広告界の今を映す「鏡」としてのカンヌライオンズ
広告という概念は大きな転換期を迎えています。デジタルテクノロジーが発展を遂げる一方で、低予算・短期間で成果を求められ、その成果が、クライアントのビジネスゴールに対してどう貢献したのか厳しく評価されるようになりました。その為、広告クリエイティブも、広告表現そのものではなく課題解決のために、どう機能したかが問われるようになりました。カンヌライオンズもこうした潮流に沿い、広告表現の品評会から、ビジネス課題を解決するソリューションをクリエイティブと捉える博覧会へと、実体が変わりつつあります。
なんとなく抱いている感覚や意見を、一度腰をすえて言語化
プレゼン勝率の高いチームほど、カンヌの受賞作を研修に活用しています。ただ、Webサイトを見たり、レポートを聞くだけではなく、一度、自らの頭で企画の要素に分解し、きちんと理解することで実務に応用できるようになるからです。講座では、実務に活かせる厳選事例の裏側を学んでいきます。
VUCA時代において評価される作品の本質を知る
IT技術の急速な発達やパンデミックによる生活環境の強制的な変化から、
既存の価値観や日常の定義づけが変わりつつあります。
VUCAと呼ばれる先の読めない現代では、人々から共感される感度も変化しました。
そんな中で評価された作品には、今後の日本社会にとって手本となるコミュニケーションの在り方が詰まっています。
本講座では、カンヌライオンズで実際に審査員を務めた講師から、
現代の価値観がどう変わり、何が今後求められるのか、そのヒントを得ます。
・広告会社、制作会社、Web制作会社などクリエイティブに携わる方々
・企業の宣伝部などコミュニケーションに携わる方々
時間 | 講義内容 |
第1部 |
イントロダクション① ~これからのコミュニケーション論~ 1.カンヌライオンズの歴史と変遷 2.過去 注目の部門・事例 3.今年のカンヌライオンズについて 4.メタバース上でのコミュニケーションについて |
第2部 |
イントロダクション② ~クライアント企業が語る世界のクリエイティブ~ 1.クライアントがカンヌライオンズを見る意義 2.施策事例をどう活かすか 3.気になった施策紹介と活用の可能性 |
第3部 |
Brand Experience & Activation部門
1.Brand Experience & Activation部門とその審査基準 2.受賞作品の好事例とその分解 3.現在のトレンド 4.日本におけるBrand Experienceの可能性 |
第4部 |
MOBILE部門
1.はじめに 2.モバイル部門とは 3.審査基準と2022年のトレンド 4.受賞作品と受賞要因 5.まとめ:日本とモバイル部門 |
第5部 |
Digital Craft部門
1.カンヌ全体のトレンド 2.事例に学ぶ、クリエイティブの新しい行動様式 3.まとめ |
第6部 |
Film Craft部門 ~広告映像におけるFilm Craft~ 1.FILM CRAFTとは? 2.審査基準 3.今年のトレンド 4.GRAND PRIX映像のクラフト分析 5.GOLD、SILVER, BRONZEのクラフト事例 6.スケールやバジェットは成功の秘訣? 7.CRAFTのその先 |
第7部 |
Direct部門
1.カンヌのDirect部門って? 2.2022年の審査基準 3.2022年の受賞作品紹介① 4.2022年の受賞作品紹介② 5."Direct"の捉え方 |
第8部 |
Social&Influencer部門
1.はじめに 2.Social&Influencer Lionsとは 3.Shortlisting 4.受賞事例 Part1 5.Trend Part1 6.受賞事例 Part2 7.Trend Part2 8.Well-made / Outstanding 9.Brave&Humble 10.Cannesは待っている |
嶋野 裕介氏
電通 クリエーティブ・ディレクター/PRディレクター
東京大学を卒業後、電通入社。主な仕事は「TOYOTA #金曜日の新垣さん」、「BOSS|ゴジラシリーズ」、「BOSS×競馬シリーズ」、「ホトレモン」、「3cm market」、「フリー素材アイドルMIKA+RIKA」など。Cannes Lions、Spikes Asia、Adfest、ADC、ACC、TCC新人賞、OCCなど受賞。趣味は、新聞と研修。
玉井 博久氏
広告会社側(リクルート、TUGBOAT)のクリエイティブと、広告主側(グリコ)のブランド構築の両方の経験を生かして、デジタルを活用した顧客体験(CX)を手掛けカンヌライオンズなど受賞多数。
2012年より日本のポッキーの、2016年より全世界のポッキーの広告を統括。2017年からシンガポールに駐在し、P&G、ユニリーバ、ネスレ、ロレアル、ペプシコ出身の外国人マーケターたちと広告開発に取り組む。アドタイのコラムニストとして「世界で活躍する日本人マーケターの仕事」の連載を担当。著書に『宣伝担当者バイブル』(宣伝会議)、『「売り方」のオンラインシフト』(翔泳社)。
佐々木 康晴氏
電通 執行役員 チーフ・クリエーティブ・オフィサー(CCO)
大学院にて情報科学を学んだ後、1995年電通入社。コピーライター、インタラクティブ・ディレクター、電通アメリカECD、第4CRプランニング局長等を経て現職。カンヌ金賞の他、D&ADイエローペンシル、CLIOグランプリ、One Show金賞などを受賞。2019年カンヌCreative Data Lions審査委員長、2020年D&AD Digital部門審査委員長、2021年Spikes Asia Digital部門審査委員長、2022年カンヌBrand Experience & Activation部門審査委員長。
大塚 智氏
ADKマーケティング・ソリューションズ
クリエイティブ・ディレクター
エンジニアリング、アート、マーケティングを学び、クリエイティブへ。フィルム/ デジタル/ イベントなど、領域を横断してブランドアクションを開発。テクノロジーに強みを持つクライアントや、デジタルを基軸にしたグローバルプロジェクトを数多くサポートし、カンヌライオンズやADFEST などの受賞歴をもとに、国内外で審査員活動も行う。2020年以降は、セルフビルドした山小屋と東京オフィスの、二拠点で活動中。カンヌライオンズ2022モバイル部門審査員。日本広告業協会クリエイター・オブ・ザ・イヤー2018 メダリスト。武蔵野美術大学講師。
※所属企業/肩書きは収録時点のものです
新沢 崇幸氏
Wunderman Thompson Tokyo
Chief Creative Officer
博報堂、TBWA\HAKUHODO、およびロサンゼルスのTBWA\CHIAT\DAYを経て、2019年、J.Walter ThompsonのCCOに就任。2007年、ACC ラジオCM金賞、ADFEST ヤングクリエイティブ Grand Pix受賞。2013年、カンヌライオン アウトドア部門・PR部門 ブロンズ、ACC TVCM 金賞、ACC ラジオCM 金賞。2014年、日本広告業協会が選ぶ「クリエーター・オブ・ザ・イヤー」に選出される。2018年、カンヌライオンズFilm部門審査員。2022年、カンヌライオンズDigital Craft部門審査員
たじま なおこ氏
CM / 映画監督
慶應義塾大学卒業後、ロンドン映画学校を経て、博報堂プロダクツに入社。ディレクターとして活躍。カンヌ映画祭、ハリウッド映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア、カイロ映画祭など多数入選、受賞経験あり。2012年に独立後、世界をまたにかけてCM、映画、PVを演出。2016 年に演出したアマゾンプライムの犬と赤ちゃんのCMは、日本にとどまらず、全米及びヨーロッパ各国でも放映される。
贄田 翔太郎氏
CHERRY inc.
2010年ADK入社。マーケターとしてコミュニケーション戦略立案に従事した後、デジタル起点のキャンペーンを多数制作。
その経験を統合し、課題の発掘から解決に向けたコンセプト策定、クリエイティブ開発からPRまで一貫して担当する。
2018年、関係づくりのためのクリエイティブエージェンシー、CHERRYを共同設立。ブランドと人の関係を定義し、絆を強めるディレクションが信条。地方への移住促進から企業の人材確保、新人アーティストのデビューPRまで幅広いミッションに対応する。
谷口 昇司氏
電通デジタル
エクスペリエンスクリエイティブ部門 エクスペリエンスデザイン第1事業部
エグゼクティブクリエイティブディレクター
内資系の総合広告代理店および外資系の業種特化型広告代理店を経て電通デジタル (旧 電通アイソバー) に入社。
手法やメディアにとらわれず、ターゲットの心を的確にとらえるためのメソッドニュートラルなクリエイティブスタイルを信条とする。
Cannes Lions、London International Awards、Adfest、The One Show、Spikes Asia、Ad Stars等の国際広告賞や、
日経広告賞、日本産業広告賞、日本雑誌広告賞、新聞広告賞、JAA 広告賞、広告電通賞、ACC賞等の国内広告賞の受賞実績多数。
また、国際広告賞の審査員を複数回にわたって務める。
【オンデマンド配信】カンヌセミナー
開講日 |
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開催場所 |
【受講上の禁止事項】 おり、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、 宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での 視聴・社内上映などは固くお断りしております。 会議室等で複数人が視聴する上映会は、著作権法第22条の2に定められて いる権利者の「上映権」を侵害する無断上映=違法行為となります。 違反行為が発覚した場合、法的対応を含む、しかるべき措置を取らせていた だきます。複数名受講には、人数分のお申込みか、下記のオンデマンド研修 (人数無制限プラン)をご利用ください。 https://lp.sendenkaigi.com/ondemand-unlimited 【受講上のご案内】 ・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。 該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。 ・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。 ・本講義には質疑応答はございません。 |
受講価格 |
49,000円(税込 53,900円) ※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます |
補 足 | ![]() ※この講座は、法人窓口の設定により1講座あたりの受講料金が約7割引(12,500円)におさえられる「スタンダードトレーニング」対象です。 |
注意事項 |
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オンデマンド研修(人数無制限プラン・7日間視聴)
開講日 |
2022年10月01日(土)
・人数無制限プランは、常時お申込受付中です。 |
受講価格 |
500,000円(税込 550,000円) |
補 足 |
※お申込に進む際、「ご自身が受講する」と「ご自身以外が受講する」の選択肢が出てまいります。こちらは講座の単品受講前提の、この人数無制限プランとは関係のない選択肢となりますので、いったん「ご自身が受講する」を選択ください。
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注意事項 |
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オンデマンド研修(人数無制限プラン・30日間視聴)
開講日 |
2022年10月01日(土)
・人数無制限プランは、常時お申込受付中です。 |
受講価格 |
900,000円(税込 990,000円) |
補 足 |
※お申込に進む際、「ご自身が受講する」と「ご自身以外が受講する」の選択肢が出てまいります。こちらは講座の単品受講前提の、この人数無制限プランとは関係のない選択肢となりますので、いったん「ご自身が受講する」を選択ください。
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注意事項 |
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