Z世代に「情報を届ける手法」をマーケティングの観点から説明できますか?
Z世代(1990年代後半~2000年代生まれ)への企業プロモーションは、この世代が生まれた時から既にインターネットに接し、物心ついた時にはスマホを持ちSNSに触れてきた、という理由から、「SNSでプロモーションを仕掛ければ、リーチできる」と思われていることです。しかし実際は意図した程の効果が出ていないという状況が発生しています。これは、企業側が従来行っている「表層的な発言」を集めてターゲット像を作りあげる手法が、Z世代の実情と乖離しており、今まさにそこを埋める手立てが必要となっています。
Z世代が動くまでの行動と気持ちを捉え、リーチできる手法で仕掛ける
Z世代を攻略するには、2つの側面からアプローチ手法を他の世代と変えていく必要があります。1つはリーチ手法、もう1つは伝える情報の設計です。
TVさえ部屋にない割合がこの世代は増えており、情報収集の主戦上はSNSに移行しています。しかし、企業のメールマーケティングをSNSで再現したかのような「単発の情報発信」はもとより、同世代のインフルエンサーを使った手法でも「本音ではない」と悟られた瞬間に興味を失わせてしまい、この世代を振り向かせることはできていません。また、日本のゼロ成長時代を経験しているため、Z世代共通の“成功像”は既になく、個々人の正解を模索する世代でもあります。その結果、企業のステレオタイプ的な情報発信は反発すら招く可能性もあります。
そこで必要なのは、企業側がZ世代に受け入れられる「情報の形」をより具体的にイメージできるようになること、そして適した「リーチ手法」を使い分け届けることの2つです。本講座ではこれらを通じて、プロモーション立案時における「若者の描き方」を変え、新しいアプローチ手法の確立を目指します。
具体的に他の世代と何が違う?
Z世代のライフスタイルをデータから理解する
安くて品質の良い物に囲まれて育ち、さらにSNSなどのデジタルサービスと共に育ったZ世代は、リアルとデジタルの双方、場合よってはデジタルにより高い関心があるため、「良いものであれば売れる」が最も通用しずらい世代となりました。一体、どこにニーズがあるのか、その特定は一筋縄ではいきません。そこで本講義では、経済・情報・教育・家族の4つ側面からZ世代の価値観を浮き彫りにしつつ、Z世代のライフスタイルを抑えることで、どうやってニーズが発生するのか、そのメカニズムを学びます。
プラットフォーム別のZ世代へのアプローチ
「Z世代」とひと括りにしても、年代としては中学生から若手の社会人まで多岐にわたるため、彼らの使用SNSは様々です。しかし実は、彼らが利用しているメディアとZ世代のユーザーの指向性にはある程度の「法則性」があり、「カテゴリー化」が可能になっています。そこで本講議では、Z世代がデジタルメディアに何を求めているのかを知り、Z世代をプラットフォーム別に特徴づけるポイントを理解し、企業が発信する情報の到達率を高める手法を学びます。
リーチの秘訣は「メディア設計×コンテンツ」の両面作戦
Z世代にリーチするには「メディア設計」と「コンテンツ」、この2点をおさえることが成功の近道です。メディア設計方法の1つには、毎日投稿できるだけのコンテンツを一気に制作し、日々の状況変化に合わせてコンテンツを出しわける「エンドレスオン」という手法があります。またコンテンツ面では、Instagramストーリーズにおける動画尺の黄金比や、TikTokのメディア特性を生かした、手数が少なく済むZ世代向けのクリエイティブ手法などの要素があります。講議では実際の企業キャンペーン事例を基に、デジタル施策を通した長期でのタッチポイントの作り方と、ターゲットによってコンテンツを切り分けるポイントを学びます。
時間 | 講義内容 |
第1部 小島氏 120分 |
これからの中心世代、Z世代の消費行動をつかむ ・マーケットボリュームからは分からないZ世代の真の価値 ・お金は基本つかわない?経済的な背景から捉える若者 ・上下関係はもう終わり?家族的な背景から捉える若者 ・友達が階層化?教育的な背景から捉える若者 ・支持される/嫌われるプロモーションの違い ・若者の価値観を踏まえると、企業プロモーションはこう変わる |
第2部 オノダ氏 90分 |
若者へのアプローチ方法と企業実例 ・エンドレスオンで動かすマーケティング施策 ・生の声の重要性と危険性 ・効果検証とPDCA ・デジタルだけでブランド再生は可能か? ・Instagramにおける最適解 ・Tiktok広告における広告クリエイターの価値 ・Youtube広告のTrueviewの価値 ・プラットフォーム別若年層対策 |
第3部 中山氏 60分 |
・「推し」ー変わるキャラクターと消費者の関係性 ・アニメ/ゲームのエンタメ業界について ・Z世代が生み出す消費市場、そこへのアプローチ方法 ・メディア激変で変わるコンテンツの提供手段 ・点から面に変わる消費者との付き合い方/パートナーシップについて |
小島 雄一郎氏
電通
事業共創局
ビジネス・デザイナー
オノダ タカキ氏
Mediator代表取締役/Quark tokyo取締役/
クリエイティブディレクター/演出家
中山 淳雄氏
ブシロード/執行役員
早稲田大学/MBA講師
エンタメ社会学者
【講座形態】
オンデマンド配信講座
リモートワークご支援キャンペーン実施中
通常7日間 (土・日含む)視聴可能のところ
6月30日(水)までのお申込みで
21日間視聴可能になります。
お申込みは、下記のボタンよりお進みください。
※お申込み後、視聴登録手続き(数営業日)ののち視聴開始できます。
※お申込み後メールにて受講方法をご案内します。
※視聴期間の終了は終了日の23:59までとなります。
※視聴期間中の一時中断・再開が可能です。繰り返しの視聴もできます。
【受講上の注意事項】
本講義は、オンライン配信講義となります。ご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。
【受講上のご案内】
・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。
・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。
・本講義には質疑応答はございません。
【レジュメについて】
講義資料はご視聴頂くマイページからPDF形式でダウンロードしていただきます。
【受講価格(税別)】
39,000円(税込 42,900円)※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます