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スマートフォンの普及に伴い、マーケティング手法の幅が広がってきました。
メールマーケティングはパソコンの普及と同時に始まった手法ですが、パソコン・スマートフォンを利用しているほぼ全てのユーザーが少なくとも1つ以上のメールアドレスを所有していることもあり、これからもさらに活用されていくと考えられています。では、どのようにすればメールマーケティングの効果を最大化することができるのでしょうか?
この「メールマーケティング実践講座」では、マーケティングの成果を上げたい企業や各種団体のマーケターの方を対象に、メールマーケティングの実践的ノウハウを徹底レクチャーします。
企業のアプローチ手段として時代遅れと捉えられがちなメールですが、それは使い方の問題であり、まだまだ大きな効果を期待できるツールといえます。すぐに始められるその敷居の低さは、顧客との関係を築く第一歩になります。企業にとって売り上げの大半を担う重要な既存顧客と継続的に接点を持てるツールは、メールの他に多くはありません。大量の情報を受け取るようになった顧客へのアプローチ方法と、継続的に回していくための方法論を学ぶことで、メールは企業にとって簡単に効果を生み出すことができる強力なツールになります。
時間 | 講義内容 |
10:00-11:30 | 押さえておくべきメールマーケティングの基礎
・メールの特性 ・ビジネスに生かすメールの仕組み ・配信までの流れ ・メールに必要な3要素 ・自分ごと化させるには? ・読者を増やす3つの思考 |
11:45-13:15 | 効率的なデリバリー方法・運用体制
・運用体制 ・配信タイミング ・配信ツール ・リストのセグメント ・配信停止の考え方 ・PDCAの回し方 ・効率化のポイント |
14:15-15:45 | 相手に響く文章を書くメールライティング
・心を動かす文面 ・メール制作の4ステップ ・導入文の書き方 ・件名のバリエーション ・読みやすさのためのルール ・開封率、クリック率 |
16:00-17:30 | 相手が欲しているコンテンツを届けるには?
・コンテンツの基本 ・定番ネタ ・ステップごとに変える内容 ・スマホ最適化などの最新事情 ・精読してもらうには? ・テキスト/HTML |
メールマーケティングとは、どのようなマーケティング手法なのでしょうか?概要や流れ、メリットについてご紹介します。
メールマーケティングとは、ダイレクトマーケティングとして以前から用いられており、電子メールを活用して顧客とのコミュニケーションを構築するマーケティング手法です。
「メールマガジンと同じもの」と誤解されがちですが、メールマガジンの場合は対象者にメールを一斉配信しています。それに対して、メールマーケティングの場合には顧客それぞれのニーズや状態に合わせ、パーソナライズされた情報を配信します。同じ内容を一斉配信するよりも、個々のユーザーに対して価値の高い情報を提供することが可能です。
メールマーケティングの流れはシンプルです。まず対象となる顧客をカテゴライズして絞り込み、その対象者が興味のある情報をメールで提供します。すると、その情報に興味を持った顧客から問い合わせなどのアクションが起こる、という流れです。
メールマーケティングのメリットは、費用対効果の高さにあります。すでに電子メールは「歴史のある」という表現がふさわしいほど一般的な技術になっており、メール配信システムを低価格で利用できるようになっています。そのため低コストで大量の対象者を対象に高頻度でメールを配信することが可能です。
また、会員登録をした顕在層の顧客に対して最適な情報を届けることができるので、高いコンバージョン率を期待できるという点もメリットです。
リードナーチャリングとは、時間をかけて見込み客を「将来有望な顕在層」に育て上げることです。メールマーケティングは効果的にリードナーチャリングを推進できます。B to Bビジネスの場合には、意思決定に多くの人や時間が必要なため、リードナーチャリングを計画的に行うことが大切です。
B to Cビジネスでも家や車、結婚式などは即時決定するものではなく、顧客も時間をかけて意思決定を行うため、同様のことが言えるでしょう。
リードナーチャリングは、ステップメールを活用することで、それぞれの顧客に最適化された情報を送信することができます。ステップメールとは、会員登録日を起点として、顧客の行動・段階に合わせたメールを配信する手法です。商品購入の流れを見ても、商品購入時、商品発送時、商品到着時などいくつかの段階に分けることができますが、各段階ごとに的確な情報を配信することがステップメールの特徴です。例としては以下のような内容が挙げられます。
・商品購入のお礼
・商品到着の連絡
・関連商品の案内
・商品到着1週間後の「使用者の喜びの声」紹介
・商品到着1カ月後の継続購入案内メール
ステップメールを利用するメリットの一つは、ユーザーの離脱などの機会損失を防ぐことにあります。例えばECサイトでカゴに入っているのに購入されていない商品があるときに、カゴに入っている商品のページや、その商品のレビューページへ誘導するようなメールを配信することで、カゴ落ちを防ぐ効果があります。
注意点は、セールス的な内容ばかりに偏らないよう読み物として面白く役に立つコンテンツを適宜盛り込み、ユーザーにメールを解約されないようにすることです。
顕在層の顧客へ直接メールを送信できるからといって、むやみにメールを送信し続けるだけでは意味がありません。無駄なメールを配信し続けることは、かえって逆効果になることがあります。メールマーケティングを成功させるポイントについてご紹介します。
どれだけ時間をかけて丁寧に効果的な文章を書いても、メールを開封してもらわなくては意味がありません。ユーザーが開封を決断する決め手は、送信者ではなく「件名」です。そのためメールタイトルは本文同様、または本文以上に重要な要素と言えます。例えば、顧客と全く関係のない情報や、営業色が強く「何かを買わされそうだ」と判断されてしまうタイトルは避けましょう。
では、開封率を上げるためには、どのようなタイトルを付ければ良いのでしょうか?大事なのは、開封することでユーザーの得られるメリットが明確にわかるようにすることです。メールを配信する対象者のペルソナを設定し、受信者の視点に立って、受信者が何を求めているのかを徹底的に分析しましょう。
具体的な数字を記述するのも効果的です。例えば、セミナー開催のメールを配信する場合には、開催日時と受講可能な人数を件名に記載します。受講可能な人数を具体的に記載すれば、「今申し込まないと受講できないかもしれませんよ」と本文に書かなくても、ユーザーに自然と焦燥感を抱かせることが可能です。ほかにも、割引セールや期間限定の特典を件名に記載する際も具体的な数字を盛り込むようにしましょう。
商品やサービスの内容によっても違いますが、一般的には火曜日の配信が効果的と言われています。なぜなら、月曜日は会議や週末に溜まった雑務の処理に忙しくてメールを読む時間がなく、目を通せるのは翌日の火曜日になると考えられるからです。ただし、火曜日にメールが集中してしまう可能性もあるため、例えば競合のマーケティングメールの送付時間と被らないように工夫すると良いでしょう。
また、配信におすすめの時間帯は始業前の8時〜9時頃と、お昼休み明けの12時〜13時頃です。出社後にパソコンを起動し、まずメールをチェックする方も多いので、始業前にメールを送信しておけば朝一に読んでもらえる可能性があります。ただし、月曜日の午前中や連休明けの午前中は避けましょう。週末や連休中にメールが溜まっている可能性が高く、送信したメールがその他のメールに埋もれがちだからです。お昼休み明けの時間帯に送る場合は、ランチが終わり業務に戻るタイミングを狙ってメールを送付します。
あくまでも上記は一般的なメールマーケティングについての考え方です。例えば主婦層に向けた内容とビジネスパーソンに向けた内容では、配信のベストな曜日や時間帯は異なります。そもそも全てのユーザーが同じタイミングでメールを読むわけではありません。日々の開封率を検証し、自社のユーザーにとって最適なタイミングを見つけることも、メールマーケティングでは重要です。
メールマーケティングは一方的なセールスではなく、ユーザーの役に立つコンテンツを配信して、ユーザー・配信側のどちらもメリットを得られるWin−Winな手法です。メールマーケティングを通して知識・ノウハウを提供することは、ユーザーにとって価値のあることであり、ユーザーが配信者を信頼する要因になります。
信頼できる情報を随時配信することで企業側はブランディング効果を得たり、顧客の興味を喚起することができます。これは価値あるコンテンツを更新してユーザーの興味や購買意欲を喚起するコンテンツマーケティングと同じ手法です。
この「メールマーケティング実践講座」は、以下のような方におすすめです。
本講座を受講していただきたいのは、企業でメールマーケティング・配信の担当をされている方です。
特に次のような方はぜひご参加ください。
・これから本格的にメールマーケティングを導入したいので、運用方法を知りたいという方
・メールマーケティングの担当になったが、何から手をつければ良いかわからないという方
・メールマーケティングの効果を知りたいという方
・顧客情報(名刺やリスト)はあるが活用しきれていないので、効率的なアプローチの方法を知りたいという方
・メールマーケティングを運用しているが、開封率が低すぎるので改善策を知りたいと考えている方
平野 友朗氏
株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役
一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事
広告代理店勤務を経て2003年独立。04年、アイ・コミュニケーション設立。メルマガコンサルタントとしても知られる。著書は23冊を超え、ビジネスメールに関する取材を300回以上受けるビジネスメール教育の第一人者。ビジネスメールスキルの標準化を目指し、日本初のビジネスメール教育事業を立ち上げ、ビジネスメールの研修プログラムの開発やツールの提供を行なう。メールスキル向上指導、組織のメールのルール策定、メールの効率化による業務改善や生産性向上などを手がけ、官公庁、企業、学校、団体、商工会議所などへのコンサルティングや講演、研修回数は年間100回を超える。13年、一般社団法人日本ビジネスメール協会を設立。
江島 民子氏
株式会社グリーゼ 代表取締役社長
人気企業のメールマガジンを多数手掛ける「人の心を動かすメールマガジン」のプロ集団、株式会社グリーゼ代表。日本オンラインショッピング大賞審査員、SOHOホームページ大賞審査員などを歴任。マイクロソフト社の社会貢献事業「女性起業UPルーム」初代コーディネーター。全国1535ヶ所で実施された創業塾・経営革新塾の受講者アンケート調査では『講師満足度日本一』の評価を受けている。東京・大阪・福岡・秋田・新潟・仙台・福井・高知・大分・宮崎・沖縄など全国の商工会議所・産業振興公社等で、セミナーを開催。著書に「楽天市場ではやく儲かる徹底セミナー」など。
宣伝会議の教育講座には、受講形式が複数あります。ご都合に合わせてお選びください。
※それぞれカリキュラム、講師情報などが異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。