食品・飲料メーカーにとって、「新規の棚の獲得」と「既存棚の維持」は最大のテーマです。各社はこぞって新商品やリニューアル商品を展開しますが、食品・飲料の商品サイクルは早く、競合他社の追従を受け、すぐに棚落ちしてしまいます。担当者は常に新しいアイデアを迫られていますが、商品企画に必要なセオリーを知らないまま、自社・担当者の感覚で商品企画を続けていると、パッとしない、マンネリ化したアイデアになる一方です。メーカーにとっての良いものをつくるだけでは消費者は振り向いてくれない今だからこそ、担当者は、話題化するコミュニケーションまで考えた、「売れる商品」をつくるプロセスを知ることが重要です。そこで宣伝会議では、マーケティングの基本のセオリーと、新しいアイデアの発想法を学び、消費者が自然と選んでしまう商品をつくるノウハウを身につける本講座を開講します。
基本編:消費者が「つい選んでしまう」商品とは?マーケティングの基本から、ヒットのセオリーを紐解く
新しい商品ができると、メーカーは「新商品」や性能、成分、味など、メーカーが伝えたいこと」を消費者に発信してしまいがちですが、それは消費者が選ぶ理由にならないことが大半です。講義では、商品企画の基本であり最も重要な「顧客」「ニーズ」「強み」を起点に、消費者を買いたい気持ちにさせる商品のつくり方とその伝え方について、事例から学びます。
実践編:どんな競合にも負けない商品をつくるには?「革新的なアイデア」の発想法を身につける
シェア率が高かったり、第一想起を獲得していたりする大手企業や有名商品と、そうでない企業や商品とでは、採るべきマーケティング戦略が異なります。講義では、それぞれの立場が考えるべき戦略と、その中で「強い差別化」を生むためのフレームワークを学び、ワークショップを通して手法を実践的に身につけます。
時間 | 講義内容 |
14:00-15:30 |
売れ続ける商品をつくるためのマーケティングのセオリー ・マーケティング基本の基本「顧客」「ニーズ」「強み」 ・商品価値と消費動機の分析で「差別化」を考える ・思わず買ってしまいたくなる心理のつくりかた ・自分ゴト化を促すストーリーテリング |
15:50-17:20 |
【ワークショップ】商品コンセプト開発実践 物語マーケティングのススメ ・消費者を主役にした物語マーケティング ・起承転結のストーリー展開 ・商品企画における「強い差別化」のつくり方 ・弱者の戦略・強者の戦略 ・イノベーション戦略の基本2要素 ・商品アイデアワークショップ |
四元 正弘氏
四元マーケティングデザイン研究室 代表
元電通総研・研究主席