企業活動においてブランドの重要性が高まるなか、BtoB企業はどのようにブランドを育て、顧客に価値を届けているのだろうか。「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げるfreeeの柔軟かつ自律的に活動する組織文化は、どのようにして築かれたのか。同社が実践するユニークなブランド戦略について、同社執行役員CCO(チーフ・カルチャー・オフィサー)の辻本祐佳氏に話を聞いた。
ブランドマネジメントも企業文化と同様に自律性を重視
freeeは2018年から「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションを掲げ、バックオフィスのSaaS市場における地位を築いてきた。多くのSaaS企業が市場の成熟とともに、成長企業にもターゲットを広げていくなかで、同社はミッションに基づき一貫してスモールビジネスに向き合い続ける姿勢を重視。この揺るぎないスタンスこそが、freeeというブランドの根幹を形成している。
現在、同社でそのブランドマネジメントを担うのが、CCO(チーフ・カルチャー・オフィサー)の辻本祐佳氏である。CCOの役割は、「社内のカルチャーが対外的なブランド浸透につながる」という考えのもと、freeeのミッション達成に向けて組織文化を進...