訴求力のあるコンサルティングをするために、
コピーライティングの力を取り入れる

廣瀬氏
システム会社のコンサルティング職

―業務について教えてください。 自社が販売するソフトウェアを導入を推進するためのコンサルティング業務をしています。 お客様の事業や業務で困っている部分をヒアリングし、解決策を提案し、適切な業務支援や商品提案も行います。


―受講のきっかけを教えてください。 自社の販売商品が無形商材のためどうしても提案書が重要になってきます。ですが、言いたいことをともかく書き込んでいて、A4に文字がぎっしりと入った読みにくい提案書になっていました。
文章をシンプルにしてもう少し見た目にもわかりやすくしたい、とは考えていたのですが、シンプルにする、とはいえ内容がわからなくなってはいけないし、というところに悩んでいました。そこで、コピーライティングの力を使って言葉を削ぎ落としたり、より短い言葉で訴求したいと考えました。

リモートワークで浮いた時間を新しいことに充てたい

―コピーライティングの力が役に立ちそうだとお考えになったのは、なぜですか? コロナ渦が始まった時期にリモートワークとなり隙間時間ができて、「そういえば昔コピーライターに興味があったな」と思い出し、本でコピーライティングの勉強を独学で始めたのがきっかけです。2020年の4月はステイホームなどで本当にできることが少なかったですよね。自分は、本を読むことぐらいしか思い浮かばなかったので、その際にコピーライターたちの本をたくさん読んでいました。そこで、なんとなく自分の感じている課題感にはコピーライティングの力が使えそうだな、と思い始めていました。

基礎がないと、一生、本を読み続けなければならないと思い至り

廣瀬氏が講座受講前に読んでいたコピー関連の書籍


―本で学び始めたところから、当講座の受講に至った経緯を教えてください。 本で学ぶことの限界を感じていたことが、一番の理由です。
沢山の本を読みましたが、「きっとどれも言いたいことは同じで、書き方が違うだけなんだろうな」ということに何となく気が付くとこ止まりで、その「同じこと」とは何なのか、概要がつかめませんでした。そこで、これは一回基礎をしっかりと学ばないと、一生本を読み続けることになってしまうと思い講座を調べ始めました。そのなかで知ったこの講座の“コピープラットフォーム”という、考え方の「型」を学ぶメソッドは、基礎を知って自分の業務に生かしたいという自分のニーズにぴったりだと思いました。また、オンラインでどこでも学べるというのも大きかったです。
コロナ以前は、出張なども多かったため移動に時間を使っていましたが、コロナ渦では出張がなくなったため、移動の時間が丸ごと浮いた時間となりました。新しくできた時間は、今までと違うことに充てたいと思っていたので、そこを受講に充てることにしました。

考え方や思考整理の順序が、次第にプロと同じになっていく感覚

―実際にコピープラットフォームに触れてみてどうでした。 まずは、本を読んで自力でやろうとしていたことをプロの人がカリキュラムを作ると、こうなるのか、と良い意味で驚きました。すっきりと、それでいてぎゅっと技術がまとまっていて、コロナ渦に本で自力で知ろうとしていたことが三時間強で頭に入ってきました。また、コピーの世界ってもっとふんわりとしたセンス的なものが多いのかと思っていましたが、まったく違う、センスと理論の掛け合わせなのだと理解できました。


廣瀬氏は講義内容と講師の発言内容の両方を理解するために、OneNoteを活用。

―この講座は、ワークが多く課題の添削によるフィードバックやWhat to say(何を言うか)を考えさせる時間が多いですが、そのあたりはいかがでしたか?添削が戻ってくるのは楽しみでしたし、一人で学習を進めていくうえで励みになりました。正解がないのはわかっていますが、考え方や思考整理の順序がプロと同じになっていくと、ワークと学習の手ごたえを感じられましたし、フィードバックによってより考えを深めるきっかけにもなりました。また、What to sayを多く考えさせられる部分は、視点の整理シートがあることによって、手順を追って課題の解決策を出すことが出来る部分に、業務にすぐに生かせる発見がありました。


―どういった点が業務に活かせましたか? お客様は、ヒアリング時に「事実」を「断片的」に言ってきます。それを受けて「何が原因でそうなっているのか?」や「何が不足しているのから、そのような発言になるのか?」など、原因や情報の偏りや過不足が可視化できるようになりました。
もともと自力で似たようなことをやっていましたが、視点の整理シートのようなものが無かったため、もっと無作法にルートがない中、手探りで考えているような感じでした。そこが、この講座を受けたことで、再現性が高い思考の順序を整えられるフォーマットを身に付けられたので、より深い提案ができるようになっています。また、お客様に対して、以前はメリット、ベネフィットの差が曖昧なまま提案をしていましたが、受講後はメリット、ベネフィットを明確にして提案ができるようになりました。
ここも、今までなんとなく感覚でやっていた様々な部分が、理論的に積みあがった状態になったように感じます。

「主語」が増えたことで、具体的な提案が可能に

―業務を遂行する上で、考え方は変わりましたか? そうですね。思考の整理シートを使って、多角的な視点を持つことが出来るようになり、考える際の「主語」が増えました。それによって提案書を作る際やお客様と対話をする際に、的を射て話を進められるようになりました。
今までは、あまり主語を考えずにお客様の持ち込む問題を分析してソリューションを提案していましたが、受講中のトレーニングによって、これは「誰の」メリットなのか?「誰の」ベネフィットなのかというように、考えるようになりました。

主語が増えたことで、単純に「これはいいものだよ」と進めるのではなく、「このいいものをもらって、あなたにはこんないいことがあるよ」と伝えられるようになり、お客様によりわかりやすい事業支援と提案が出来ています。


―こちらの講座は添削も特徴ですが、添削はいかがでしたか? 採点期間が短い中で、こんなにしっかり添削してくれるんだ、と驚きました。以前受講した講座では、こんな添削がなかったので(笑)。正解・不正解ではなく、こうしたらいいよとかの道筋を示してくれるのは本当にありがたかったです。添削の言葉を理解することで、次の課題に、そのことを活かしながら考えられるという循環はすごくよかったです。


―ご受講中、お仕事とのバランスをとるために、どのように受講されていましたか? 朝は30分早く起きることと、夜は30分遅く寝ることを続けてました。急な仕事が入ることもあるので、とにかく前倒しで講座を視聴することを心掛けて実践してました。課題の期限については、期限から逆算して1日毎にスケジューリングして遅れがないようにしていました。


―課題に感じていた、提案書の文字量は減りましたか? 減りました。されに、ただ単純に減らすのではなく、しっかりと狙いを持って減らすことができるようになったので、文字数は減りますが、訴求力は上がったように感じます。


―最後に、今後受講を検討されている方に何かありましたら教えてください 私が、是非おすすめしたいのは「発展編」の視聴です。どうしても「基本編」を繰り返し視聴しまうのですが、発展編には豊富な事例が盛り込まれているので、視聴すると基本編で学んだことがより一層の納得感をもって理解できますので、頑張って受講してください!