PROFILE

1944年3月生まれ。1966年多摩美術大学卒。スタンダード通信社、デザインオフィスナーク、J・W・トンプソンを経て1981年ウエーブクリエーションを設立。
渋谷ヒカリエロゴデザインの開発。東急プラザNEWロゴデザイン制作。JR東日本VIEWカードカードコンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、カードデザインを制作。ウールマーク「触ってごらん、ウールだよ。」を始め、品質訴求キャンペーンからファッション訴求キャンペーンまで、約15年間担当。サントリー・エルク森の中のウイスキーをコンセプトに、ロゴ、ボトル&ラベルデザイン、雑誌広告を制作。AIR DO北海道の人々が立ち上げた航空会社をCI、機体デザインから広告キャンペーンまで。

講座概要
思考と感覚で導く、広告デザインの核心

「伝わる」広告は、何をどう考えてつくられているのか——。ファッション広告やCM、空間デザインまで手がけてきた中島祥文氏が、実例をもとに24の発想法を紹介。理性と感性を往復しながら、「考える」デザインの本質に迫ります。

本講座で身につけるポイント
STEP01 守 優れたアイデアを生み出す 発想の型を習得する
理性と感性を行き来する、24の発想メソッド

「なぜそのデザインに惹かれるのか?」——中島祥文氏が導き出した24の発想法には、広告制作における“考える”デザインの本質が詰まっています。
本講座では、Wool markやJean Paul GAULTIERなどの実例を通じて、理性訴求と感覚訴求のグラデーションを読み解きながら、伝えるべきメッセージをどう形にするか、その発想プロセスを学びます。明快なコンセプトを導くための「考え方のフレーム」を持ち帰れる講座です。

STEP02 破 事業を成長に導くトップクリエイターの 思考法を習得する
広告の役割を捉え直す、本質的ブランディング思考

デザインとは、ビジュアルの巧みさ以上に「戦略」である——中島氏が一貫して実践してきたのは、広告表現を通じてブランドの価値を磨き、事業の軸を強化する思考法です。
VIEWカードやAIRDOといった事例に見る“顧客との約束”の見つけ方、そしてその伝達手段としてのデザイン。ビジネス成果に貢献するアートディレクションとは何か? 企業と顧客の間に「信頼」を生む、広告クリエイティブの真価に迫ります。

STEP03 離 自身の専門分野を軸に越境し 領域を拡張する開拓技術を習得する
広告、CM、空間へ──拡張し続ける表現軸

ファッション広告からCM、さらには渋谷ヒカリエの空間デザインまで。中島氏の仕事は、領域を越えながらも一貫した「伝える力」を備えています。その根底にあるのは、伝えたいことを絞り込み、強い軸をもって届けるというシンプルな姿勢。本講座では、個人の強みを核にしながら、メディアやフォーマットを超えて表現を広げる技術を学びます。越境のために必要なのは、意外にも「自分らしさ」の確立です。

カリキュラム
時間 | 講義内容 |
約170分 | 考えるデザイン ~中島祥文/24のデザイン発想~ |
講師紹介

ウエーブクリエーション
アートディレクター/クリエイティブディレクター
中島 祥文氏
1944年3月生まれ。1966年多摩美術大学卒。スタンダード通信社、デザインオフィスナーク、J・W・トンプソンを経て1981年ウエーブクリエーションを設立。2001年~2011年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授・学科長、2011年より名誉教授。 主な活動 •朝日新聞社広告賞審査員1992 •日本経済新聞社広告賞審査員1997 •読売新聞社広告賞審査員19961999 •東京中日新聞広告賞審査員2010 •1993年 アドバタイジングアート史展(東京ステーションギャラリー)企画・会場構成 •東京ADC会員 •東京タイポディレクターズクラブ会員 •日本グラフィックデザイナー協会会員 受賞歴 •東京ADC最高賞 •東京ADC会員最高賞 •日本経済新聞企業広告最高賞 •日経流通新聞最高賞(4年連続) •グラフィックデザイン'84展銀賞 •消費者のためになった広告コンクールグランプリ •日本経済新聞企業広告賞 •準朝日広告賞一席 •ACC賞 •カンヌ国際クリエィティブフェスティバルデザイン賞 •日本宣伝賞山名賞ほか 主な仕事 •渋谷ヒカリエロゴデザインの開発。2012年開業のCM・グラフィックのキャンペーンを制作。 •東急プラザNEWロゴデザイン制作。表参道原宿店開業を機にリニューアル。 •JR東日本VIEWカードカードコンセプト、ネーミング、ロゴデザイン、カードデザインを制作。さらに、本木雅弘を起用したCM・グラフィックのキャンペーンを制作。 •伊勢丹お客様視点のサービスをテーマに新聞広告で展開。 •ウールマーク「触ってごらん、ウールだよ。」を始め、品質訴求キャンペーンからファッション訴求キャンペーンまで、約15年間担当。 •ジャンポール・ゴルチェ日本上陸キャンペーンを仕掛ける。 •サントリー・エルク森の中のウイスキーをコンセプトに、ロゴ、ボトル&ラベルデザイン、雑誌広告を制作。 •ヴァージンアトランティック航空リチャード・ブランソン会長のコンセプトを日本市場に浸透させる。 •硝子繊維協会新聞広告で住宅用断熱材を東京地区に啓蒙。 •トヨタ ウインダム自動車の広告にリアリティを導入。レクサスイメージとともに独自性を発揮。 •マキシム"北欧の人キャンペーン(曲「熱き心に」)"のポスター・TVCMを担当。 •AIR DO北海道の人々が立ち上げた航空会社をCI、機体デザインから広告キャンペーンまで。 •1984年「ブレーン」表紙年間デザイン 著書 •「考えるデザイン 中島祥文・24のデザイン発想」20代から30代のデザイナーを対象とした広告デザインの教科書2009 •「10人のアートディレクターたち」共著1982 •JAGDA教科書「タイポグラフィ・シンボルマーク」1993 •「写真とデザイン」共著1996 •「大正の美意識と広告デザイン」寄稿2006
開講の背景
クリエイティビティを次世代に継承する
いつの時代においても、優れたクリエイティブは人々の心を捉え、動かしてきた歴史があります。この歴史と一流クリエイターの考えは、これからの未来に継承していくべきものです。今までは、一部、書籍や専門誌の形で発行し、流通され、また図書館に収集、保管されることで、後進の者が目にし、読むという行為がほとんどでした。それも、お名前や作品に触れる機会があっても、作品以外の知見やお考えに触れる機会がほとんど無く、それが失われることは、未来のクリエイティブのために、大きな損失ではないか、と考えました。後世にその知見や技術を継承していくために、今回、「ブレーンクリエイティブライブラリー」という名称で、活字や図版だけでは伝えきれないものを映像で残し、クリエイターの肉声に基づき、現在のメディア環境にあった映像コンテンツとして作成し、いつでも、どこでも受講できる講座として未来に向けて配信いたします。
お申込み概要
クリエイティブライブラリー 中島祥文編
開講日 | ⚪︎ Webでのお申込み後すぐに視聴を開始できます。(視聴期間14日間) |
注意事項 | 【受講上の禁止事項】 |
受講価格 | 【1名受講】 |
チケットを利用する
〜 推薦コメント 〜

飯島夢 氏
Septeni Japan株式会社
クリエイティブ本部ディレクション部
クリエイティブディレクター/コピーライター
「シンプルに思考する」という広告の基礎を、シンプルに教えてくれるのがこの講義です。
何よりもまず、本質をシンプルに掴んで離さないこと。
それよりも前に「面白く」「自分が好きなように」と案を膨らますことに一生懸命になると広告の仕事はどんどんと複雑になってしまう。
まずは言いたいこと・言っておくべきことを理性で考え、言語化する。
いい意味で「これでいいんだ」と思えます。
しかしもちろん講義の内容は、広告は、それだけで終わりません。
自分の好きなものや自分のアンテナに引っ掛かったトレンド。
そんな紛れもない「わたし」の感性がアウトプットのクオリティを最後の最後でぐっと引き上げることを教えてくれます。
個人的にはデザインだけでなく、ことばの世界でもきっと同じだと感じました。
ものごとをシンプルに思考する基礎力と、他でもない「わたし」の感性でアウトプットのクオリティを押し上げる力。
これらをうまく両立させていくことは、クリエイターにとって一番の旨味であり、一生の課題ですね。

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