デザインストラテジスト
JIDA（公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会）理事長
慶應義塾大学 特別招聘准教授
キリロム工科大学 理事

創造性の仕組みを生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、様々なセクターの中に美しい未来をつくる変革者を育てることで、創造性教育の更新を目指すデザイナー。デザインで美しい未来をつくること（実践：社会設計）、自然から学ぶ創造性教育で変革者を育てること（理念：進化思考）を軸に活動を続ける。プロダクト、グラフィック、建築などの領域を越え、次世代エネルギー、地域活性、SDGsなどを扱う数々のプロジェクトで総合的な戦略を描き、成功に導く。

グッドデザイン賞金賞、アジアデザイン賞大賞他、100以上の国際賞を受賞。DFAA（Design for Asia Awards）、WAF（World Architecture Festival）等の審査委員を歴任。主なプロジェクトに、OLIVE、東京防災、PANDAID、山本山、横浜DeNAベイスターズ、YOXO、2025大阪・関西万博日本館基本構想など。著書に『進化思考』（海士の風、2021年）、『デザインと革新』（パイ インターナショナル、2016年）がある。

NOSIGNER代表太刀川英輔氏から、社会課題をデザインの力で解決してきた経験をもとに、創造性をシステム的に引き出すプロセスを学びます。太刀川氏が提唱するアプローチは、自然界の進化をモデルに、偶然ではなく、試行錯誤と適応の中から生まれる創造的アイデアの発展を探るものです。本講座では、どのようにして環境の変化や制約を乗り越え、独自のアイデアを形にしていくか、そのプロセスを深掘りして学びます。

“自然の進化プロセスを応用し 創造性を引き出す具体的な手法を伝授

創造性はひらめきだけで生まれるものではなく、自然界における進化のように、試行錯誤や適応によって形作られるものです。講座では、太刀川氏が関わってきたプロジェクトをもとに、どのようにして新たなアイデアを生み出すか、そのプロセスを解説します。例えば、社会課題に対してどのように創造的な解決策を見出し、形にしていくのか、デザインのプロフェッショナルが直面する具体的な課題を解決するヒントを得ることができます。

“自然の進化の類型をもとに 既存の枠組みを超えた発想法を学ぶ”

日常業務における課題解決やデザインの革新を、太刀川氏が開発したプロセスやワークフローを通じてどのように実現するかを学びます。特に、進化の過程で起こる「変異」に着目し、固定観念を打ち破る新たな発想を生み出すための方法を探ります。創造性の枠を超えた「変異」の概念をデザインプロセスにいかに取り入れるかを具体的に学ぶことで、革新的なアイデアを形にするためのヒントを得ることができます。

“環境の変化に対応し 新たな価値を創造するデザイン戦略”

最後は、創造性を環境の変化に適応させ、持続可能なデザイン戦略を構築する方法を学びます。実例をもとに、変化に対応するデザインがいかにして社会に新たな価値をもたらすかを具体的に解説します。特に、太刀川氏のアプローチでは、社会や技術の進化に適応する力が重要視されます。これらの知識を通じて、未来のデザインに向けた新たな方向性を理解できます。