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「最新広告マーケティング」
石寺修三氏(株式会社博報堂)× 吉田英一郎氏(株式会社博報堂)

開催日:2005年10月25日(火)
クリエイティブ マーケティング 営業 その他

guest2005年度第5回の宣伝会議スチューデントクラブセミナーが行われた。講師は博報堂のストラテジックプラナーを勤める石寺修三氏と吉田英一郎氏。石寺氏は弊社SP講座で講師を務めたこともあるベテラン。吉田氏は石寺氏の部署で活躍している若手プラナーだ。広告業界のマーケティングについて、たっぷりと話を伺った。
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石寺 ストラテジックプラナーという仕事は、他社でいえばマーケターと思ってもらうといいかも。仕事の内容は、事業戦略から広告制作まで多岐にわたります。
吉田 そうですね。マーケターというと、デスクでプランを立てたりするばかりだと思われますが、コピーライターと一緒にキャッチフレーズを考えたり、メーカーと一緒に商品開発をしたりするケースもあります。例えば僕の場合、とある飲料メーカーの商品を、開発段階から関わりました。コンセプトを考えるところからCM制作に到るまで、とても広範囲に携わりました。
石寺 ホント、仕事の範囲は広いよね。
吉田 そうですね。社内では『よろず屋』なんて呼ばれたりもします。(笑)
石寺 そうそう(笑)。確かに、色々やる。だけど逆にそこがこの仕事の面白いところだったりする。その中でも僕は、コンセプトを考えることが楽しい。以前、二世帯住宅のコンセプト開発をしたことがあります。その期間は家のことばかり考えていました。住宅展示場もたくさん行った。そうした作業の中で、『これからの住宅を考えることはこれからの家族を考えること』だと気づいて、次世代家族論を研究したりもしました。その結果、とてもユニークな商品コンセプトにたどり着きました。
吉田 僕達の仕事は、“人”のことについて考えることだったりしますよね。
石寺 そうだね。ストラテジックプラナーのことを『文化人類学者』に例える人もいますが、これは結構、当たってるなと思う。商品の周りには必ず人がいて、更にその先には人を取り巻く社会がある。その2つのことが分からないと、商品がどう見られているか、どう思われているかが分からないと思いますね。
吉田 『生活者発想』という理念が博報堂にあるのですが、これはまさに僕達がいつもやっていること。出来る限り生活者の立場に立って、商品が生活者にとってどういう存在なのかを考える。そのことを突き詰めて、どのような広告をうったらいいかを検討したり、時には商品自体を作ることのお手伝いをしたりするんです。
参加者の様子両氏の視点から見たストラテジックプラナーという仕事は、「人を考える」ということのようだ。自分達の考えが、世の中を動かすきっかけとなる。そんな仕事をしている2人の話を聞いて、これから広告界を目指す学生は目標を見つけられたようだ。
Q&A
Q1:普段、たくさんの情報に触れられているとも思いますが、なかでも気に入っているサイトや雑誌はありますか?
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吉田 雑誌ではないのですが、僕は池波正太郎の『男の作法』をオススメします。
石寺 渋いね。(笑)
吉田 僕達の仕事は、“人”のことについて考えることだったりしますよね。
石寺 はい。(笑)私が入社する際に、祖母がくれた本なんです。最初はあまりピンとこなかったのですが、社会に出てみるとこの本の良さがジワジワと感じられるようになりました。池波先生が語る‘男’の世界を是非、堪能してみて下さい。
Q2:仕事をしていてつらかったことは?またはうれしかったことは?
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石寺 つらかったことは、結構あります。いい企画が途中で打ち切りになったりすることもよくあるし。それでも、自分の考えたコンセプトが世の中に出て、電車の中で話題になってたりするとすごくうれしい。その時は、この仕事でよかったなと思う瞬間です。
Q3:就職活動をする際に、何か心掛けたことはありますか?
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吉田 特別なことはしてないです。ただ毎日、身の回りのことに対して、『何で?どうして?』と疑問を持つようにしていました。例えば、その時ヒットした商品が何故売れたのかを自分なりに考えるとか。そうやって日々考える癖をつけて、自分なりの答えを持っておくことは、就職活動にとても大事だと思っています。
石寺 広告会社の人間はいろんな情報を豊富に持っていそうなイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそんなことはないと思います。ただ、大量の情報の中で大事なものを見抜くセンスがある人は多いので、そういう人をたくさんネットワークできればと思っています。だから、いろいろ知ってなきゃなんて気張らなくてもいいと思います。頑張ってください。
以上


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