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「ある若手コピーライターの仕事」
倉成 英俊氏(電通 コピーライター/CMプランナー)
開催日:2006年10月6日(金)

クリエイティブ マーケティング 営業 その他

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2006年10月6日に東京・青山こどもの城セミナールームにてSSCセミナーが行われました。講師には、入社7年目でありながら、数々の広告賞を受賞して来た電通の若手コピーライター・倉成英俊氏が登場。学生に近い目線から、実際の広告制作の流れやアイデア発想の仕方についてなどを語っていただきました。
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将来の夢は「発明家」
小学校1年生の時、文集に「発明家になりたい」と書いたという倉成氏。「アイデアで生活をちょっと面白くしたい」。そんな夢は大学院へ進学するまで変わらず、理系の道をつき進んでいた。そんな時、書店で目にとまった広告コピーの本で、トヨタエコプロジェクトでコピーライターを務めた神谷幸之助さんの存在を知った。「神谷さんも理系、デザイン系は美大でないと駄目だけれど、コピーなら自分にもできるかもしれない」。そう考えた倉也氏は、宣伝会議コピーライター養成講座の受講を決め、大学院そっちのけで課題に取り組んだ。しかし、就職活動には苦戦したという。「運良く電通クリエイティブ塾に通うことができ、縁あって採用されることになりました。首の皮一枚でコピーライターになれたという感じです」と謙遜する倉成氏。しかし、入社後は数々の広告賞を受賞、すぐに頭角をあらわすことになる。
とにかく書いた1年目
電通入社1年目、上司が広告賞をとるためにと3ヵ月ほど時間をくれた。そこで、同期のデザイナーと組んで取り組んだ作品が、朝日広告賞を受賞。この受賞はカンヌの銀賞にも繋がった。受賞の裏には「誰よりも時間をかけて考えまくった」という努力があった。そんな倉成氏が、広告賞を狙ったのは「良い仕事をもらうため」。これが功を奏し、澤本氏、古川氏といった大御所チームに加わることができた。手がけることになったのはセブン-イレブン、プレイステーションなど大手クライアント。「自分が書き散らしたアイデアやコンセプトを先輩方が拾ってくれた。これを膨らませたり、切り取ったりしてもらうのを目のあたりするのが勉強になった」。コンテそのものより、考え方を褒められることが多かったかもという。徐々に、「難しいけれど、考え方そのもので勝負していけたら」と思うようになった。
アイデアで物事を面白くする

倉成氏が会場に持参したのは、作品集ならぬ、作品BOX。縦長の段ボールの中からは、同氏がネーミングを手がけたコンドームや、不眠症の人へ向けた“Sleeping Bookプロジェクト”の枕型の本などが次々と取り出され、さながらドラえもんの四次元ポケット。会社の仕事にとどまらず考案したプロダクトも多数あるという。中でも、“Flying Card”は、紙飛行機の形のままポストに投函できるカード(AD:塚本哲也)で、cibone、graf、金沢21世紀美術館等で実際に販売されている。「素人なのに、アイデアを形にしたことで、お店に置いてもらえるまでになった」と嬉しそうに説明してくれた。
「コピーライターの仕事を通じて、アイデアという根の部分は、発明家と変わらないのでは。」という倉成氏。「クライアントのお題を解決するのが広告だが、課題の設定を“世の中”に変えれば、アイデアでまた別のことができるのではないか。」そんな思いが強くなっている。
努力の一方で、肩の力を抜いて楽しいことを実現しようとする倉成氏の姿勢に、セミナー参加者たちは大きな刺激を受けていた。

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参加者の声

●今回、初めてコピーライターの方のお話を聞きました。普段の生活の中で見慣れている広告ができる裏側の話を聞くことができて良かったです。僕もこんなの作ってみたい!という意欲が湧きました。

●「アイデアを具体化する」という核を譲らずに持ち続けた強みを感じました。

●私は編集者を目指しています。編集者もコピーを考えたり、営業したりする際にアイデアが必要だと考えているので、とても参考になりました。

●若手の方だったので、飾らず、私たちと目線を合わせた語り口で、とてもリラックスして聞くことができました。やる気が出ました!いつか仕事でお会いしたいです。ありがとうございました。


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