Webマーケターがなぜ今『コピーライター養成講座』を受けるのか?「広告運用する伊能忠敬」中の人が語る、数字の先にある思考の本質

広告運用する 伊能忠敬2024年度 第126期 コピーライター養成講座 基礎コース 修了生

Xで『コピーライター養成講座』の受講体験を振り返った投稿が、20万インプレッションを超える反響を呼んだWebマーケターの「広告運用する伊能忠敬」さん(@inounoad)。 日々数値を追う彼が、スキルアップのために自費で受講したのが宣伝会議の「コピーライター養成講座(2025年度 第126期 基礎コース修了)」でした。 「翌日に結果が出るWeb広告の世界」から、「言葉が半年後、1年後の数字を動かす世界」へ。一見対極にある二つの現場を行き来したことで手に入れた、新たな視座と“思考の本質”に迫ります。

先輩の話と、講師の一言。帰り道には申し込んでいた

受講を決めたきっかけは2つありました。1つは職場の先輩が過去に受講していたこと。そしてもう1つが決定打だったのですが、当時勤めていた会社に、当時コピーライター養成講座の講師を務めていた鷹觜先生が講義に来てくださったことです。鷹觜先生のお話がとにかくおもしろくて、コピーに対する圧倒的な熱量に刺激を受けました。講義を聞いた帰り道には、もうスマホから申し込みを完了させていましたね。 会社からの費用補助などもなく完全な自費での受講でしたが、迷いはありませんでした。実際、当時の職場でこの講座を受けていたのは私とその先輩の2人だけ。会社に推奨されたわけでも、誰かに背中を押されたわけでもない、完全に自分の意志で踏み出した一歩だったからこそ、その後の学びも一段と深いものになったのかもしれません。

汗だくの授業と、たった一言に貫かれたプロの矜持

どの講師の方の講義も気づきが多かったのですが、特に印象に残っていることが3つあります。 1つ目は谷山雅計先生の熱量です。理科室でしか見たことのない実物投影機を駆使したスタイルで進む授業で、他ではまず出会えない感じでした。その時は冬だったんですけど、授業が終わる頃にはTシャツが汗でびっしょりになるくらい、言葉に向き合っていて。「これがプロの姿勢なんだ」と、講座の一番最初の段階で引き込まれましたね。 2つ目は細田高広先生の「思考の構造化」です。コピーを感覚ではなく、Who(誰に)・What(何を)・How(どう伝えるか)というフレームで分解・整頓する考え方を学んで、自分の中で曖昧だったものが一気に綺麗に整理されました。 3つ目は井口雄大先生が講義の中で何度も言っていた「自分がやる意味は何か?」という言葉です。これは「俺の仕事だ」と胸を張れるのか。クライアントから言われたことをこなすだけなら、他の誰かでもいい。自分だったらこうする、を突き詰めないと作業員になってしまう。コピーライターの領域を超えてビジネス全般に通じる本質だと感じていて、今でも自分の仕事観の芯になっています。

「金の鉛筆」は一本も取れなかった。それでも積み上がったもの

課題で評価された受講生に贈られる「金の鉛筆」は、結果として最後まで1本も取ることができませんでした。書いている最中は「これしかねぇじゃん」と、これがベストだと思って提出するんです。何度も作っては壊してを繰り返し、「これなら行けるんじゃないか」と辿り着いたはずのコピーも、いざ他の受講生のものを見ると「自分より全然良い」と打ちのめされる。その連続で、悔しさは毎回ありましたね(笑)。 ただ、投げ出さずに半年間向き合えたのは、講師や仲間からの"言葉"があったからかもしれません。選ばれなかった自分のコピーを、他の受講生がわざわざLINEで「コピーめっちゃ良いと思いました」と個別に伝えてくれたこと。細田先生から「鉛筆はそんなに気にする必要はないかな。取れる人取れない人はコロコロ変わるし、取れてなくても活躍してる人はいっぱいいる」と言われたことです。この経験を美談にするには、今の自分が活躍して「鉛筆なんて関係ない」と言うほかないので頑張ります(笑) そしてもうひとつ、忘れられないやり取りがあります。谷山先生が「コピーをこう変えたら、1億とか2億とか会社の売上がガラッと変わるんだよ」と話してくれた際、日々Web広告で出稿の翌日には数字が返ってくる世界にいた私は、思わず「どうやって算出するんですか?」と質問しました。返ってきたのは「君には今分からないだろうね」という一言。半年後、1年後に効いてくるコピーの世界と、翌日に結果が出るWeb広告の世界。この時間軸の違いを突きつけられて、より長い時間軸で施策の実行や効果計測もしていかないと、中長期的に企業のマーケティングは担えない、と感じました。 こうした試行錯誤と悔しさの積み重ねこそが、実務での思考の軸を鍛えてくれました。Web広告の現場では「競合他社がこうやっているから、自社も合わせよう」という表面的な施策に流されがちです。しかし講座を通じて「そもそもWho(ターゲット)は誰で、What(何を伝えるべきか)を固め、それをHow(表現)に落とし込む」という思考の軸ができたことで、実務での打ち手が根本から変化したことを実感しています。

「そうなんです!」―― クライアントの反応が変わった

受講した後の仕事の変化として、提案の質が変わり、クライアントワークがすごく楽しくなりました。 以前は「競合がこうだから」という提案が多くなりがちでしたが、受講後は「ターゲットがこう考えているから、こういうコミュニケーションを取っていきましょう。競合は今こんな感じです」と、ユーザー起点でロジカルに説明できるようになりました。クライアントからも「そうなんです!」と深く納得していただける機会が増え、提案そのものに説得力が生まれたと実感しているそうです。 また、Web広告は成果に応じて対価をいただける仕事である一方、「今の課題解決にはWeb広告以外のコミュニケーションが必要だ」と感じた時には、それを素直にクライアントへ提案できるようにもなりました。言葉の土台を学んだことで、目先の数字にとどまらない本質的な提案ができるようになったと感じています。

「大学に行くより、コスパもいい」――複利的に効いてくる思考の基礎体力

「コピーライター養成講座」という名前ですが、コピーライターを目指す人だけの講座では決してありません。営業、マーケター、企画職など、すべてのビジネスパーソンにとっての「コミュニケーションや思考の基礎体力」を鍛えられる場だと思っています。 全40回で約20万円、1回あたりに換算すると約5,000円です。2〜4時間、第一線で活躍するプロの経歴や思考プロセスをギュッと凝縮して学べることを考えると、大学に行くより、よっぽどいいと感じるくらい破格だと思います。 受講中にすぐ結果が出なくても、焦る必要はありません。その場で鉛筆をもらう体験はできなくても、時間が経ってその時学んだことが戻ってくる体験は必ずあります。早い段階で受ければ受けるほど、複利的にどんどん効いてくる。だからこそ、今真剣に取り組んでおくことが一番大事だと思います。 そしてもうひとつ。迷っているなら、対面(オフライン)での参加をおすすめします。講師がわざわざ足を運んで来てくれる場だからこそ、目を合わせながら伝えてくれる熱量や、その人が持つ雰囲気を直接感じられます。 私自身、欠席はたった1回だけで、ほぼすべての回に対面で参加し続けました。

※掲載内容は取材当時のものです。

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