民間と連携、マーケティングの視点を取り入れた豊岡の事例

兵庫県の北部にある豊岡市・城崎温泉は、外国人宿泊者数が5年で40倍に増加しており、浴衣の似合う町として外国人に人気の温泉となりつつある。豊岡市は、外国人観光客を呼び込むため、民間と連携しこれまでの「勘」、「経験」に加えてデータを活用した取り組みを進めている。今回は、市のインバウンド戦略・データ収集と分析、海外向け動画広告、外国人観光客の受入れ体制の整備等の現状と課題を紹介する。

【講演者】
豊岡市 豊岡市環境経済部
大交流課 課長 谷口 雄彦 氏
昭和42年(1967年)兵庫県豊岡市城崎町生まれ。民間企業を経て旧豊岡市役所に就職。平成17年(2005年)4月の市町合併により新たに誕生した新豊岡市では、企画課で新市のまちづくり、都市整備課で交通政策に従事し、平成25年(2013年)大交流課設置とともに初代係長として異動。平成28年(2016年)DMO(一般社団法人豊岡観光イノベーション)の立ち上げにも従事し、平成29年度(2017年)から課長。市のPR戦略、国内誘客、インバウンド戦略を所掌。

地方に眠る宝を活かす。写真とSNS活用法

1枚の写真がSNSで注目を集めて世界中から人が集まる大観光地が生まれる。そんな奇跡はまず起きません。しかし、その成功の種は各地に眠っています。370万超のファンがいる日本最大級の審査制写真投稿サイト・東京カメラ部は、写真家の「被写体を見つけ出す力」と、年間延べ8億人を超える写真評価データを活かして、地元の宝を掘り起こし、拡散する取り組みを行っています。本講演ではそうした取組の一例を紹介いたします。

【講演者】
東京カメラ部株式会社
代表取締役社長 塚崎 秀雄 氏
A.T.カーニー、ソニーを経て2007年東京カメラ部株式会社創業。東京カメラ部をファン総数300万人以上の日本最大級審査制写真投稿サイトに育て上げる。官公庁、地方自治体、大手企業を中心としたソーシャルメディア運営・PRを受託。カリフォルニア大学MBA ‘98