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企業グループでは、取り組みの共有や、メディア対応のルール化など、グループ全体の価値を高める為に情報連携が欠かせません。短期・単体での企業価値を高める傾向がある企業広報の役割と、株主やM&Aなどの顧客以外のステークホルダー視点も有して、長期の価値向上を担うグループ広報活動ではその作法も異なります。そこで宣伝会議では、広報部門の立場から、複数の法人を有するグループ内の資源活用を考える「グループ広報講座」を開催いたします。
企業グループを組織するという事は、異なる文化・意思決定・慣行を有する法人同士が、同じ目標に向かって事業活動を展開をするという事です。その際に、障壁となりうるのは、長年の経験で培ってきた仕事のやり方や、ある会社では暗黙の了解とされているような見えない文化など、各々で異なる社内文化です。そのような文化をお互いに認識・理解し認め合うことはグループとしての価値を高める全ての土台となります。
同一ブランドとしての心構えを共有する
グループ会社の中に、広報組織が存在しない個社がある場合は、情報発信に対する意識に温度差を感じるような出来事が往々にして発生します。しかしどの様な場合でも、同じ「看板」を背負っているために、社会からは同一ブランドとして認識されます。講義では、社内外に対してグループとしての連帯感を高める意義と、グループ内でのコミュニケーションについて、事例を基にブランドの視点からも学びます。
理念をグループの拠り所にする
企業の存在意義を表す経営理念があるように、グループと社会の約束である、グループ理念を設けている組織も多いです。しかし、多角的な成長を続けるグループだと、例えば、金融業を祖業としながら飲食業や物流業まで広く手掛けるなど、事業の実態とグループ理念との間にギャップが生まれる事も想定されます。そのような場合にも、グループを構成する各社員が、事業の拠り所としてグループの理念を把握し、腹落ちさせる必要があります。
グループならではの攻守の施策を打つ
PR力や企業ブランドの管理など、グループ会社で束になる事で、個社で取り組むよりも攻守両面で強力な施策が可能になります。一方で、広報部門の定例会を持っていても、文化の押し付けにならないよう後からのグループ参加企業に気を使ったり、同じ空間にいても積極的な参加を引き出せなかったりするなど、現場担当者の悩みは尽きません。講義では、情報の共有のみならず、成果を生むために必要なポイントを考える事も目的としています。
時間 | 講義内容 |
第1部 約120分 |
企業広報と違いグループ広報ですべきこと ・グループ広報ならではの特徴と理想像 ・経営理念とグループ理念 ・グループで考えるブランド ・グループ広報がやるべき事としない事 |
第2部 約120分 |
グループ社員へ情報を届ける ・グループ本社と子会社で異なる社員の心境/価値観/問題意識 ・グループとしての意識変化を生むフレームワーク ・必要な情報を組織の隅々まで届けるには |
第3部 約120分 |
グループ広報担当者の情報共有 ・グループ間で情報共有をする意義 ・業務の定義の明確化 ・情報共有の場作り ・お互いに協力関係を引き出す空間 ・心理的距離を縮める |
森門 教尊氏
株式会社博報堂コンサルティング
パートナー
瀬尾 真理子氏
株式会社ソフィア
コミュニケーション・コンサルタント
相山 大輔氏
株式会社産業編集センター
はたらくよろこび研究所 部長
オンデマンド配信講座