メディアメーカーズ ~社会が動く「影響力」の正体~
田端信太郎(著)
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平均的な日本人は1日に4~5時間をメディアへの接触に費やします。しかし、それほどまでにあなたが触れ、企業活動や日本という社会全体、そして究極的には個人の人生にも影響を与える「メディア」について、あなたはどこまで深く理解していますか?
個人や企業の命運をも左右する「メディア」。企業のマネージャークラスであれば「財務諸表は読めません…」とは恥ずかしくて言えないのと同様に、今の時代「メディアについて分かりません」は通用しなくなっています。「R25」、「WIRED」、「LINE」…数々のメディアビジネスを経験した著者が、その成り立ちから影響力の正体を解き明かします。
※「アドタイ」の人気コラム「メディア野郎へのブートキャンプ」の書籍化。
コラム内容に大幅、加筆、修正の上、刊行されます。
【アドタイ掲載の書評】
・「メディア環境激変時代――佐渡島庸平さんにマスコミ業界を目指す学生さんへのアドバイスを聞きました」(コルク 佐渡島庸平さん)
著者紹介
田端信太郎
1975年生まれ。NTTデータに入社し、BS/CSデジタル関連の放送・通信融合の事業開発、JV設立に携わったのち、リクルートへ。フリーマガジン「R25」の源流となるプロジェクトを立ち上げ、R25創刊後は広告営業の責任者を務める。
その後、2005年4月にライブドアに入社し、ライブドアニュースを統括。ライブドア事件後には執行役員 メディア事業部長に就任し経営再生をリード。さらに新規メディアとして、「BLOGOS」や「MarketHack」、「Techwave」などを立ち上げる。
2010年春からコンデナスト・デジタル社へ。カントリーマネージャーとして、以前から運営されていた「VOGUE」のウェブサイトに加え、「GQ JAPAN」、「WIRED」などのウェブサイトデジタルマガジンなどを新たに立ち上げながら、デジタル事業の成長と収益化を推進。
2012年6月 NHN Japan株式会社 執行役員 広告事業グループ長に就任。「LINE」、「NAVERまとめ」、「livedoor」などの広告マネタイズ全般を統括する。
目次
■第1章 はじめに
・メディア世界の「カエル」だからわかったこと
■第2章 一般ビジネスパーソンもメディアの知識が必要な時代
・メディアとファイナンスの共通点
・「キャッシュ」から「タレント」と「アテンション」の時代へ
・「アテンション」をつかさどり、タレントをモチベートするメディア
■第3章 「メディア」とは何か?
・最古のコミュニケーション・メディアは洞窟壁画
・コミュニケーションとクリエーションは似て非なるもの
・誰もがメディアになり得る「情報爆発」時代
・メディアの意味を定義する
■第4章 そこにメディアが存在する意味――影響力の本質
・米軍が毎日30万部の機関紙を発行する理由
・メディアで報じられる=生きた証が記憶されるということ
・なぜ「缶けり」専門誌は存在し得ないのか?
・怪しかったヨガをおしゃれに変えた「Yogini」
・メディアという観察者なしに世界は立ち上がらない
・予言を自己実現する力――「スクープ」と「誤報」の曖昧な境界線
・上場廃止に向かうライブドア社内で見えたこと
・「間違っても直せばいい」の姿勢が自分たちのクビを絞める
■第5章 「コンテンツ」の軸でメディアを読み解く
――「源氏物語」からニコ動まで。コンテンツを分類する3次元マトリックス
・ストック型とフロー型。性質を知って変幻時代に使いこなそう
・グーグルとウィキペディアの蜜月の関係
・明日になれば、古新聞。鮮度が命のフロー型
・豪速球と変化球。違いを知って自在に使い分けよう
・「食べログ」と「ミシュラン」の違いから考える参加性と権威性
・参加性メディアの全体意思は誰に帰属するのか?
・映画監督はなぜ「偉い」と思われるのか?
・デジタル上のほとんどのコンテンツはノンリニア
・主権はユーザー。進展するマイクロ・コンテンツ化
■第6章 「メディア野郎」へのブートキャンプ
・メディア編集者は、対象読者の「イタコ」となれ!
・セグメンテーションを超えたキャラ情報が「ペルソナ」
・「ペルソナ」があれば、コモディティ商売から脱却できる
・メディア運営に必要なソロバン計算――PVを軸にしたKPI構造
・KPI間でのトレードオフ関係を把握する
・稼げるメディアは、それだけ自由なメディア足り得る
・「FT」の紙がピンクなのはなぜか?
・作り手へのリスペクト=メディアの品質
・尊敬・信頼・畏怖されないメディアはたたき売りされる
・編集権の独立――高潔さがメディアの差別化要因
・全ては読者のために
■第7章 メディアとテクノロジー
・技術が進化しても記者の使命は変わらない…は間違い!
・CD1枚が74分の理由
・音楽流通は、好きなものだけ食べる「回転寿司」スタイルへ
・メディア消費にも影響を及ぼすアーキテクチャの支配
・出版は「パブリッシュ」の一手段に過ぎない
・馬具メーカーであることをやめたエルメス
■第8章 劇的に変わるメディアとメディア・ビジネス
・デジタルが街の形をも変え始めている
・ドリルを買いに来たお客さんは、本当は何を求めているのか?
・主導権は受け手――崩壊した「月9」の概念
・アンバンドリングとリワイヤリング
・「ギャング・オブ・4」には立ち向かわずに利用する
■第9章 拡大する個人型メディアの影響力とこれから
・津田大介、ホリエモン……"お布施型"メディアが流行る理由
・雑誌がオーケストラなら、メルマガはロックバンド
発売以降、アマゾンでも売れ行き好調
アマゾン、「ビジネス経済カテゴリ」で11位(発売から12日間100位以内)
アマゾン、「マーケティングセールス」で1位
紀伊國屋新宿南店が紀伊國屋サザンシアターにて刊行記念イベント

『MEDIA MAKERS―社会が動く『影響力』の正体』(宣伝会議)刊行記念
自分を"メディア化"すると、仕事はもっとうまくいく!
田端信太郎(NHN Japan) × 岩瀬大輔(ライフネット生命保険)
著者も続々、メディアに露出

「Career hack」(en Japan)
「NHN Japan 田端信太郎のWEBメディア論」
週刊東洋経済 11月26日週に田端信太郎さんインタビューが掲載予定。
著名ブロガーも高い評価
11月15日 ちきりんさんのブログ
「ネットメディア入門書としてお役立ち」
春山昇華さん
「読み物としても面白いし、勉強本としても秀逸だ」
ツイッターでも影響力ある人たちからコメント

田端さんの新刊を読んでいる。相当面白いです。メディア論入門にも、プレーヤーが理解を深めるためにも役立つ一冊。 MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体

田端さん @tabbata さんの新著「メディア・メーカーズ」を読みながら電車で移動中。いつもは軽快なノリの田端さん、本書の中身は大真面目で、本質的。いや、すごいわ。自称「ヒコーキ野郎」ならぬ、「メディア野郎」ならでは。後日、書評書きたい。

田端信太郎氏の「MEDIA MAKERS」を読破。ここまで鮮やかでシンブルなメディア作りの指南書を書かれてしまったら、僕たち既存メディアはさらにその上をやんなきゃならない。なかなかしんどい時代になったものだ。でも、出来ないことじゃないんだな、これが。

田端信太郎さんの「メディア・メーカーズ」読了。「メディア作りにブラックボックスはありません」と冒頭で語るに、極めて実践的かつ未来志向のメディア指南書。「習慣を当然と思ってメディアを運営しているようでは創造的に頭脳労働をしていることにはならない」などパンチラインの連発。オススメ。