審査委員長ご挨拶

 このたび、昨年に続いて株式会社野村総合研究所(NRI)と株式会社宣伝会議のご協力をいただいて、マーケティング分析コンテスト2008を実施することになりました。このコンテストはNRIが行った消費者マーケティング調査データを広く公開して、マーケティング、広告、消費者行動の分野におけるわが国の学術的研究の進展と実務的知識の向上に貢献することをねらいとするものです。多様化し、変化のスピードを速めている、今日の消費者を掴むためには、個人単位の、そして短い時間単位での詳細なパネル形式のデータの入手可能性が一つの鍵であるといわれます。その意味で、マーケティング、広告、消費者行動に関心を持たれている多くの方々に奮って本コンテストにご参加いただき、本データが活用されて、多様な分析視点から今日のわが国の消費者の行動に分析の光が当てられることは意義深いことであると思われます。

 マーケティング分析コンテスト2008ではデイリーベースでのテレビ視聴行動データと商品接触状況データ、ウイークリーベースのWebサイト閲覧、雑誌・新聞購読データ、調査期間中のキャンペーンへの接触データ、耐久消費財保有関連データ、消費者の個人属性データをシングル・ソース・データとして利用することができます。また、今年度のデータにはデイリーベースでのテレビCM出稿データも追加されており、テレビ広告のヨリ掘り下げた分析も可能となっています。

 コンテストは研究職にある方、学生、実務畑の方等、どなたでも、また個人でもチームでも応募いただけます。研究レポートのタイプは仮説検証型の学術的色彩の強いものでも、事実発見型の実務的応用性の高いものでも結構です。審査の点でも分析結果の面白さ、分析手法の面白さに対応した複数の賞を用意させていただきました。審査委員一同、多くの方がユニークな切り口を持ってご応募くださいますことを期待しています。

マーケティング分析コンテスト審査委員長
横浜国立大学経営学部教授 阿部 周造