラクターを活用したキャンペーンを展開。FiNCCMOとしてヘルスケアアプリケーションのマーケティングを推進。現在は、有限会社オフィスフレンジー代表。他に、高木学園理事、英理女子学院高等学校マーケティング講師、NewsTV取締役、ログノート監査役、4DT取締役。顧問として、ブックオフグループホールディングスではTCGビジネスをサポート、助成金制度推進センターでは運営とeスポーツ(全日本青少年eスポーツ協会/Gameic)をサポート、ニューネックスではアスリートの自立と将来をサポート、聡研プランニングではノベルティ制作をサポート、Meroneではシングルマザーの生き生きとした生活をサポート。著書『とことん観察マーケティング』(ビジネス社・2013)を活かした講演・研修を実施中。
カリキュラム
時間 | 講義内容 |
---|---|
第1部 | ライセンスビジネスの全体像と事業目的の明確化 ・世界と日本の現状と相違 - 市場規模、プロパティ、日米の市場の特徴 ・コーポレイトライセンスとは何か? - ライセンスできるIPは、ミッション(目的)、収益構造 ・ライセンス展開の戦略的意義 – ブランドの世界観を広げる、プロパティの変遷と歴史 ・企業キャラクターの役割、メリット、成功例 - 企業のスポークスマンとして ・実際の成功・失敗事例から学ぶ運用ポイント ・日本のコーポレイトライセンスの特徴 – ブランド名、商品名、キャラクター中心 ・IPの存在の確認 - 無方式主義と登録主義 ・著作権の商品権化 – 疑似著作権 ・ブランド価値判定 – ライセンスで成功しているパワーブランド、ブランドトランスファー ・流通グレードの維持 - 独禁法の壁とDTRのメリット ・プロモーション施策との連動 – 共同販促、ポップアップストア ・ライセンサーの立場 – なぜ、「圧倒的に強い」のか? ・契約に盛り込むべき主要条項 - 権利範囲、地域、期間、ロイヤリティ、品質管理、監査権 ・契約とその交渉 - 陥りやすい死角。公平な契約書は無い ・監修・品質保証体制の構築と実務フロー – 申請、監修、承認、品質/安全/労働基準 ・製造物責任(PL 法)とブランド毀損リスク対策- グローバル基準で対応、不良在庫を無くすには? ・パートナー選定 – パートナーは誰?、ターゲット市場へのリーチ、ブランド認知拡大の観点からの選定基準 ・エージェントのメリットとデメリット : ノウハウの蓄積利用、コミッション ・ライセンス商品用ガイドラインの重要性 – コンプライアンスの共有 - ・海外展開時の戦略– 大規模展示会の活用、ローカルエージェントの使用 ・パートナー選定 – パートナーは誰?、ターゲット市場へのリーチ、ブランド認知拡大の観点からの選定基準 ・エージェントのメリットとデメリット : ノウハウの蓄積利用、コミッション ・ライセンス商品用ガイドラインの重要性 – コンプライアンスの共有 - ・海外展開時の戦略– 大規模展示会の活用、ローカルエージェントの使用 ・ライセンスマネージャーの役割とスキル - ライセンスのプロフェッショナルとして ・他部門・パートナーとの連携 -目的と戦略を共有する ・外部コンサルティング、弁護士の活用 - 違った見方の確保 ・ミッションに貢献できたか? - マーケティングKPI ・まとめ |
第2部 | キャラクタービジネスの構造と自社ブランドを掛け合わせた効果の最大化 ・なぜ企業のキャラクター活用が増えているか ・キャラクター9つのトレンド ・キャラクターの判断ポイント ・キャラクターの判断プロセス ・自社ブランドとキャラクターブランドの接触点を設計する ・性別/年代別キャラクターへの期待 ・キャラクタービジネスの構造 ・ライセンサーのタイプとアプローチ法 ・流通の構造/心理を掴む ・論理を押さえた交渉ノウハウ ・キャラクターの世界観の理解 ・ファンの心理を掴むには ・成功事例からポイントを読み解く ・よくある失敗例と対策 ・プロモーションへの落とし込み方 ・企画書のポイント |
第3部 | 「推し活」とは何か?現代消費行動の新潮流 ・推し活の定義と歴史 ・推し活が生み出す経済効果 ~推しから生まれる新しい経済圏とビジネスの形~ ・「ファン」と「推し」の違い ・Z世代と年代別の応援行動の違いと共通点 ・世界と日本の応援文化の違いと特徴 ・推し活がもたらす自発的行動と熱狂度 ・推しを戦略的に作り出すとはできるのか ・ロイヤルカスタマーの新しい定義 ・推し活マーケティングの基本構造 ・現代のマーケティング理論と推し活マーケティングの根本的な違い ・コアとサテライトを ・共感ストーリーと世界観の重要性 ・顧客参加型・共創型ビジネスの設計要素 ・勘違いしがちな、推し活ビジネスNG行動 ・推し活の非公式的活動を盛り上げる戦略を立てる ・大切なのはUGCを生み出すことではなく、その先の双方向性を確保すること ・ギンビス「たべっ子どうぶつ」など具体的企業事例の解説 ・成功事例に見る推し活の仕組みと成果 ・IPビジネスとの連動ポイント ・IPを活用するメリット、生み出すメリット ・IP(知的財産)と推し活の親和性 ・IPを活用した長期的な収益モデル ・コラボレーション・コミュニティ・UGCをどう戦略として巻き込むか~長期的な共創エコノミーを作るための戦略~ ・受講者自社・自ブランドの「推し活」化プラン作成(個人ワーク) ・コア&サテライト設計演習(個人ワーク) ・長期的なアクションプランと収益化設計図作成(個人ワーク) |
第4部 | 異業種が組む効果と、コラボの活用法 ・異業種コラボのメリット ・なぜ"異業種コラボ"が必要なのか? ・良いコラボと悪いコラボ ・成功のための10のノウハウ ・いまなぜコラボが必要なのか ・どんな見出しをつくれるか ・コミュニケーション視点から逆算する ・コラボのメリット ・コラボの2×4パターン ・炎上リスクの回避 ・企業間コラボのメリット ・ブランドビジョンとの擦り合わせ ・中長期を見据えたコラボ戦略 ・各経営層との目標認識合わせとKPIの設定 ・UGB戦略コラボ ・共創の背景と位置づけ ・社会的課題と地域課題 ・民間提案の実現パターン ・対話によるイノベーション ・連携を進める上での「三つの視点+α」 ・連携の事例&苦労話 |
講座概要・パンフレット
受講講座数 | 4講座 × 18コマ | |
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受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から60日間視聴可能。 (講義時間:32時間程度/週4時間で受講完了可能) | |
受講料金 | 1名受講 | 90,900円(税込 99,990円) |
受講のご案内 | 【実施上の注意】 | |
注意事項 | 受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 |
- 1名単位でのご受講は「1名受講」
- 部門や全社でまとめて受講される場合は「オンデマンド研修」
- 体系的な研修企画には「部門研修を計画する」が役立ちます。
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