▼ ご受講環境に合わせて実施方法をお選びください
情報サイトやECサイトなど、ほとんどの企業がWebサイトをビジネスに活用する時代になりました。現在ではWebサイトが企業の「顔」になっているところも数多くあります。Webサイトを運営する上で必要不可欠なのが、「アクセス解析」「分析」「改善」のプロセスです。そこで本講座では、Webサイトの分析に優れた力を発揮する解析ツールを用いて分析手法やサイトの改善方法をレクチャーします。
業界や業種の違いはもちろん、そのサイトがコーポレートサイトなのか、あるいはLPなのかなど、サイトによって目的やKPI設定は異なります。PVやセッション、UUなどの意味を理解していても、その判断基準や方法がわからなければツール活用の意味はありません。本講座では担当者が自社サイトの目標設定と数字の見方を学ぶために、Webの構造全体の観点から理解を深めます。そして状況の変化や新しい施策に対しても柔軟に対応できるスキルを身に付けます。
Webを改善するための考え方や、ツール活用の理想の姿が頭に入っていても、多忙なWeb担当者はツールに没頭するわけにはいきません。また、営業部などの他部署の理解や、上司への説得のためには、効率的なスパンで結果を出すことが求めれられます。本講座では「PDCAサイクルを効果的に回すメソッド」や「ツールの効率的な使い方」、「発注先への上手なディレクションの方法」など、担当者が実務に生かせる具体的なテクニックを身に付けます。
Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。ほとんどの機能を無料で利用することができます。Googleアナリティクスを使うと、次のようなWebサイトのさまざまな数値・データを分析できます。
・1ページあたりの閲覧数や訪問者数
・アクセス数の多いページ
・ユーザーはどのサイトから訪れたのか
・離脱率が高いのはどのページか
・PCとスマホ、どちらからのアクセスが多いのか
これらの数値・データを確認することで、そのWebサイトの強みと弱点を把握し、改善に役立てることができます。
※本講座ではGoogleアナリティクスだけでなく、そのほかの解析ツールをご利用の方でも応用できる手法も学べます。
本講座は、次のような方におすすめします。
・企業のWebマーケティングを担当されている方
・デジタルメディアに出稿する宣伝・マーケティング担当の方
・Webサイトを発注する制作会社との窓口担当の方
・Webサイトの改善をしたい方
・基礎知識もないまま、Web担当になってしまったという方
・PVやUUなどWeb用語の正確な意味と、具体的な使い方を知りたい方
・ツールを使った解析方法を知りたい方
・解析方法に関する書籍を読んでも、よくわからないという方
・実際に自分で自社サイトの分析レポートを作成して、上司に提案したい方
・Webサイトの運営をしているが、成果がなかなか出せなくて困っている方
時間 | 講義内容 |
10:00-14:00 | Googleアナリティクスを活用した分析/改善提案/レポート作成手法(小川卓氏)
・Googleアナリティクスを活用した分析方法 ・分析から改善案を導き出すための3つの考え方 ・Googleアナリティクスを活用したコンセプトダイアグラムの計測 ・Googleアナリティクスのデータ取得の自動化 |
14:20-17:50 | Web解析のセオリーを学び、作業だけの解析を脱却する(清水誠氏)
・Web構築/運用でよくある悩み ・必要なのは発想の転換 ・数字の見方 ・コンセプトダイアグラムとは ・目標の立て方と評価の仕方 ・KPIをどこに設定するか ・数字を改善と企画につなげる |
あなたのWebを見える化し、改善するためのワークショップ(清水誠氏)
・数字から直感的に状況を把握する ・コンセプトダイアグラムの書き方 ・個人ワーク/グループワーク(ワークショップ) ・総括 |
小川 卓氏
株式会社HAPPY ANALYTICS代表取締役
ウェブアナリストとしてリクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパン等で勤務後、独立。複数社の社外取締役、大学院の客員教授などを通じてウェブ解析の啓蒙・浸透に従事。株式会社HAPPY ANALYTICS代表取締役。
主な著書に『ウェブ分析論』『ウェブ分析レポーティング講座』『マンガでわかるウェブ分析』『Webサイト分析・改善の教科書』『あなたのアクセスはいつも誰かに見られている』『「やりたいこと」からパッと引けるGoogleアナリティクス分析・改善のすべてがわかる本』など。
清水 誠氏
電通アイソバー株式会社 CAO
Webアナリスト・コンサルタント。顧客視点でデータドリブンなビジネス及びマーケティングを実現する方法論「コンセプトダイアグラム」を提唱中。UXとマーケティングに黎明期から携わって25年。凸版印刷でのWeb立ち上げ、UXの開拓と実践、楽天グループにおけるデータ解析を手がけた後、2011年に渡米。米Adobe Systemsにてマーケティング製品の企画と開発を担当。2014年に帰国し独立。執筆講演多数。2013年Web人賞受賞。株式会社電通アイソバーCAO、株式会社ナイル戦略顧問、株式会社b-unit代表取締役、ウェブ解析士協会顧問。著書は『コンセプトダイアグラムでわかる[清水式]ビジュアルWeb解析』『サイトサーチアナリティクスアクセス解析とUXによるウェブサイトの分析・改善手法』など。
Web解析で用いる基本用語についてご紹介します。本講座では、こうした基本用語の解説はもちろん、詳しい数字の見方や分析方法についても学びます。
・セッション(訪問数)
セッションとは、Webサイトを訪れたユーザーの一連の行動を表しています。具体的に言うと、あるサイトにアクセスして、そこから出て行くか、ブラウザを閉じるまでを1セッションとしてカウントします。ただし、Webページを開いた状態のままにしていた場合、30分以上放置されると、新たなセッションとして別カウントされるようになっています。
・ユーザー
ユーザーとは、ユニークユーザー数(UU)のことを指します。ユニークユーザーとは、1日・1週間・1カ月など特定の期間内にサイトを訪れた人の数です。同じユーザーが同じ期間中に何回訪れても、ユーザー数は1回とカウントされます。したがって、ユニークユーザーが増えるということは、そのサイトを見てくれる人の数が増えたということです。
・PV数
PV数とは、特定のページが開かれた回数(ページビュー数)のことで、サイトがどれくらい閲覧されているかを測るための指標となるものです。ブラウザにページが1ページ表示されたら1PVとカウントされるようになっています。例えば、ページ1・ページ2・ページ3をそれぞれ1回ずつ訪問すると、PV数は3です。
さらに、その人がページ3をブラウザで更新し、「戻る」ボタンを押してページ2に戻ると、PV数は3+2=5になります。
・訪問別PV
訪問別PVとは、1訪問(1セッション)ごとのPV数の平均を表す数値です。つまり、訪問別PV数が多いほど、ユーザーが1回の訪問で多くのページを閲覧していることになります。
・平均ページ滞在時間
平均ページ滞在時間とは、そのページを閲覧したユーザーの平均滞在時間のことです。ポイントとしては、「滞在時間が長い=じっくり読み込まれている」、あるいは「そのページに興味を持っている」「欲しい情報がある」などと考えられます。
Web担当者は、コンテンツのボリュームを増やすだけでなく、文章を会話形式にしたり、ユーザーが興味を持ちそうな画像や動画、イラストなどを何点も使用したりして、できるだけユーザーの関心を引き寄せ、長い時間滞在してもらうことを狙います。
・直帰率
直帰率とは、ユーザーが最初に訪れたページだけを見て帰ってしまう割合を表しています。直帰率が高いということは、すぐに他のサイトへ移動したり、ブラウザを閉じているということです。原因としては、ユーザーが見たい情報がなかったり、欲しい情報への導線がわかりにくいなどの可能性が考えられます。
直帰率の高いページのリンク元や検索キーワードなどを確認して、ページを改善していく必要があります。
・離脱率
離脱率とは、それぞれのページのすべてのPVのうち、ユーザーが最後に閲覧したページの割合のことです。ページ単位で分析します。なかでも、資料請求、会員登録、お問い合わせなど、離脱してほしくないページで離脱している場合は、いつまでたってもコンバージョンにつながらないので、対策が必要です。それ以外でも、あまりにも離脱率が高いページには、何らかの理由があります。原因を追求して、改善につなげましょう。
宣伝会議の教育講座には、受講形式が複数あります。ご都合に合わせてお選びください。
※それぞれカリキュラム、講師情報などが異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
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