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いままで語られることのなかった、クリエイティブディレクションという考え方を体系化し、ビジネスを成功に導くための技術として学びます。
あるクリエイティブディレクターからの言葉
広告クリエイティブについてよく言われるWhatとHow。クリエイティブディレクションには、それ以前にあるWhyの部分が重要。なぜ、何のために、こういった商品が世の中にあるのか?を考えるんです。クリエイティブディレクションの能力を身につけるには、自分で方法を見つけるしかない。いろいろな人のクリエイティブディレクションについてじっくり考えること。クリエイティブディレクターはオリエンそのままで企画を考えてはいけない。オリエンの本当の意味を見抜くことができなければならない。クリエイティブディレクションとはクリエイティブでビジネスに貢献すること。
優秀なクリエイティブディレクターの部下が優秀なクリエイティブディレクターになるとは限らない。なぜなら、上司と同じやり方のクリエイティブディレクションが、部下にとって有用であるとは限らないから。クリエイティブディレクションの技能を身につけるには、自分の得意なこと、不得意なことを把握して自分のやり方を見つけるしかない。よいクリエイティブディレクターかどうかは、ヒットした企画の次でわかります。1作目のヒットから技法や方法論を身につけて、ヒットを連発できるのが、よいクリエイティブディレクターです。
クリエイティブディレクションの視点からみると、商品開発の方法やビジネスの根幹は、表現の作り方と似ている。クリエイティブディレクションとは、混沌としたものから、整理して順位付けし、解決の手順を導くことである。クリエイティブディレクションとは、モノゴトの本質を設定する力。つまり、クリエイティブによってもたらされるゴールを設定する力が必要です。クリエイティブディレクションとは、商品を売ることではない。その商品が必要な、求められるような、売れるような世の中をつくることである。
クリエイティブディレクターは、企画のよさを言語化しなければならない。それはすなわち、クライアントとの共通認識を作ることにほかならない。プレゼンがうまくいかないのは、ここに原因があります。クリエイティブディレクターには経験が一番重要。ただし、経験とは年数ではない。優秀なクリエイティブディレクターのもと、クリエイティブディレクションとは何かを考え、自分のクリエイティブディレクションの軸を作ることである。
クリエイティブディレクションを学ぶ意味
企業の戦略を把握し、生活者や市場環境を理解し、コミュニケーションを企画・設計する。
このようなスキルを持つ人をクリエイティブディレクターと呼びます。
ここでの"クリエイティブ"は広告を意味しません。課題解決のためのソリューションを、アウトプット(=コミュニケーション)にしたものです。すべてのビジネスにおいて、クリエイティブディレクションが存在します。アウトプットは、商品・サービス、あるいは広告かもしれません。企業全体ということもあるでしょう。このクリエイティブディレクションができている企業・組織は、大きな成長を遂げています。ただ、実現することは非常に難しいです。
複雑な世の中でコミュニケーションを創るために、優秀なクリエイティブディレクターが必要とされ、すべてを統合してアウトプットするクリエイティブディレクションの考え方が不可欠となっているのです。
ビジネスとコミュニケーションの本質を学ぶ
クリエイティブディレクションの方法は、ひとによって違います。同じやり方をそのまま自分でやってみても、うまくいきません。結局、自分にとって有用なクリエイティブディレクションは、自分で確立しなければならなりません。
そのためには、一流のクリエイティブディレクターの方法を知り、「自分だったらどうするか」を考えることが必要不可欠です。これが、唯一クリエイティブディレクションを学ぶ方法です。運がよければ、一流のクリエイティブディレクターと仕事をし、その方法論を盗み見ることができるかもしれません。
しかし、確実に彼らの方法論を知り、考え、自分だったらどうするかを突き詰める場があったなら、どうでしょう?
このクリエイティブディレクション講座では、いままで曖昧だった個人の考え方を言葉にし、体系化されたカリキュラムにいたしました。
ぜひ、本講座で、稀代のクリエイティブディレクターからその方法論を学びとり、あなたのクリエイティブディレクションを発見してください。
クリエイティブディレクションの全体構造
クリエイティブディレクションという職能が見えにくいのは、クリエイティブディレクターが自分の得意な方法で1~4のステッップを明確にし、課題解決のためのコミュニケーションを成功に導いているからです。
自分の得意な分野、方法論、ビジネスの進め方を見つけるのが、クリエイティブディレクション講座です。
他では絶対に見ることの出来ない、一流クリエイティブディレクターの方法論を公開いたします。
クリエイティブディレクションという漠然とした職能を論理的で体系化されたノウハウとして身につけます。
最前線で実績を上げるクリエイティブディレクターと共にこれからのコミュニケーションのあり方を考えます。
ソーシャルメディアなど次世代型コミュニケーションを扱うクリエイティブディレクターの視座を獲得します。
職務の中でクリエイティブディレクション能力を向上させるための意識変革、リテラシー、その方法を体得します。
特別対談「クリエイティブディレクションの視点」
クリエイティブディレクションの具体的やり取り杉山恒太郎氏がCDとして、上司としてクリエイターにどう接したか。杉山氏と仕事をしたクリエイターからのコメント・CDとしての杉山氏の解説などを高崎氏の視点で講義します。広告の事例や作品をもとに、その時、なにを考え、言葉を発し、どうディレクションしたのか。高崎卓馬氏がまとめた"こうちゃん語録"から、杉山氏の考え方、仕事の進め方をひも解き、クリエイティブディレクションとは何かを模索する。
<講義のポイント>
公共広告に見る表現・プランニングの基本/そもそも広告とはなにか/WhatとHowの前に、Why/クリエイティブはコミュニケーションのためにある/カンタンに言うとどういうこと?/プロセスにプレジャーを/アイデアが世界に誇る日本の輸出産業になる
「クリエイティブディレクションとは」
クリエイティブディレクションのあり方は人によって異なり、時としてクライアント、チームスタッフによってもやり方が変わることがある。講義では数々のヒットCMを生み出してきた澤本氏が登壇。どのような時にも決して揺らぐことのない「クリエイティブディレクションの本質」に迫る。
<講義のポイント>
クリエイティブディレクターはどうあるべきか/“正しい”クリエイティブディレクションは存在するか/広告コミュニケーションはどうあるべきか/クリエイティブディレクションに普遍はあるのか
「クリエイティブディレクションという仕事」
クリエイティブディレクションにおいて、考えなければならない4つのステップ。(1)解決すべきマーケティング課題の抽出(2)ミッション・ゴールの設定(3)ミッションの核となるアイデアの発想・決定(4)アウトプット(表現など)のクオリティ管理について実例をもとにして解説。ビジネス戦略の立案から、表現戦略までに至る思考回路、企画書、プレゼンテーション、メディア設計まで。クリエイティブディレクションの全体像を学びます。
<講義のポイント>
ブランドの本質を伝わるカタチに変換する/ゴールイメージの設定とスタッフにシェアするために/優れたアウトプットに含まれる"Good Surprise"/「そのアイデアがすぐれて新しいこと」を説明する義務/企画書に必要なのは1ページのみ/プレゼンテーションはアイデアをシェアする場である
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クリエイティブディレクションとは |
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クリエイティブディレクションのために考えるべきこと・まとめるべきこと |
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ミッション・クリエイティブ |
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クライアント視点でのクリエイティブディレクション |
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Social Creativity |
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Catalyst Methodology |
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クリエイティブディレクションのリテラシー |
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クリエイティブディレクションの境界 |
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クリエイティブディレクションという仕事 |
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経営者と向き合い事業にクリエイティブディレクションを |
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インハウスのクリエイティブディレクション |
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ブランドを築くクリエイティブディレクション |
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コミュニケーションデザイン |
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クリエイティブディレクションの本質 |
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クリエイティブディレクションの視点 |
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杉山恒太郎氏
立教大学卒業後、電通入社。クリエーティブ局にて、CDとして活躍。1999年よりデジタル領域のリーダーとしてインタラクティブ・コミュニケーションの確立に貢献。トラディショナル広告とインタラクティブ広告の両方を熟知した数少ないECD。2012年4月にライトパブリシティへ移籍、2015年4月より現職。主な作品に、小学館「ピッカピカの一年生」キャンペーン、セブンイレブン「セブンイレブンいい気分」、サントリーローヤル「ランボー」他シリーズや2015年7月にオープンした「金融ミュージアム」(三井住友銀行東館・大手町)の企画・制作、大塚製薬工場「OS-1」キャンペーンなど。 |
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髙崎卓馬氏
最近の仕事にJR東日本「MY FIRST AOMORI」「行くぜ、東北」「ウフフ北陸新幹線」、TOYOTA「TOYOTA GAZOO Racing」「WHAT WOWS YOU/イチローが嫌いだ」「東京モーター賞演出」、サントリー オランジーナ「ムッシュはつらいよ」「オランジーナ先生」、オールフリー、ウィスキー知多、日本郵政「そばにいるからできることがある」、三井不動産「タイムスリップ!堀部安兵衛」「三井のリハウス/おばあちゃんと私」「BE THE CHANGE/mitsui fudosan stories」、ANA「HELLO BLUE, HELLO FUTURE」、映画ホノカアボーイ(脚本・プロデュース)、CXドラマ戦う女(脚本・プロデュース)など。2010年、2013年クリエーター・オブ・ザ・イヤー賞など国内外の受賞多数。著書に小説「はるかかけら」(中央公論新社)、「表現の技術」(朝日新聞出版)など。雑誌 Hanako での「勝手にリメイク!」などの連載多数。 |
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澤本嘉光氏
東京大学文学部国文学科卒業、電通に入社。ソフトバンクモバイル「ホワイト家族」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、家庭教師のトライ「ハイジ」などのテレビCMに加え、乃木坂46、T.M.RevolutionなどのPVも制作。著書に『おとうさんは同級生』、『犬と私の10の約束』、映画『ジャッジ!』の原作脚本。クリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌ国際広告祭銀賞、クリオ賞金賞など国内外で受賞多数。 |
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古川裕也氏
クリエイター・オブ・ザ・イヤー、カンヌライオンズ40回、D&AD、OneShow、アドフェスト・グランプリ、広告電通賞(テレビ、ベストキャンペーン賞)、ACCグランプリ、ギャラクシー賞グランプリ、メディア芸術祭など内外の広告賞を400以上受賞。2020年D&AD President's Awardをアジア人で初めて受賞。2013年カンヌライオンズチタニウム・アンド・インテグレーテッド部門、2005年2014年フィルム部門、クリオ審査委員長、ACC審査委員長など、国内外の審査員多数。D&ADPresidentLectureなど、国内外の講演多数。日本人で初めてD&ADアドヴァイザリー・ボードに就任。主な仕事に九州新幹線全線開業「祝!九州」。ポカリスエット「ガチダンス」シリーズ。「Neo合唱」。リクルート「すべての人生がすばらしい」。グリコ「Smile!Glico」キャンペーン。GINZASIX・ローンチキャンペーン。森ビルブランド・ムービー「Design theFuture」。民放連『人類はオリンピックを発明した』KIRIN企業『香川真司・応援する者』。宝島社『死ぬときぐらい好きにさせてよ』『嘘つきは、戦争の始まり』『次のジョブズも、次のケネディも、次のアインシュタインも、きっと、女』『最後は勝つ。上がダメでも市民で勝つ。』など。著書に『すべての仕事はクリエイティブディレクションである』。 |
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白土謙二氏
1977年電通入社。クリエーティブデディレクター、CMプランナー、コピーライターとして活躍すると同時に、企業の経営・事業戦略からブランド構築、新製品開発、店舗開発、イントラネット構築から社内カルチャーの変革さらにCSRの領域まで、多様で難しい課題を戦略と表現の両面から統合的に解決する独自のコンサルティングを展開する。電通での戦略及びクリエーティビティ教育にも長く携わる。現在、ファーストリテイリング・サステナビリティ委員会社外委員。 |
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佐藤夏生氏
1973年生。博報堂のエグゼクティブクリエイティブディレクター。HAKUHODO THE DAYのCEOを経て、2017年、クリエイティブファームEVERY DAY IS THE DAYを立ち上げる。過去に、アディダスやナイキのクリエイティブ、JR東海N700系のブランドコンセプトなどを手がけ、近年では、メルセデス・ベンツのブランディング、世界的ヒットアプリWEARの開発、グローバルモーターショーでのブリヂストンブースのプロデュース、渋谷区のブランディングなど、広告を越えた、ブランディングや事業開発、経営革新の実績多数。グッドデザイン賞をはじめ、ACCマーケティングエフェクティブネス賞グランプリ等、国内外で数々の賞を受賞。2015年から渋谷区のブランディングアドバイザーも務める。 |
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佐藤尚之氏
1985年電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・プランナーを経て、コミュニケーション・デザイナーとして活動。次世代ソリューションを考察・実行する「サトナオ・オープン・ラボ」を主宰した。2011年4月に電通を退社し、フリーランス。JIAAグランプリ、新聞広告賞グランプリ、広告電通賞金賞、ACC賞など受賞多数。代表作は「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」「星野仙一優勝感謝新聞広告」「NECショートフィルム『it』」など。東日本大震災では「助け合いジャパン」の全体統括もやっている。95年より個人サイト「www.さとなお.com」を運営。著書も多数。 |
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石井昌彦氏
東北大学理学部物理学科卒業後、1983年博報堂に入社。CFプラナーを経て、クリエイティブディレクターとして数々のTVコマーシャル制作、キャンペーン構築、ブランドビジョン策定、また商品開発、店舗開発、マーケティングカレンダー開発を行ってきた。主なクライアントはNTT、全日空、リクルート、日清食品、トヨタ、キリン、ソニー、花王など。広告賞受賞、審査員経験、多数。2012年に執行役員として博報堂のビジネス開発部門を担当。2015年からは博報堂DYメディアパートナーズの執行役員も兼任。2017年度から新聞・雑誌の担当となる。 |
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新沢崇幸氏
博報堂、TBWA\HAKUHODO、およびロサンゼルスのTBWA\CHIAT\DAYを経て、2019年、J.Walter ThompsonのCCOに就任。2007年、ACC ラジオCM金賞、ADFEST ヤングクリエイティブ Grand Pix受賞。2013年、カンヌライオン アウトドア部門・PR部門 ブロンズ、ACC TVCM 金賞、ACC ラジオCM 金賞。2014年、日本広告業協会が選ぶ「クリエーター・オブ・ザ・イヤー」に選出される。2018年、カンヌライオンズFilm部門審査員。 |
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鹿毛康司氏
雪印乳業を経てエステーに入社。2011年震災直後の「ミゲル少年と西川貴教の消臭力CM」で社会現象を巻き起こすなど、同社を日本有数のコミュニケーション力ある企業へと導いた。同時にYouTubeがまだ生まれていない2003年に動画配信、2006年ツイッターで戦略PRを行うなど、その時代の新しいマーケティング手法の開発もおこなってきた。エステー執行役を経て2020年6月事務所を設立。現在は、エステーのほか、各社でクリエイティブディレクターを務める。そのほか、グロービス経営大学院准教授、日経クロストレンド アドバイザリーメンバー、Add-tech東京ボードメンバーなど兼務。 |
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中村猪佐武氏
1969年東京生まれ。1992年早稲田大学法学部卒業後、株式会社アイアンドエスに入社。営業局で約5年勤務の後、1996年コピーライターとして制作局へ異動。2001年マッキャンエリクソン入社。コピーライター、クリエイティブ ディレクターとして、さまざまな外資系日本系クライアントを担当。Cannes Lions Festival シルバーライオン、D&AD イエローペンシル、ADFEST グランデ ロータス、ONE SHOW シルバー、ACCグランプリなど、国内外の広告賞への入賞多数。2008年度クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。2013・2014年ACC審査員。TCC会員。2014年4月1日付制作本部長兼エグゼクティブクリエイティブディレクターに就任。2017年現職に就任。 |
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宮澤節夫氏
株式会社朝日広告社でコピーライター・ディレクター、株式会社南北社(現 デルフィス)でクリエイティブ局長、株式会社サーチ・アンド・サーチ・アドバタイジングでは戦略プランニングディレクター(後に代表取締役社長)、DDBジャパンではストラテジックプランニングオフィサー、ラップコリンズ株式会社では代表取締役社長などを歴任。国内企業と外資系企業を経験し、そのほとんどでクリエイティブとマーケティングを自ら担当するとともに、マス広告からCRMまでを統合的に実践。現在は、クライアント企業側に立ち、企業宣伝部と広告会社の間に入り、広告宣伝を効果的かつ効率化に導くコンサルティングを実施している。 |
※講師、カリキュラムは過去実績です。開催時の時流に合わせ、講師・カリキュラムは一部組み替えております。