第2部 創出事業者と外部有識者の担当コーチによるパネルディスカッション
<オープニング>
「令和2年度事業について/コーチングについて」
- 【ファシリテーター】
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一般社団法人ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)理事
永谷 亜矢子 氏
株式会社an 代表取締役、立教大学経営学部客員教授。東京ガールズコレクションや御堂筋ランウェイ等の大型イベントから、メディアプロデュース、マーケティング、PRコンサルタント等、幅広い分野でプロデュース業務を行う。東アジア、東南アジア等の海外マーケットでのプロデュース経験も豊富。
<ディスカッション>
「事業者を通した観光マーケットの傾向と課題」
「令和2年度 夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業」の採択事業から優良事業事例を紹介。今回は、優良な自然資源を再発見しマネタイズ化した“自然資源の観光資源化”と、日本ならではの歴史文化遺産等を利活用した“文化資源をユニークベニューとして活用>”にフォーカスしてディスカッションを展開。創出事業者の積極的な行動力と専門ノウハウを有する担当コーチの知見が実現させた事業手法に注目する。
- 【ファシリテーター】
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一般社団法人ナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)理事
永谷 亜矢子 氏
1stテーマ “自然資源の観光資源化”
「日本農業遺産山古志の棚田・棚池ライトアップと山花火~山古志のおもてなし~」
日本農業遺産に認定された山古志特有の棚田・棚池を生かした山花火、棚田ライトアップを組み合わせた観光コンテンツを開発し、山古志への若年層の誘客・宿泊増を狙い経済効果への波及を図る。
- 【創出事業者】
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一般社団法人長岡観光コンベンション協会 業務課 事務局次長兼業務課長
大宮 茂樹 氏
1980年(株)JTB入社。教育旅行に営業に従事。国内外の修学旅行や甲子園・春高バレー・高校サッカーなどの応援にも添乗員としても同行し生徒と一諸に涙と汗を流す。2013年4月から3年間長岡観光コンベンション協会に出向するが2016年3月に一度JTBに戻るが2019年4月に4年ぶりに復帰し現在に至る。
- 【創出事業コーチ】
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株式会社WATOWA 代表取締役
小松 隆宏 氏
企業ブランディングやクリエイティブPRの企画開発プロデューサー。ファッションショーやイベントの演出家としても東京・パリ・アジアを中心に国内外で活動。その他、大阪府万博誘致イベント御堂筋ランウェイの演出・コンテンツ開発、ARTプロジェクトの開発、地域活性イベントのPR、開発、演出など幅広く手がける。
「修験道を主にした洞川温泉街の早朝時間活用事業」
世界遺産の大峯山を観光のメインとして活用。1300年の歴史ある山伏修行を行う聖地の山に登る・泊まるをセットにしたツアーを造成し、来年度以降の外国人富裕層の誘客を狙う。
- 【創出事業者】
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天川村 地域政策課
堀川 秀博 氏
大峯山観光協会事務局員、天川村地域政策課課長、地域資源を生かした観光産業を軸とした地域活性化を担当している。洞川温泉は観光地でありながら過疎・高齢化・経営者はいても労働者がいないという大きな課題を抱えている。この問題は天川村全域の問題でもあり、日々奮闘している。
- 【創出事業コーチ】
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株式会社博報堂ケトル チーフプロデューサー
日野 昌暢 氏
2000年博報堂入社。2014年より博報堂ケトル加入。幅広い経験を活かした統合プロデュースを手がけると共に、ローカルプロモーションを得意とする。2020年に九州を取材テリトリーにしたローカル発Webメディア Qualitiesを創刊し編集長に就任。ACC TOKYO CREATIVE AWARD グランプリ等、受賞歴多数。
「野沢温泉富裕層向け農LIFE&CAMPアグリツーリズム事業」
冬以外の観光開発として、富裕層向けの新たな農体験や宿泊、アクティビティ体験の観光資源化を推進。潜在的観光資源を有効活⽤し、従来の農業体験とは異なるリッチなアグリツーリズムツアーを創出。野沢温泉村の観光ブランドの向上を図る。
- 【創出事業者】
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一般社団法人The CAMPus 代表理事
井本 義久 氏
株式会社The CAMPus BASE 代表取締役。「世界を農でオモシロくする」をテーマにオンライン農コミュニティThe CAMPusを主宰。全国の凄腕農家の「暮らし」と「商い」に関する知恵を2,000人の会員たちに発信しながら、小規模農家の育成に特化した「コンパクト農ライフ塾」も始動。その他、各地で農を軸としたブランディング事業も推進中。著書に「新・兼業農家論」がある。
- 【創出事業コーチ】
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株式会社スノーピーク 取締役
一般社団法人野遊びリーグ 理事長
後藤 健市 氏
北海道帯広生まれ。東京でのベンチャー企業在職中は、幅広くセールプロモーションを担当。
1986年に地元帯広に戻り、それまでの経験を活かして幅広いフィールドでまちづくり活動に関わっている。株式会社スノーピーク地方創生コンサルティング代表取締役会長、一般社団法人ノアソビSDGs協議会副理事長。
2ndテーマ “文化資源をユニークベニューとして活用”
「日本妖怪博物館ナイトミュージアムと『もののけハロウィンin三次』」
「妖怪の町 三次」としてのイメージを強化するため、ハロウィンを活用した「もののけハロウィンin三次」や近隣エリアでの「もののけ夜市」を地域全体が協力して開催。また、それに伴ったデジタルを使った仕掛けとプロモーションで全国認知を広げる。
- 【創出事業者】
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一般社団法人 みよし観光まちづくり機構 専務理事
永江 博之 氏
旧東急観光 東京及びロンドン支店にて、訪日外国人誘致(主に大型インセンティブインバウンドツアー等)のための企画提案を国内、欧州全域で16年担当後、米国カールソンマーケティングにてグローバルマーケティング、広告代理店㈱アサツーディ・ケイにてCRM業務を中心に15年勤務、その後2018年8月生まれ故郷にて広島県初の地域DMO専務理事に就任。
- 【創出事業コーチ】
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株式会社BAKERU 取締役
草彅 洋平 氏
2006年にBAKERUの前身となる東京ピストルを設立。企業や広告のブランディングからプロモーション、メディア運営から場所作りまで幅広く手がける。場所の代表作に日本近代文学館のブックカフェ「BUNDAN COFFEE& BEER」や京王電鉄の高架下再開発事業の「下北沢ケージ」等多数。
「『重要文化財・温泉地×地域の食体験』におけるナイトタイムエコノミー創出事業」
海外の富裕層を集客する上で、日本を代表する観光コンテンツの一つとなる重要文化財「八千代座」において、演舞鑑賞と共に貸切プレミアムディナーを提供。平山温泉における家族風呂の体験価値向上のため、お風呂の前後に、神社やパワースポットを参拝し、地元特産物を食べる「参る・入る・食う」をコンセプトとして「一泉一品」を展開。家族風呂と連携した飲食イベントエリアを開設し売上増を狙う。
- 【創出事業者】
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熊本県北サスティナブル・ツーリズム協議会 副会長
一般社団法人 平山温泉観光協会 副会長
山懐の宿 一木一草 副社長
吉川 哲也 氏
税務会計、IT、通販の各業界を経験後、創薬VBの経営管理GMとして東証マザーズ上場を実現。在福テレビ局の新規事業や商業活性化事業支援を担当後、現在は家業の温泉旅館経営や地域観光資源開発に取り組む。2019年より電力会社の観光プロジェクトに参画し、熊本県北サスティナブル・ツーリズム協議会を設立。
- 【創出事業コーチ】
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バリューマネージメント株式会社 マネージャー
丸岡 直樹 氏
地域内に点在する歴史的資源をつなげる「まちの事業化」で歴史的資源を保存・活用し、観光需要を取り込むことで地域の価値創造サイクルを構築。篠山城下町全体をホテルに見立て活性化を生む官民連携の観光まちづくり、旧酒蔵や旧銀行の有形文化財をホテル・レストランとして改修し、文化財を守る等の事業を行う。
「鹿児島の特性を活かした本格焼酎イベント・コンテンツ創出事業」
本格焼酎における国内市場が縮小傾向になる中、新たに、鹿児島有数の景勝地の「名勝 仙巌園」において、焼酎に伝統工芸と音楽を合わせたイベント「仙巌園焼酎ナイトガーデン」を開催。「鹿児島焼酎」のWebサイト・SNSを改善し、焼酎ムーブメントの再燃を図る。
- 【創出事業者】
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鹿児島県酒造組合青年会 会長
九州本格焼酎青年会 副会長
小牧 伊勢吉 氏
1978年鹿児島県さつま町生まれ。2006年鹿児島を襲った豪雨災害で大きな被害を受けるが、兄とともに二人三脚で、酒蔵を復興。2016年、祖父から父へと受け継いだ杜氏名小牧伊勢吉を襲名。日本酒造組合中央会本格焼酎需要開発委員も務める。
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鹿児島県酒造組合青年会 副会長
小正醸造株式会社 代表取締役社長
小正 芳嗣 氏
東京農業大学大学院修了後、2003年に小正醸造株式会社に入社し研究開発、品質管理等の業務に携わりながら焼酎の海外輸出事業に取り組む。2017年よりウイスキー、ジンなどの洋酒製造をはじめ、世界に通じる蒸留酒を発信している。
- 【創出事業コーチ】
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株式会社EPOCH プロデューサー
遠藤 友章 氏
制作プロダクションにてWebデザイナー、FLASHエンジニア、フロントエンジア、Webディレクター、プランナーと数々の職務を経験。現在は、これまでの経験を活かしてプロデューサーとしてブランディングやプロモーションなどWeb や映像制作を幅広くプロデュースしている。多数の海外アワード受賞作品の制作にも参加してきた。
「ヌーヴォー・シルク・ジャポンinお庭の国宝栗林公園」
栗林公園の秋のライトアップイベントに合わせ、ナイトコンテンツを新たに造成。ライトアップイベントへの訪日外国人来園者の割合を引き上げるとともに新しい収益源を創出。また、来園者の園外の周遊につなげる消費喚起施策を同時展開し、周辺エリアのナイトタイムエコノミーの活性化を図る。
- 【創出事業者】
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株式会社JTB 高松支店 営業第二課 課長兼観光開発プロデューサー
高島 達朗 氏
株式会社JTB高松支店、課長兼観光開発プロデューサー。2016年に香川県に配属後、地域に深く入り込むことで固有の資源やその魅力を理解し、ヒト・モノ・コトをつなげることによって新しい観光コンテンツの創出に取り組んでいる。「まずはやってみる!」というアグレッシブさをモットーとしている。
- 【創出事業コーチ】
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元株式会社ロボットレストラン インバウンド営業部本部長
田中 寛典 氏
インバウンド施設等のプロデューススペシャリスト。新宿区歌舞伎町に所在したエンターテイメントショー施設「ロボットレストラン」にて営業部長に着任後、OTAとの連携強化や同社のイメージ戦略を改善し、2018年には単独店舗で訪日外国人年間20万人の入場者を達成。ツーリズム関連のアワード等で高評価を獲得。