飽食の時代に、消費者の多様な嗜好に合わせて、際限なく商品を展開し続けるには限界があります。そこで消費者のニーズを捉えつつも、嗜好性以外の商品魅力で勝負する一つの手法として、食品の持つ機能性訴求があります。法令を守りながらも、消費者に分かりやすくベネフィットを喚起するコミュニケーション手法が必要です。
ベネフィットを喚起するには、マーケティング担当者が陥りがちな「どう売るか」の視点ではなく、消費者が「買いたい」となるストーリーが重要です。免疫力を高めたい等の社会背景や世代ならではの課題を解決するメッセージと、その分野で該当商品が評価されているというエビデンスによってストーリーが構成されます。食物繊維やコラーゲンのような、過去のヒット実績からストーリー作りのポイントと情報発信の方法について導き出すことが出来ます。
さらに機能性を用いたマーケティング活動の特徴は、カテゴリーを盛り上げていく動きになりやすい事です。そのため一商品のプロモーションにそれほど予算をかける事が出来ない企業でも、トレンドに乗れさえすれば商機が生まれます。
そこで宣伝会議では、これから注目される機能を考えると共に、事業規模の大小にかかわらず、素材の機能性をマーケティングに活用するために、過去のヒットからストーリー作りとその発信方法を身に付ける食品業界のための素材を活用したマーケティング戦略設計講座講座を開催します。
インサイトの見つけ方とエビデンスを用いたコンテンツの作り方を知る
どの業界の商品でも、消費者の行動や意識から導き出される購買意欲のツボを押されると、ついつい買ってしまうものです。既に買ってくれている人の理由を探り、買っていない人の商品認識とのギャップを埋める必要があります。場合によっては、その際に医師やスポーツ選手などの有識者から伝える事が信憑性に繋がります。講座ではインサイトを突くコンテンツの作り方を学びます。
社会背景と紐付けたメッセージ開発の方法を身に付ける
嗜好性の強い商品に埋もれず、機能性を売りにするには社会背景と紐付けたメッセージ開発が必要です。例えば、免疫増強の機能が期待されるものは、夏よりも冬に社会的な関心が高まります。また、ある食品に唾液分泌を促す成分が多く含まれると知れば、子供の歯磨きに苦労する親世代が手に取るかもしれません。機能性ありきではなく、どのように伝えると需要を作る事が出来るか、メッセージ開発手法を身に付けます。
興味喚起から購入・継続までのメディア戦略を設計する
消費者の広告に対する感度が高まっている現在、企業発信の全ての情報が好意的に受け止められることは多くありません。そのため、どのような情報を誰が提供して、興味喚起から購入・継続までの行動を促すかをフェーズごとに設計する必要があります。例えば、第三者を活用したPRや、詳細を見たくなるブランデッドコンテンツなどです。メディア戦略は、機能性を武器にする食品が他の商品にも増して、信頼を勝ち取るために必要なスキルです。
時間 | 講義内容 |
約4時間 |
・機能性をマーケティングに活用するメリット
・この10年のブームから見るヒットの方程式 ・事業規模に左右されない活用の方法 ・実践するために必要な4つのスキル ・インサイトを探り当てエビデンスを作る方法 ・解決すべき社会課題からコアメッセージを作る ・物作りのプロセスをどのようにストーリーにするか ・ストーリーを第3者に伝えてもらう手法の整理 |
藤田 康人氏
株式会社インテグレート
代表取締役CEO
山田 まさる氏
株式会社コムデックス 代表取締役社長
株式会社インテグレート 特別顧問
オンデマンド配信講座
開講日 |
2021年02月26日(金)~開講中
本講座は2021年2月26日から受講開始の講座です。 ※視聴期間は申込日を含めた7日間(土・日含む)視聴 が可能となります。 ※視聴期間の終了は終了日の23:59までとなります。 ※視聴期間中の一時中断・再開が可能です。 繰り返しの視聴もできます。 |
定 員 | 無し |
開催場所 | 【実施上の注意】 本講義は、オンライン配信講義となります。 【受講上のご案内】 ・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。 該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください ・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。 ・本講義には質疑応答はございません。 【レジュメについて】 講義資料はご視聴頂くマイページからPDF形式でダウンロードしていただきます。 |
受講価格(税別) |
¥ 49,000 |