宣伝会議
スチューデントクラブについて メルマガ登録 教育講座 雑誌 書籍
HOME セミナー 悩み相談室 お役立ちBOOKs マスコミ界用語集・職種ガイド 就職マッチング
 
「CMプロデューサーの仕事」 小佐野 保氏(東北新社)
開催日:2005年6月27日
クリエイティブ マーケティング 営業 その他

イメージ・アイデアを具現化するCMプロデューサー
line

小佐野氏「プロデューサー」という職種はテレビ制作業界でも音楽業界でも一般企業でも使われ、またその権限や仕事内容はそれぞれに違い、定義づけされたものではない。そのため、「CMプロデューサー」と言われても具体的にピンとこない学生の方は多いのではないだろうか。今回の宣伝会議スチューデントクラブセミナーでは、広告制作会社としては最大手、東北新社のCMプロデューサーである小佐野保氏と、プロダクション・マネージャー(以下PM)の村上輝樹氏を招き、CM制作会社のプロデューサーとPMが具体的にどのような仕事をするのかを話した。

「プロデューサーの仕事は、CMプランナーたちが決めた企画や、ディレクター(ここではCMを撮影するときの監督)の思いを具体的な形にすること」小佐野氏は話し出す。「企画をたてるだけではCMは完成されない。プロデューサーが『イメージ・アイデアを具現化する』ことで初めて世の中に出るから、この仕事に誇りを持っています」。

 一般的なCM制作の流れは、CMプランナーたちが描きあげたCMコンテをもとにディレクターが演出コンテ(撮影に必要な要素を取り入れた具体的なカメラアングルなどを書き入れたもの)をつくり撮影に入るが、プロデューサーはCMプランナーやディレクターの作ったコンテをもとに実際の撮影のプロデュースを取り仕切る重要な役目だ。プロデューサーの指示を受け、PMたちは具体的なロケーション確保や撮影スタッフの手配など撮影に必要なすべての準備に取り掛かる。

村上氏「あるCMではロケ地を探すために沖縄に2週間入り、毎日朝から晩まで沖縄中を真っ黒になって走り回り、CM撮影イメージに合うロケーション候補を探しました」と村上氏。村上氏が探し出したロケーション地の映像をプロデューサーが確認し、判断。撮影場所が確定すると、手配していた撮影スタッフなどを連れてディレクターとともに現地入りをする。プロデューサーは場所や人材のプロデュースだけではなくもちろん撮影費用をはじきだすなど、撮影においての責任者でもある。

信頼あってのプロデューサー
line

参加者のみなさん「プロデューサーは信頼の仕事。ディレクターやプランナーに信頼されて、個人指名でも仕事がくるようになれば一流。コミュニケーションをとることは大切だし、けれどコミュニケーションを勘違いしたプロデューサーも日本には多いかもしれない」と小佐野氏は語る。実際、海外ではプロデューサーの地位はかなり高く、ディレクターやプランナーをまとめ、信頼を受ける役目ではある。日本では海外ほどにはプロデューサーの地位は確保できておらず、CMプランナーやディレクターに仕事をもらうためのコミュニケーションだけを重視していることも少なくない。「しかしそれではきっと楽しく仕事はできない」。小佐野氏が話しながらもプロデューサーという仕事に誇りを持っていることが感じられるのも、CMプランナーやディレクターに信頼されているプロデューサーであるからだ。

 最後は多数の質問が飛び交った。「やっぱり忙しいんですか」「忙しくて離婚率が高いって聞いたけれど本当ですか」など仕事の「厳しさ」に対する質問も多く出た。(ちなみに小佐野氏は結婚されていて円満家庭です)。プロデューサーもPMも「きつい仕事」としてイメージばかり先行している人たちもいたようだが、正しくプロデューサーとしの理想を知れば、「きつくない仕事」なんてないのだ。聴講者アンケート結果を見る限りでは、プロデューサーという仕事に興味を持ち、素晴らしい仕事だと理解してくれた方が多数いた。撮影の合間をぬって講演してくれた小佐野氏だが、講演後は「撮影があるから」と楽しそうに会場を足早に去ったのが印象的だった。

以上


pagetop
・SSCセミナーとは?
・年間予定
・次回セミナー
・セミナーレポート

 

◆2006年11月
女性誌編集の仕事
◆2006年10月
ある若手コピーライターの仕事
◆2006年8月
書籍編集の仕事
◆2006年6月
CMプランナーの仕事
◆2006年3月
コピーライターの仕事
◆2005年12月
広告会社の就職活動について考える
◆2005年10月
最新広告マーケティング事情
◆2005年7月
編集プロダクションの現場
◆2005年6月
CMプロデューサーの仕事