：健康食品・機能性表示食品のための改正薬機法・景表法を踏まえた広告表現対策講座

講座について

開講の背景

従来より、食品市場の中では「健康食品・機能性表示食品」の需要拡大が見込まれていました。そして新型コロナウイルスの感染拡大により食品に対しても、より高い安全・安心が求められた結果、「健康食品・機能性表示食品」は、そのニーズを受け止める存在として、さらに注目されるようになりました。

しかし商品数は増加しており、既に棚に並ぶ多くの商品の中から、自社独自の特徴を打ち出し、消費者に選んでもらうハードルは年々高くなっています。

また、この分野の広告表現に対する規制は、景品表示法をはじめ、従来から厳しく管理されていました。2020年にはついに薬機法が改正され、いよいよ広告表現に関する「課徴金制度」が導入。これにより、宣伝を行った広告会社も課徴金の対象となる可能性が発生しています。さらに、業界団体による自主規制や、消費者庁による「事後チェック」指針もあり、より広範囲かつ幾重もの広告表現がチェックされる環境となりました。

しかし、メーカー側は法律を遵守しつつも自社商品独自の特徴を、他社商品とは異なる表現で伝えていかねばならないことに変わりはなく、その方法論が今まさに必要とされています。 ただし、一般に公開される情報のみでは、明らかな違反事例の紹介が多く、実務で最も判断に迷う「新しい商品の特徴の表現」については、結局「どうすれば良いのか？」は解らないまま試行錯誤が続いています。

そこで、宣伝会議では「健康食品・機能性表示食品」の広告表現に関連する法規制を押さえたうえで、方向性を誤らないためのブリーフやクリエイティブ作りのポイントを学ぶ「改正薬機法・景表法を踏まえた広告表現対策講座」を開催します。

学ぶポイント

法務に聞く前に知っておきたい関連諸法を理解する

この領域の広告表現は景表法をはじめ、薬機法や健康増進法など、見るべき法律や監督する省庁が多岐に渡ります。解釈に自信がないときは法務部門に確認を行うべきですが、どの法令に気を付けるべきかなど、基礎的な前提知識は事前に身に付けておきたいものです。また、具体的な措置事例の研究など、ノウハウの蓄積が必要なため、担当者が一朝一夕に育たない領域でもあります。本講座では押さえるべき法令・解釈と実際の事例をセットで効率よく伝えるので、明日から使えるノウハウになります。「社内にこの分野の先輩やノウハウが少ない」「異動したばかりで何から手を付ければ良いか分からない」場合でも、判断の拠り所となります。

改正薬機法など最新法令を理解する

2020年は健康食品・機能性表示食品の関係者がおさえておくべき、法令・指針の更新が立て続きにありました。多額の課徴金を伴う改正薬機法や、「広告」と「エビデンス」の関連について示した事後チェック指針などです。日々の業務の合間に、これらの更新情報をキャッチアップするのは大変な苦労を伴います。講座では最新法令を弁護士から学ぶことで、効率よく漏れなく情報の確認を行う事ができます。

伝わり、成果の出る広告表現の作り方を学ぶ

法令遵守を意識しすぎるがあまり、消費者の連想に委ねてしまい、何を伝えたいのかよく分からないクリエイティブが出来たり、クリエイターから上がってきたコピーが機能か情緒の2択になっていたりした経験はありませんか。避けるべき表現は伝える事が出来ても、自由度が高い部分の意思疎通ができない等、ディレクションと制作側の関連法令に関する知識ギャップを埋める必要があります。講座ではこの領域におけるブリーフの作成ポイントと、成果を生むクリエイティブの判断基準を学びます。

受講対象

• 食品メーカーの宣伝・マーケティング担当者、責任者
• 異動などによる新規担当者
• 機能性表示食品に関する提案を行う広告関連会社のプランナー、クリエイター

カリキュラム

講師紹介

染谷 隆明氏
池田・染谷法律事務所
弁護士
2010年弁護士登録。2014年～2016年消費者庁表示対策課に勤務し、景品表示法に課徴金制度を導入する改正法の立案を行う。2018年10月に景表法・薬機法等の広告規制を中心に取り扱う池田・染谷法律事務所を設立。消費者庁当局の経験を活かした、広告規制を遵守しつつ利益を最大化する広告戦略や、ユーザの囲い込みを有効に行うポイント・キャンペーン戦略などマーケティング助言の他、消費者庁調査対応等の危機管理を最も得意とする。大手食品メーカーや健康食品・サプリメント等を販売する通信販売会社などの案件を数多く手掛け、食品分野の広告規制に豊富な経験を有する。 https://www.ikedasomeya.com/takaaki_someya

永川 芳仁氏
ブルーカレント・ストラテジー（BCS）代表
フライシュマン・ヒラードジャパン株式会社　上級副社長
日本では数少ないマーケティングプランニングブティックであるBCSを立ち上げ、商品開発、リブランディングなどをはじめとしたブランド戦略、マーケティングおよびコミュニケーション戦略のほか、メディアプランニングやTVCをはじめとしたクリエイティブ監修まで、戦略視点で幅広い領域に携わっている。

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