「言葉が好き」という原点と、上司の熱い後押しが生んだ挑戦
現在、新卒1年目からレトルト領域のマーケターとして、カレー、シチュー、ハヤシ、パスタソースなどレトルト製品全般の企画開発に携わっています。具体的には、新商品のコンセプト立案や関係部署と連携した味・パッケージ作り、発売後のブランド認知・売上向上のための戦略立案、さらには損益管理(売上・利益)まで幅広く担当しています。 もともと読書が趣味で「自分の気持ちを言語化すること」が好きだったのですが、実務に携わる中で「商品はこんなに美味しいからこそ、伝え方をさらに磨けばもっと多くのお客様へその魅力を届けられるはず」という強い思いを抱くようになりました。 そこで「プロの伝え方を学びたい」と上司に相談したところ、かつて『とんがりコーン』のマネージャーとして本講座の卒業制作課題を出題した経験を持つ上司から「この講座は絶対に行った方がいい!」と大賛成を受け、会社研修としての受講が実現しました。 受講が始まると、広告代理店の方や大学生など幅広い仲間と出会え、非常にアットホームな雰囲気の中で業務と両立しながら楽しく通い続けることができました。
言葉の役割は「説明」から「ナラティブ」へ。伝え方の概念が覆った鮮烈な学び
一番印象に残っているのは細田高広先生の講義です。内容がすごく分かりやすくて学びが一番多く、講義の後に細田先生の著書『コンセプトの教科書』をすぐ購入して読ませていただきました。マーケターとしても実務に直結する内容が非常に多かったです。 また、最初の野原先生の講義もすごく印象的でした。「コンセプトは説明言語だけどコピーはナラティブな領域だよ」という言葉には、自分の中で一番衝撃が大きかったです。 もともと説明や感情を「言語化」するのが好きだったのですが、それまでは説明ストーリー(コンセプト)の話しかできていませんでした。以前は難しそうな概念を「簡単にまとめて伝える・話す」ような作業が好きだったのですが、単に凝縮するだけでなく「相手に一番伝わる書き方は何だろう」と意識するようになりました。「伝わるなら、説明言語だけでなくナラティブな表現を取り入れて伝える」。そこへのシフトが、講義の中で最も大きな学びであり変化でした。
開発の熱量を一言に凝縮。キーフレーズがチームと商品の軸になる
業務でコンセプトメイキングをする際、これまでは「肉がたくさん入っていて肉を堪能できるレトルトカレー」といった説明的な文章を書いていました。しかし講座を経て、コンセプトを端的に伝える「キーフレーズ化」ができるようになりました。長々と説明コンセプトがあっても、相手にはあまり入ってこないからです。 例えば、最終的に『カレーでニクる。』というブランド名になった商品では、「肉を食べる」「肉が主役」という核を一貫して伝えるキーフレーズを設定しました。「肉が主役だからカレーソースはどうあるべきか」「パッケージでどう見せるべきか」という手段に落とし込んでいくにあたり、一番伝わる言葉で関連部署とコミュニケーションを取る際に非常に活かされました。
言葉が変われば仲間が変わる。社内の熱量を高めるコミュニケーション術
受講していることを社内の人が知っていたので、「このコピーどう?」と頼られたり、社内で先生みたいに聞かれてイジられたりすることが増えました(笑)。 何より大きかったのは「業務がすごくスムーズになった」ことです。商品企画の現場では、味作りやパッケージ制作など他部署の方に実際動いてもらうお願いする立場の場面が多いのですが、キーフレーズによって相手の熱量が上がったり、快く引き受けて動いてくれる場面が増えたと感じています。
Z世代のタイパニーズを捉えた『チャチャめし』。講座の学びを結実させたヒット企画
最近開発した、電子レンジでそのまま温めて食べられるZ世代向けのレトルトカレー『チャチャめし』のブランドネーミングには、講座での学びがダイレクトに活かされています。 容器がお皿になり、ご飯も入っているという「タイパ(タイムパフォーマンス)の良さや手軽さ」という機能的価値を伝えつつ、「手抜き」という罪悪感を感じさせないよう、「チャチャっと美味しく食べよう」というキャッチーで可愛らしい表現でコンセプトをしっかり伝えるネーミングに仕上げました。学びをすごく活かせた商品です。
第一線のプロ40人から学ぶ圧倒的刺激。社外の視点が企画を鋭くする
本講座の一番魅力は、第一線で活躍されているプロの方々から40回もの講義が受けられるという点です。これほど贅沢な講義はなかなかありません。 また、普段食品メーカーの内側で働いていると、モノづくりの会社であるため「伝え方」は専門領域外になりがちです。そこが社外の視点やお客様の視点に立って考えられるようになるのがすごく面白かったです。講師によって切り口は様々ですが、40回あるからこそ、自分に一番しっくりハマる先生の考え方に必ず出会えます。
一生モノの「伝える技術」。全ビジネスパーソンの思考の基礎体力に
コピーライターを目指す人だけでなく、それ以外の職種の人こそ受けた方が良いと感じています。営業職であっても「どう伝えたら一番相手に届くか」「売っている商品やサービスがどういう切り口だったら相手が一番欲しいと思うのか」を考えるプロセスは、コピーを考える前段階とまったく同じだからです。本当に汎用性が高い学びだと実感しています。 自分自身、社会人3年目という早い段階で受けられたことはすごく良かったなと思っています。人と話し、伝える場面は今後の人生やキャリアにおいて一生続くものです。何にでも使える思考の基礎体力が身につくことを考えると、約18万円という受講料は「本当に安い」と心から思っています。
