紙とデジタルに共通するスケジュールマネジメント力や課題を最大限解決するためのプロデュース力など経験が浅くてもスムーズな進行を実践する力を身につける講座です。
広告営業は、ただ広告の「枠を売る」ことが仕事ではありません。むしろ、受注してからがスタートです。制作進行において、営業はクライアントとデザイナーの間に立ってコミュニケーションをとります。ここで営業はただ双方の要望をそのまま伝えるのではなく、よりよいクリエイティブにするために、お互いが納得する言語に変換して伝える必要があります。また、調整力、スケジュール管理力、プロジェクトを推進する力などさまざまなコミュニケーション能力が求められています。
制作進行における基礎をおさえる
クリエイティブ制作には社内外のさまざまな人が関わります。そのため、ただスケジュール管理をするだけではスムーズな進行ができているとは言えません。「クリエイティブがイメージ通りに上がってこない」「きちんと先方とコミュニケーションを取っていたはずなのに、校了間際でひっくり返されてしまった」といった、コミュニケーションによるトラブルが起こってしまうこともあります。このようなことが起きないようにするためには、段取りを整理することとキーパーソンをきちんと把握することが非常に重要です。講義では、営業がチームのメンバーを巻き込んでプロジェクトを推し進めるためのスキルを学びます。
課題を最大限解決するためのプロデュース力を身につける
営業は、クライアントとクリエイティブチームの間に立ち、隙間を埋めていく言わば「橋渡し役」です。クライアントワークだからと言ってクライアントの言っていることをそのまま右から左へクリエイティブに伝えるだけではよい広告にはならず、またクリエイティブチームの言うことをオウム返しするだけでもクライアントには伝わりません。講義では、「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえるようになるための社内外への適切なフォローのスキルを身につけます。
継続的に成果を上げる広告営業パーソンは、クライアントの課題を解決するような、よりよいクリエイティブをつくることができるクリエイティブ・プロデューサーと言えます。単なる進行管理ではなく、クライアントとクリエイティブチームの両者が感じている「本音」をうまく捉えたり、それをふまえた最適なアイデアを提案することが求められているのです。また、よりよい広告をつくるということは自身のモチベーションアップにもつながり、結果的に売り上げ目標達成にも大きく寄与することができます。講義では、コミュニケーションでアウトプットのクオリティを上げるためのクリエイティブ・プロデュース力を身につけます。
時間 | 講義内容 |
13:00-15:00 |
紙とWebに共通する進行管理のポイント ・制作進行に入る前の準備 ・段取りとキーマンの整理 ・スケジュールマネジメントのポイント ・制作進行をスムーズにするために必要な3つの能力 ・クライアント側の課題を理解する |
15:20-17:20 |
クライアントの課題を最大限解決するための クリエイティブ・プロデュース力を身につける ・クリエイティブ・プロデューサーとしての営業基礎スキル ・よい広告をつくるためのPDCA ・「社内を通していく力」を身につける ・クオリティを高めるための進行中におけるコミュニケーション ・企業事例 |
島野 麻里氏
DOTS TOKYO
代表 プロジェクトマネジャー
神田 亮氏
カゼプロ株式会社
クリエイティブ・プロデューサー