TOP » 広告・宣伝 » WEB連載 WEBマーケティング注目事例(1) 須田和博
『宣伝会議』7月1日号からスタートした新連載「WEB MARKETER's view」。WEBマーケティングの最前線をコラムでお届けします。このブログでも、本誌と同じ内容がご覧いただけます。
WEBマーケティング注目事例(1)
サービスとしての広告
"WEBサービスの広告化"

ミクシィ年賀状が東京インタラクティブアドアワード2009のグランプリを獲った時、誰もが驚いた。あれは広告なのか?あれのどこにクリエィティビティがあるのか?と。私自身も驚いた。TIAA、そうキタか、と。審査員長の福田敏也さんの公式コメントに、クリエィティブ的な諸問題を超えて、メディアとの掛け算によるブランド体験の新しさと、「サービスとしての広告」のド真ん中さを評価したとあった。中村有吾さんにも、受賞パーティの席で「むしろ、すがすがしい思いがした」とのお言葉をいただいた。
ミクシィ年賀状の「広告としての本質」は何か? それは、年賀状離れが進む「若年デジタル層」に、いかにして紙のハガキの年賀状を送ってもらうようにするか、だ。ミクシィ年賀状は、そのために考えられたプロモーションのひとつである。つまり「プロモーションとしてのサービス」を広告目的で事業開発した。ただし、ミクシィ年賀状の「サービスとしての本質」は、そこに留まらない。その本質は、オンラインの人同士がオフラインの物を送り合えるという革命的な次元の飛躍にある。
「プロモーションとしてのサービス」だったものが、単なるプロモーションを超えたビジネスとしての可能性を示すこと。ここに、ひとつの、広告の未来がある。今日、そのプロモーションが成功するかどうかは、そこで開発された「内容」が発展的可能性を感じさせるかどうかで予測できる。なぜなら、忙しいユーザーの誰もが、いち商品のプロモーション止まりのものに付き合っているヒマはなく、自分の近い未来への応用の可能性を感じないならば、多くの人は集まらないだろうから。
しかし、もしこれが広告の本道になっていくとしたら、広告は「とてつもなく難しい仕事」になったと、言わざるをえない(8月1日公開記事に続く)。
(『宣伝会議』7月1日号掲載分より)
written by:博報堂 エンゲージメントビジネス局 クリエイティブディレクター 須田和博
AD、CMプランナー、ウェブディレクターという希有なキャリアを持つCD。2009年アジア太平洋広
告祭・サイバー部門審査員。
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