クリエイティブライブラリー 廣村 正彰編クリエイティブライブラリー 廣村 正彰編

講座概要

記憶と共感を形にする、廣村正彰のサインデザイン論

人が迷わず理解し、そして心に残るデザインとは何か。
本講座では、グラフィックデザイナー廣村正彰氏が、サインデザインを起点に「わかる」と「共感」を生み出す思考法を解説します。
幼少期の記憶や地域性に基づく「共感のうつわ」、建築や空間と響き合うデザインの構築、そして意識に届くサインのあり方を、豊富な事例と共に紹介。
単なる造形を超えて、人の行動や感情に働きかけるデザイン発想を学ぶことができます。

講師紹介

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廣村 正彰
グラフィックデザイナー

プロフィール

愛知県生まれ。田中一光デザイン室を経て、1988年に廣村デザイン事務所設立。グラフィックデザインを軸に、様々な領域のアートディレクション、サイン計画、ブランディングを手がけ、企業のデザイン監修、講演、国際イベントのデザイン審査なども行なっている。主な仕事に、すみだ水族館、鉄道博物館、横須賀美術館、名古屋造形大学、水戸市民会館、石川県立図書館、TODA BUILDING、ロフトのアートディレクション、東京2020スポーツピクトグラム開発に携わるなど。

毎日デザイン賞、KU/KAN賞、SDAサインデザイン大賞、グッドデザイン金賞受賞ほか多数。多摩美術大学客員教授、名古屋造形大学客員教授。

近著に『デザインからデザインまで』(ADP)、『デザインの仮説と仮設』(国書刊行会)。

2025年7月に『デザインの仮説と仮設 廣村正彰+』をギャラリーエークワッドにて開催。

本講座で身につけるポイント

STEP01 守 : 優れたアイデアを生み出す 発想の型を習得する

観察して仮説を立てる

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デザインの出発点は「観察」です。建築の意図や空間の文脈、地域の歴史を丁寧に読み取り、利用者にとって意味のある体験を導き出します。
廣村氏は「観察→仮説→検証」というプロセスを重視し、記号や素材の持つ特性を活かしてデザインを提案してきました。実際の例をもとに、「共感」を育むデザインの思考法を学ぶことができます。

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STEP02 破 : 事業を成長に導くトップクリエイターの 思考法を習得する

「わかる」と「迷わない」の設計思想

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サインデザインは「すぐに理解できること」と「迷わせないこと」が不可欠です。
本講義では、ピクトグラムの本来の役割を解説し、実例を交えながら、その設計プロセスを紹介します。
また、直感的に瞬時に伝わる「速いサイン」と、感情を揺さぶる「遅いサイン」という2つの設計アプローチを比較しながら、認知速度や空間の意味性に応じた最適なデザイン手法を習得できます。

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STEP03 離 : 自身の専門分野を軸に越境し 領域を拡張する開拓技術を習得する

意識に届くデザイン

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人は情報を理解するだけでなく、感情を伴ったときに深い共感を覚えます。
廣村氏が提唱する「共感のうつわ」とは、幼少期の記憶や国民的な体験など、多くの人が共有する「記憶の受け皿」をデザインの出発点にする考え方です。共感や愛着を喚起することで、単なる案内を超えた価値を持つデザインが生まれます。
また、社会や空間の変化を前提に「仮設的に考える」思考を提示し、未来のデザインに必要な柔軟さを身につけます。

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カリキュラム

時間

講義内容

約105分

はじめに ―サインデザインを考える時の要素―

  • 何にフォーカスして思考を巡らせるか、デザインを作り上げる前に考える5つの要素とは。
  • 「わかる」とは何か。「何がわからないのか」を理解することで気づきを生む。
  • 「共感のうつわ」とは
  • 幼少期の記憶など、人々が持つ共通の良い記憶に触れることで、「共感」や「愛着」が生まれる
  • 「共感のうつわ」を活用した実験的なデザインの事例紹介。
  • 人々の共通の記憶や愛着を丁寧に見つめることが、「共感のうつわ」をつくるヒントになる。

 

 

1 観察して仮説を立てる

  • 観察すること
  • 建物や空間の意図を知り、地域の歴史を学ぶ。
  • デザインの基になる思考を見つける。
  • 仮説を立て、それを検証しながらデザインを構築していく。

     

事例紹介

  • 空間の特性や記号の有効性を活かしたデザイン、ひらめきや好奇心を促すような

    「言葉」を用いて人々の心や行動に働きかけるデザインなど。 

 

 

2「わかる」と「迷わない」の設計思想

[ピクトグラムの役割]

  • 環境や状況に応じて、適切なピクトグラムを導き出すためのプロセスと事例。

     

[デザインの速さ]

  • 認識速度の重要性。
  • 直感的な認知を促す「速いサイン」と、空間の意味性を感じさせる「遅いサイン」の特性と事例紹介。

 

 

3 意識に届くデザイン

[気づきをつくる]

  • 情報が確実に伝わるだけでなく、共感や愛着といったポジティブな感情が芽生えることで意図が伝わる。
  • デザインには気づきを生み出すトリガーをつくる役割もある。

 

[仮設的な思考]

  • 恒久的な考え方ではなく、更新や変化を前提とした柔軟なデザインが新たな価値を生み出す可能性を持つ。
  • 社会の変化に対応できる、合理的な思考がこれからのデザインには必要。
  • 仮設的な思考に基づく事例紹介。 

      

こんな方におすすめ | 受講生の声

加藤 正義

富士通株式会社

デザインセンター経営デザイン部

加藤 正義

トップクリエイターから事例の背景にある考え方を学びアップデートする

関谷”アネーロ”拓巳氏

TBWA\HAKUHODO

Disruption Lab 荒井チーム アクティベーションディレクター

関谷”アネーロ”拓巳氏

デザインを意匠的にではなく、「どのように売るか」という事業にコミットする視点で捉えられた

大坪洋士氏

アシックスジャパン株式会社

カテゴリー統括部 コアパフォーマンススポーツフットウエア部 カテゴリーマーケティングチーム

大坪洋士氏

高いレベルのクリエイティブを制作して、かつ経営の視座を持って活躍されている

株式会社ビームスクリエイティブ

クリエイティブ部デザイン課

コンセプトの組み立て方やそのプロセスの重要性について、意識が一層高まった

不確実性の高まった社会環境の中で、生活者の心は揺れ動き、マーケティング・コミュニケーション活動の難しさが増しています。生活者のブランドに対する期待も変わりつつあると言われる中、いま日本を代表する企業でマーケティング、クリエイティブを担うキーパーソンから「生き残るブランドの条件」を徹底して攻略するための6つのポイントを身に着ける特別講座を開講します。

お申し込み概要

クリエイティブライブラリー 廣村 正彰編

開講日

⚪︎ 現在予約販売中です。公開は開始後に、事務局から販売開始のご連絡をお送りいたします。(視聴期間14日間)

 ※ お申込み後メールにて受講方法をご案内します。
 ※ 視聴期間の終了は終了日の23:59までとなります。
 ※ 視聴期間中の一時中断・再開が可能です。 繰り返しの視聴もできます。

注意事項

【受講上の禁止事項】
本講義は、オンライン配信講義となります。ご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。会議室等で複数人が視聴する上映会は、著作権法第22条の2に定められている権利者の「上映権」を侵害する無断上映=違法行為となります。違反行為が発覚した場合、法的対応を含む、しかるべき措置を取らせていただきます。複数名受講には、人数分のお申込みか、オンデマンド研修(人数上限100名プラン)をご利用ください。

【受講上のご案内】
・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。
・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。
・本講義には質疑応答はございません。
・受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。
・お申込み後のキャンセルは原則承っておりません。詳しくは、特定商取引法に基づく表示をご覧ください。

受講価格

【1名受講】
20,000円(税込 22,000円)
※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます

【オンデマンド研修(人数上限100名)】
550,000円(税込 605,000円)
※申込金20%を含みます

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