
富士通株式会社
デザインセンター経営デザイン部
加藤 正義
トップクリエイターから事例の背景にある考え方を学びアップデートする
1982年京都工芸繊維大学 意匠工芸学科卒業後、東洋工業株式会社(現マツダ株式会社)入社。2009年デザイン本部長に就任し、マツダブランドの全体を貫くデザインコンセプト「魂動」を立ち上げ、数多くの量産車デザイン、CI/店舗などのブランドスタイルを手掛ける。2013年執行役員、2016年常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当。2022年より現職。新たなMSブランドであるMAZDA SPIRIT RACINGの代表兼レーシングドライバーを務める。 広島市立大学芸術学部客員教授。「平成31年度知的財産権制度関係功労賞」受賞。2023年 英国「MOTORING HALL OF FAME」 自動車殿堂選出。著書:「デザインが日本を変える ~日本人の美意識を取り戻す~」(光文社新書)、「相克のイデア」(日経BP)
ブランドは偶然に生まれるものではなく、設計し、磨き上げ、育て続けるものです。本講座では、マツダのブランドデザインを統括してきた前田育男氏が、自社の哲学「人馬一体」に基づくブランド設計図の描き方を解説。独自性・一貫性・継続性をどう確立するか、そしてデザイン思想を軸にした経営変革、全車種に通底する美意識の作り方、変革のプロセスまで、ブランド構築の実践知が満載です。企業価値を高めるための“ブランドの本質”を体系的に学びます。
ブランドの原点を紐解き“普遍の価値”を設計する
ブランドを作るにはまず、その企業が持つDNAを深く掘り下げる必要があります。マツダは「人馬一体」という独自のクルマ作り哲学を基軸に据え、歴史や価値観を徹底的に見直すことで、ブランドの設計図を描きました。本セッションでは、ブランドのルーツを探る手法、独自性・一貫性・継続性を確保する「ケーデンス」の重要性など、ブランド構築の基盤作りを学びます。
デザイン思想で変革を起こす―“JAPANプレミアム”への挑戦
マツダは「魂動デザイン」によって、単なるクルマメーカーから“日本を代表するプレミアムデザインブランド”へと進化を遂げました。その背景には、デザイン思想を中心に据えた開発プロセスの変革や、ビジョンモデルを“ご神体”として掲げるユニークな方法論があります。本セッションでは、JAPANプレミアムへの挑戦、商品化に向けたKPI設計、そして“世界で最も美しいクルマ”大賞を受賞するまでの実践例を通して、デザインが経営を変えるリアルを解説します。
“デザイン”を経営資源に―ブランドが企業文化をつくる時代へ
マツダはブランド価値経営を推進し、デザインを単なる形ではなく“経営資源”と位置づけています。「Car as Art」を掲げ、全車種に共通の美意識を宿す取り組み、CI/VI設計による空間と環境の美学、さらには言葉も含めたトータルブランディングが特徴です。本セッションでは、経営とブランドが一体となるブランド様式作りと、日本的美意識をグローバル戦略にどう落とし込むかについて掘り下げ、未来志向のブランド経営のヒントを探ります。
時間 | 講義内容 |
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約105分 | 1 ブランドの設計図 |
トップクリエイターから事例の背景にある考え方を学びアップデートする
デザインを意匠的にではなく、「どのように売るか」という事業にコミットする視点で捉えられた
高いレベルのクリエイティブを制作して、かつ経営の視座を持って活躍されている
コンセプトの組み立て方やそのプロセスの重要性について、意識が一層高まった
「ことばは、線(一次元)である」「ちから×回数×時間」など、一倉流コピー術が極めてロジカルかつ平易に解説されている
繰り返し触れられる「つくり方をつくる」という考え方は、広告に限らずありとあらゆるモノづくりに通じる哲学だと思います。
私たちが消費者と健全なコミュニケーションをとっていくための、普遍的で根源的な仕組みを掘り出していきます。
「日本とアメリカではこんなに『デザイン』に対する概念が違うのか⁉」という驚きをもってこの講義を見ていました。
不確実性の高まった社会環境の中で、生活者の心は揺れ動き、マーケティング・コミュニケーション活動の難しさが増しています。生活者のブランドに対する期待も変わりつつあると言われる中、いま日本を代表する企業でマーケティング、クリエイティブを担うキーパーソンから「生き残るブランドの条件」を徹底して攻略するための6つのポイントを身に着ける特別講座を開講します。
開講日 | ⚪︎ Webでのお申込み後すぐに視聴を開始できます。(視聴期間14日間) |
注意事項 | 【受講上の禁止事項】 |
受講価格 | 【1名受講】 |